群馬県 上州に伝わる「法神流」その道場の養女であり幕末から昭和2年まで生きた中澤琴の半生を黒木メイサさんが演じるドラマでした
中澤孫右衛門(西村雅彦)は友人の忘れ形見の琴を引き取り養女とする
まだ幼い琴は孫右衛門の道場でめきめき腕をあげ 孫右衛門の息子の貞祇(筒井道隆)にすら勝つようになる
琴には許婚者の吉村源五郎(吉沢悠)がいたのだが
強くなりたい琴には 自分に勝てない源五郎の妻として生きることに物足りなさを覚える
京都へ出る兄を男装で追う琴
琴は京で不逞浪人と派手な立ち回りを演じるが「その辺にしておけ」と声をかけたむさくるしい男がいた
その男は坂本龍馬(加藤雅也)
むっとして「ならばお前が戦え」という琴
そこに貞祇が現れる 気を取られた琴が見るともう龍馬はいなかった
清河八郎(池内万作)は京に集まった男達を連れ江戸にもどる
これにより裏切り者と恨みを買い後に清河八郎は暗殺されるが
清河八郎の考えに貞祇は心酔していた
新徴組として江戸の治安を守ることになる
役人の護衛なども仕事となるのだが 組には裏切り者がおり 裏をかいたつもりの計画が敵方に通じており襲撃を受ける
江戸幕府の力が衰えることを企む人間達がいるのだった
琴を追ってきた源五郎に自分に勝てば帰るーという琴
源五郎に勝てるはずなく 逆に源五郎が組に入ることになる
源五郎は組の怪しい人間を見つけていた
左右田は琴と源五郎が尾行していると殺された
相馬要蔵(袴田吉彦)と相馬に従う女の儚(はかな)
同じ頃 貞祇も別な裏切り者の水上(波岡一喜)と戦い斬り伏せる
「イヌはお前だ 新徴組を探っていた」
ーあらゆる手を使い この江戸を陥れようとする 日本を手に入れようとする者
奴等を許すわけにはいかぬーと貞祇
「容赦なく斬る この町を守る」とも
琴「わたくしも兄上についてまいります」
その様子を物陰で見ている源五郎
「剣に生きる それがわたしの望みです」とも言う琴
江戸の治安を守る新徴組 あらゆる悪事を取り締まる
江戸の町を巡回する琴は妙な気配に気づき ある場所で張ることにするが 外で番をする源五郎は眠ってしまいー琴のところへ来たのはー
左右田を尾行中にぶつかったイキのいい芸者の椿(田中美里)
芸者仲間と琴が男か女か賭けていたのだという
賭けには勝った ほら女だったよと明るく笑う椿は「江戸の町を守っておくれ」と頭をさげるのだった
「心得た」と琴
街中で出会った坂本龍馬は琴に言う「剣はもう お前を何処にも運ばんかもしれん」
そして弱くなれーとも
「剣はいずれ滅びる それはわかっていた」と琴
強い者と戦いたい そう思って江戸に来た
戦争(いくさ)をする為にー来たのではないのだ
武器としての銃
剣の時代の終わり
そんな琴を源五郎が励ます「屋敷うちの戦いに有利なのは剣だ 今更泣き言いうな」
気になる坂本龍馬が襲われて負傷したと聞き その許婚者の千葉道場の佐那に会いに行く琴
北辰一刀流の千葉道場の娘の佐那は涼やかで上品な娘だった
立ち会うこととなり木刀の試合としては負けていた琴だが 自由な流派からの反撃に出る
そうして佐那は端然と自分の負けを告げる
その姿はいっそすがすがしい
立ち合いが終わってから 琴は佐那に尋ねるー自分には僅かながらスキがあった 打ち込めば(佐那)が勝てていた流れ
まっすぐな目をして佐那は答えた
「それは北辰一刀流の剣ではありません わたしはわたしの剣に忠実に闘ったまでー悔いはありません
あなたの勝ちです」
そう言われても逆に琴には負けたーそんな思いを抱いたのではないかしらーと
慶応3年
源五郎の持ち帰った情報
江戸で何かを起こそうとしている
それを調べる為に琴は 芸者の椿の伝手で 芸者姿で薩摩の侍が来る座敷に出る
「美しか~」と琴に見惚れる薩摩の侍
だがー琴を案じてか座敷の様子を窺っていた源五郎が薩摩の人間に捕らえられる
芸者姿で戦う琴だが源五郎を人質に取られー武器を捨てろと言われる
自分にかまうな!と叫ぶ源五郎だがー琴は武器を捨てる
しかし機転のきく椿が すかさず刀を琴に投げた
受け取り斬る琴
初めて本当に人を斬り殺してしまう
薩摩の侍も操り江戸の町に禍(わざわい)をもたらそうと動いていたのは相馬
再び相馬と対峙する琴
相馬は琴の剣が変わったー人を斬ったなと見破る
そこに貞祇が現れて相馬に言う 徳川慶喜が大政を奉還したと
相馬は「これで終わりではない これからが始まりだ」
そんな物騒で不気味な言葉を遺して姿を消すのだった
貞祇は琴を叱る「勝手な振舞いは許さぬ お前は新徴組隊士だ」
琴「わたしは剣士です」
妹の琴の扱いに苦慮する貞祇に 自分も弟を持つ沖田林太郎(宅間孝行)は「俺は今度生まれてきたら弟になってやる」
林太郎の弟は沖田総司 京都の新選組でその名を知られた若者だがー胸を病んで闘病中でもあった
林太郎は薬を送ったりもしている
林太郎は養子で弟の総司が本筋になると話す
家を預かっているだけのつもりでいるようだ
琴も養女なのだと話す貞祇「わたしはあいつ(琴)が羨ましかった
あいつは泣いたことがないのです
道場に連れて来られてからずっと・・・
できればこのまま涙を知らずに生きてほしい
何処までも思うままに」
暫くして千葉道場の佐那が琴に会いに来る 悲しい知らせを持って
佐那「坂本が死にました 京で刺客に襲われてー」
坂本龍馬は大政奉還の為に動いていたようだとも話す
琴「大政奉還はなったではありませぬか」
なのに何故?そんな思いの琴
佐那「世の中にはどうしても血を流さねば気が済まぬという者がおるのです」
どうして自分に坂本龍馬の死を教えにきてくれたのかいぶかる琴に佐那は答えた
「道場を訪ねて来られた時に ひょっとして(坂本)に縁があるお方ではとー」
坂本龍馬との出会いと交わした言葉を思い返す琴
「弱くなれ そう言われました
誰よりも強くなりたいと思うわたしにー」
笑って佐那「あなたは お強いですよ」
琴「駄目なんです! 勝つだけでは わたしは
剣を見つけないとー」
激しく首を振る琴
慶応3年11月 坂本龍馬暗殺さるー
相馬要蔵は儚に話している「貧しい出自の自分の剣を決して認めなかった」徳川を許さないーそう恨みに思っていることを
「儚 お前はそろそろ ここを去れ」
自由に生きろという思いを言葉に含ませる相馬
しかし儚は 両親が江戸幕府により藩がお取り潰しにあい悲惨な最期を遂げたこと
夜鷹にまでなり果てた自分を救ってくれたのは相馬だと
自分の首の大きな傷を押さえながら話すのだ
相馬「埒もない・・・」
儚「相馬様が願いを叶えるーその日まで お傍に・・・」
そんな儚の想いを汲み取って相馬
「同志に伝えろ 今迄にもまして 暴れよと」
もっともっと徳川方を追い込み牙をむかせる 自分を雇う薩摩だって本心ではそれを望んでいるはずだ
戦いが日本をひっくり返すーそう嘯く相馬
あちこちで暴動が起こり 起こした人間は薩摩屋敷に逃げ込んでいる そういう知らせが届く新徴組
遂に老中の稲葉守から松平に命が届く
「明朝 薩摩藩邸への討ち入りを決行する」
反対する琴だがー「何の為の大政奉還だったんです」
貞祇「除名する 二度とここに戻ってはならぬ」
剣を返して出ていく琴
貞祇に源五郎「琴を許してやってください 止めてやって下さい」
貞祇は源五郎に琴を連れて故郷へ帰るように頼むのだった
貞祇「あいつの剣は戦(いくさ)の為にあるのではない ただ己を生きる為にー
思うがまま生きろと伝えろ
それが・・・適わぬわたしの分までー
琴を頼むぞ」
行く場所も無い琴は椿のところへ
だが芸者の置屋が火事になる
相馬に従う者達が起こしたのだ その者達との戦いになる琴
置屋と道具を守ろうとした椿は手首を斬られる
「医者がもう指は使えないとー」姉さん芸者の奇禍に涙ぐむ芸者たち
椿「命は助かったんだ 何とかなるさ」
カラ元気出して明るく笑ってみせる椿
そうして「琴 あんた 約束を守ってくれた あたしを守ってくれたんだ
有難うござんす」
そう琴に頭を下げる椿
怪我をしたその腕で・・・・
なんとも言えない表情の琴
源五郎「このままでいいのか
一生懸命 真面目に暮らしてきたもんばかりがー痛い目に遭う
どう考えたっておかしい
お前の剣は そういう人たちの為に使うんじゃないのか」
源五郎は貞祇から預かった剣を琴に渡してやる
暫くしてー新徴組で源五郎は隊士に討ち入り前のおにぎりを隊士に配っている
そこへ琴も討ち入りの装束の姿で現れる
琴「大切な友(椿)が相馬の策略で傷つけられました
政り事のことはよくわかりません
ですが!
弱き者を踏みにじる剣を決して許すわけにはまいりません
わたしはー剣士です」
貞祇「沖田の隊に加われ 足手まといになるな」
薩摩藩邸の門を破り入っていき斬り合う新徴組と薩摩藩邸にいる者達
相馬の行方を追う源五郎は琴に伝えようとしてー撃たれた
別な隠し門があり そこから相馬が逃げて船に乗ろうとしていると伝える源五郎「逃すな」
重傷の源五郎の姿に涙を浮かべる琴
源五郎「初めて見た お前も泣くんだな」
琴「ばか・・・お前は馬鹿だ・・・ だから江戸になんか来るなと・・・・」
来なければ撃たれることもなく 穏やかに平和に暮らせていたのに
命を的にすることもなくー
なのに笑う源五郎「江戸に来て良かった お前が戦っているとこ 見られたからな」
琴「源五郎・・・」
源五郎「早く行けっ!」
相馬が逃げてしまうーと
首を振る琴
源五郎「行け~~~っ! お前は剣をとっている時が一番きれいだ・・・・・」
それが源五郎の最期の言葉だった
琴「源五郎!」
もう人懐っこい源五郎の明るい瞳は見られない 固く閉ざされたままの瞼
剣を持って戦う琴は相馬を追う
相馬と戦おうとする琴の剣を横から飛び出した儚が持つ
儚「相馬様 今です! わたしごとこの者を斬り捨てて下さい 早よう!」
躊躇う相馬
なのに薩摩の侍が「邪魔だ」と儚を斬ってしまう
倒れる儚
相馬 その侍を斬り捨ててー琴と向き合う
相馬「俺もお前も剣でしか生きられぬ
諦めろ 勝っても負けても ここがお前の死に場所だ」
琴「わたしの剣は死なぬ」
相馬「なんだと・・・!」
琴「守ってやる者がいる限り わたしの剣は死なぬ
お前も死なぬ
あの女(儚)が」
陽の光が相馬の目を射り 相馬は琴に斬られた
歩き去る琴の足を 倒れていた儚が最期の力をふり絞り斬る
ゆっくりと倒れる琴
ー薩摩藩邸への討ち入りは幕府側の大勝利 しかしこの事件こそが戊辰戦争への引き金となるー
江戸から離れ落ちていく幕府側の者達
薩摩と長州は錦の御旗を立てて官軍と名乗り
慶応四年 新徴組は解散となる
法神流とは山と森で生まれ 里へと継がれて術となった
ただ山を開き田を耕し そうして生きる者達の剣だ
その極意とは ただ一つ
人を知り 世間を知り 命を知ることだ
案ずるな 極意を知れば きっと琴は戻る
皆で夕餉を囲む日はきっと来るー
「どうして貞祇と事が江戸へ行くことを許したのか」と問う貞祇の妻に 貞祇と琴の父の孫右衛門は答えた
その言葉どおりに 貞祇と琴が帰ってくる
二人は少し前 庄内戦争の戦場にいた
倒れた貞祇「俺はもう死ぬ」
琴「いいえ!」
生きる為に剣を使うのです 兄上は死にませぬ わたしが死なせませんー
そうして 二人は上州へ戻った
喜ぶ貞祇の妻と子供と もちろん孫右衛門と
貞祇「父上 ただいま戻りました」
琴は貞祇の息子に剣を教えてー
法神流の道場は現在もある
琴の墓は不明であったが 没後89年 2016年に墓建立
ー生きてこそ 活路は拓けるー
中澤琴さんについての記事あるサイトさん↓
http://usefultopic.com/archives/2635.html
http://www.jpreki.com/nakazawakoto/
こちらは このドラマについての情報あるサイトさん↓
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/7000/250010.html
http://entametrix.com/archives/2874
http://writerzlab.com/nakazawa-kin
中澤孫右衛門(西村雅彦)は友人の忘れ形見の琴を引き取り養女とする
まだ幼い琴は孫右衛門の道場でめきめき腕をあげ 孫右衛門の息子の貞祇(筒井道隆)にすら勝つようになる
琴には許婚者の吉村源五郎(吉沢悠)がいたのだが
強くなりたい琴には 自分に勝てない源五郎の妻として生きることに物足りなさを覚える
京都へ出る兄を男装で追う琴
琴は京で不逞浪人と派手な立ち回りを演じるが「その辺にしておけ」と声をかけたむさくるしい男がいた
その男は坂本龍馬(加藤雅也)
むっとして「ならばお前が戦え」という琴
そこに貞祇が現れる 気を取られた琴が見るともう龍馬はいなかった
清河八郎(池内万作)は京に集まった男達を連れ江戸にもどる
これにより裏切り者と恨みを買い後に清河八郎は暗殺されるが
清河八郎の考えに貞祇は心酔していた
新徴組として江戸の治安を守ることになる
役人の護衛なども仕事となるのだが 組には裏切り者がおり 裏をかいたつもりの計画が敵方に通じており襲撃を受ける
江戸幕府の力が衰えることを企む人間達がいるのだった
琴を追ってきた源五郎に自分に勝てば帰るーという琴
源五郎に勝てるはずなく 逆に源五郎が組に入ることになる
源五郎は組の怪しい人間を見つけていた
左右田は琴と源五郎が尾行していると殺された
相馬要蔵(袴田吉彦)と相馬に従う女の儚(はかな)
同じ頃 貞祇も別な裏切り者の水上(波岡一喜)と戦い斬り伏せる
「イヌはお前だ 新徴組を探っていた」
ーあらゆる手を使い この江戸を陥れようとする 日本を手に入れようとする者
奴等を許すわけにはいかぬーと貞祇
「容赦なく斬る この町を守る」とも
琴「わたくしも兄上についてまいります」
その様子を物陰で見ている源五郎
「剣に生きる それがわたしの望みです」とも言う琴
江戸の治安を守る新徴組 あらゆる悪事を取り締まる
江戸の町を巡回する琴は妙な気配に気づき ある場所で張ることにするが 外で番をする源五郎は眠ってしまいー琴のところへ来たのはー
左右田を尾行中にぶつかったイキのいい芸者の椿(田中美里)
芸者仲間と琴が男か女か賭けていたのだという
賭けには勝った ほら女だったよと明るく笑う椿は「江戸の町を守っておくれ」と頭をさげるのだった
「心得た」と琴
街中で出会った坂本龍馬は琴に言う「剣はもう お前を何処にも運ばんかもしれん」
そして弱くなれーとも
「剣はいずれ滅びる それはわかっていた」と琴
強い者と戦いたい そう思って江戸に来た
戦争(いくさ)をする為にー来たのではないのだ
武器としての銃
剣の時代の終わり
そんな琴を源五郎が励ます「屋敷うちの戦いに有利なのは剣だ 今更泣き言いうな」
気になる坂本龍馬が襲われて負傷したと聞き その許婚者の千葉道場の佐那に会いに行く琴
北辰一刀流の千葉道場の娘の佐那は涼やかで上品な娘だった
立ち会うこととなり木刀の試合としては負けていた琴だが 自由な流派からの反撃に出る
そうして佐那は端然と自分の負けを告げる
その姿はいっそすがすがしい
立ち合いが終わってから 琴は佐那に尋ねるー自分には僅かながらスキがあった 打ち込めば(佐那)が勝てていた流れ
まっすぐな目をして佐那は答えた
「それは北辰一刀流の剣ではありません わたしはわたしの剣に忠実に闘ったまでー悔いはありません
あなたの勝ちです」
そう言われても逆に琴には負けたーそんな思いを抱いたのではないかしらーと
慶応3年
源五郎の持ち帰った情報
江戸で何かを起こそうとしている
それを調べる為に琴は 芸者の椿の伝手で 芸者姿で薩摩の侍が来る座敷に出る
「美しか~」と琴に見惚れる薩摩の侍
だがー琴を案じてか座敷の様子を窺っていた源五郎が薩摩の人間に捕らえられる
芸者姿で戦う琴だが源五郎を人質に取られー武器を捨てろと言われる
自分にかまうな!と叫ぶ源五郎だがー琴は武器を捨てる
しかし機転のきく椿が すかさず刀を琴に投げた
受け取り斬る琴
初めて本当に人を斬り殺してしまう
薩摩の侍も操り江戸の町に禍(わざわい)をもたらそうと動いていたのは相馬
再び相馬と対峙する琴
相馬は琴の剣が変わったー人を斬ったなと見破る
そこに貞祇が現れて相馬に言う 徳川慶喜が大政を奉還したと
相馬は「これで終わりではない これからが始まりだ」
そんな物騒で不気味な言葉を遺して姿を消すのだった
貞祇は琴を叱る「勝手な振舞いは許さぬ お前は新徴組隊士だ」
琴「わたしは剣士です」
妹の琴の扱いに苦慮する貞祇に 自分も弟を持つ沖田林太郎(宅間孝行)は「俺は今度生まれてきたら弟になってやる」
林太郎の弟は沖田総司 京都の新選組でその名を知られた若者だがー胸を病んで闘病中でもあった
林太郎は薬を送ったりもしている
林太郎は養子で弟の総司が本筋になると話す
家を預かっているだけのつもりでいるようだ
琴も養女なのだと話す貞祇「わたしはあいつ(琴)が羨ましかった
あいつは泣いたことがないのです
道場に連れて来られてからずっと・・・
できればこのまま涙を知らずに生きてほしい
何処までも思うままに」
暫くして千葉道場の佐那が琴に会いに来る 悲しい知らせを持って
佐那「坂本が死にました 京で刺客に襲われてー」
坂本龍馬は大政奉還の為に動いていたようだとも話す
琴「大政奉還はなったではありませぬか」
なのに何故?そんな思いの琴
佐那「世の中にはどうしても血を流さねば気が済まぬという者がおるのです」
どうして自分に坂本龍馬の死を教えにきてくれたのかいぶかる琴に佐那は答えた
「道場を訪ねて来られた時に ひょっとして(坂本)に縁があるお方ではとー」
坂本龍馬との出会いと交わした言葉を思い返す琴
「弱くなれ そう言われました
誰よりも強くなりたいと思うわたしにー」
笑って佐那「あなたは お強いですよ」
琴「駄目なんです! 勝つだけでは わたしは
剣を見つけないとー」
激しく首を振る琴
慶応3年11月 坂本龍馬暗殺さるー
相馬要蔵は儚に話している「貧しい出自の自分の剣を決して認めなかった」徳川を許さないーそう恨みに思っていることを
「儚 お前はそろそろ ここを去れ」
自由に生きろという思いを言葉に含ませる相馬
しかし儚は 両親が江戸幕府により藩がお取り潰しにあい悲惨な最期を遂げたこと
夜鷹にまでなり果てた自分を救ってくれたのは相馬だと
自分の首の大きな傷を押さえながら話すのだ
相馬「埒もない・・・」
儚「相馬様が願いを叶えるーその日まで お傍に・・・」
そんな儚の想いを汲み取って相馬
「同志に伝えろ 今迄にもまして 暴れよと」
もっともっと徳川方を追い込み牙をむかせる 自分を雇う薩摩だって本心ではそれを望んでいるはずだ
戦いが日本をひっくり返すーそう嘯く相馬
あちこちで暴動が起こり 起こした人間は薩摩屋敷に逃げ込んでいる そういう知らせが届く新徴組
遂に老中の稲葉守から松平に命が届く
「明朝 薩摩藩邸への討ち入りを決行する」
反対する琴だがー「何の為の大政奉還だったんです」
貞祇「除名する 二度とここに戻ってはならぬ」
剣を返して出ていく琴
貞祇に源五郎「琴を許してやってください 止めてやって下さい」
貞祇は源五郎に琴を連れて故郷へ帰るように頼むのだった
貞祇「あいつの剣は戦(いくさ)の為にあるのではない ただ己を生きる為にー
思うがまま生きろと伝えろ
それが・・・適わぬわたしの分までー
琴を頼むぞ」
行く場所も無い琴は椿のところへ
だが芸者の置屋が火事になる
相馬に従う者達が起こしたのだ その者達との戦いになる琴
置屋と道具を守ろうとした椿は手首を斬られる
「医者がもう指は使えないとー」姉さん芸者の奇禍に涙ぐむ芸者たち
椿「命は助かったんだ 何とかなるさ」
カラ元気出して明るく笑ってみせる椿
そうして「琴 あんた 約束を守ってくれた あたしを守ってくれたんだ
有難うござんす」
そう琴に頭を下げる椿
怪我をしたその腕で・・・・
なんとも言えない表情の琴
源五郎「このままでいいのか
一生懸命 真面目に暮らしてきたもんばかりがー痛い目に遭う
どう考えたっておかしい
お前の剣は そういう人たちの為に使うんじゃないのか」
源五郎は貞祇から預かった剣を琴に渡してやる
暫くしてー新徴組で源五郎は隊士に討ち入り前のおにぎりを隊士に配っている
そこへ琴も討ち入りの装束の姿で現れる
琴「大切な友(椿)が相馬の策略で傷つけられました
政り事のことはよくわかりません
ですが!
弱き者を踏みにじる剣を決して許すわけにはまいりません
わたしはー剣士です」
貞祇「沖田の隊に加われ 足手まといになるな」
薩摩藩邸の門を破り入っていき斬り合う新徴組と薩摩藩邸にいる者達
相馬の行方を追う源五郎は琴に伝えようとしてー撃たれた
別な隠し門があり そこから相馬が逃げて船に乗ろうとしていると伝える源五郎「逃すな」
重傷の源五郎の姿に涙を浮かべる琴
源五郎「初めて見た お前も泣くんだな」
琴「ばか・・・お前は馬鹿だ・・・ だから江戸になんか来るなと・・・・」
来なければ撃たれることもなく 穏やかに平和に暮らせていたのに
命を的にすることもなくー
なのに笑う源五郎「江戸に来て良かった お前が戦っているとこ 見られたからな」
琴「源五郎・・・」
源五郎「早く行けっ!」
相馬が逃げてしまうーと
首を振る琴
源五郎「行け~~~っ! お前は剣をとっている時が一番きれいだ・・・・・」
それが源五郎の最期の言葉だった
琴「源五郎!」
もう人懐っこい源五郎の明るい瞳は見られない 固く閉ざされたままの瞼
剣を持って戦う琴は相馬を追う
相馬と戦おうとする琴の剣を横から飛び出した儚が持つ
儚「相馬様 今です! わたしごとこの者を斬り捨てて下さい 早よう!」
躊躇う相馬
なのに薩摩の侍が「邪魔だ」と儚を斬ってしまう
倒れる儚
相馬 その侍を斬り捨ててー琴と向き合う
相馬「俺もお前も剣でしか生きられぬ
諦めろ 勝っても負けても ここがお前の死に場所だ」
琴「わたしの剣は死なぬ」
相馬「なんだと・・・!」
琴「守ってやる者がいる限り わたしの剣は死なぬ
お前も死なぬ
あの女(儚)が」
陽の光が相馬の目を射り 相馬は琴に斬られた
歩き去る琴の足を 倒れていた儚が最期の力をふり絞り斬る
ゆっくりと倒れる琴
ー薩摩藩邸への討ち入りは幕府側の大勝利 しかしこの事件こそが戊辰戦争への引き金となるー
江戸から離れ落ちていく幕府側の者達
薩摩と長州は錦の御旗を立てて官軍と名乗り
慶応四年 新徴組は解散となる
法神流とは山と森で生まれ 里へと継がれて術となった
ただ山を開き田を耕し そうして生きる者達の剣だ
その極意とは ただ一つ
人を知り 世間を知り 命を知ることだ
案ずるな 極意を知れば きっと琴は戻る
皆で夕餉を囲む日はきっと来るー
「どうして貞祇と事が江戸へ行くことを許したのか」と問う貞祇の妻に 貞祇と琴の父の孫右衛門は答えた
その言葉どおりに 貞祇と琴が帰ってくる
二人は少し前 庄内戦争の戦場にいた
倒れた貞祇「俺はもう死ぬ」
琴「いいえ!」
生きる為に剣を使うのです 兄上は死にませぬ わたしが死なせませんー
そうして 二人は上州へ戻った
喜ぶ貞祇の妻と子供と もちろん孫右衛門と
貞祇「父上 ただいま戻りました」
琴は貞祇の息子に剣を教えてー
法神流の道場は現在もある
琴の墓は不明であったが 没後89年 2016年に墓建立
ー生きてこそ 活路は拓けるー
中澤琴さんについての記事あるサイトさん↓
http://usefultopic.com/archives/2635.html
http://www.jpreki.com/nakazawakoto/
こちらは このドラマについての情報あるサイトさん↓
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/7000/250010.html
http://entametrix.com/archives/2874
http://writerzlab.com/nakazawa-kin
そして何気に好きな加藤雅也も♪
しかも坂本竜馬役。
観てみたい♪
有難うございます
いつか地上波でも放送があるのでは?と思います
琴は実在の人物とか
・・・と、そのくらいの知識しかないんですけど汗汗
知り合いのプロデューサーが、メイサちゃんはクールビューティー過ぎて女優として起用するのは難しい、、、みたいなこといっていたんですけど、いかがでしたか?
m(_ _)m
中澤琴。
清々しい人物を知ることが出来ました。
当時としてはかなりの長寿だったのですね。
女剣士。「剣客商売亅の三冬がイメージに浮かびます。
幕末の遺恨。
私が子供の頃には、微かに生きてました。
生まれのA県は、おおまかにT地方とN地方に二分されるのですが、T地方(T藩)は薩長側に寝返り、N地方(N藩)は幕府側、朝敵と見做され、辛酸を舐める事に。T地方には県庁所在地が置かれ、明治新政府からの覚えも麗しかった反面、N藩は隣I県とA県N地方と二分されました。それが火種で、長年T地方とN地方は仲が悪かったのです。司馬遼太郎さんの「街道を行く亅でも取り上げられた、有名な話。両方の地方で幼少時代を過ごした経験では、年配者ほど互いへの憎しみを顕にしていたと記憶しています。
そんなことをつらつらと思い出しつつ、ドラマの筋を追ってました。正月には居眠り磐音総合でやってましたが、このドラマも総合でやってほしいですね。
あと、大岡越前、も。
時代劇だけにー黒木メイサさん 髪形によっては 顔のいかつさ (彫りの深さと言うべきかもしれませんが)が気になりました
ワイヤーアクションなどは頑張っておられましたが
声の抑揚というのか それが黒木メイサさんの目指した役作りなのかもしれませんが
別な女優がこの役を演じていたならば どうだったろうかー
見終わってから幾人かの女優さんを役柄に当てはめておりました
つかさ様のブログのことは もう(^^)
どうぞ お気になさらないで
中澤琴さんですが 今でいう170センチ程の身長であったとか
当時としてはかなりの長身ですね
男装も映えたことと思います
官軍側と幕府側とー
昭和初期までは生きておられた方もおられてー
血で血を洗った歴史はまだ身近なものでありましたでしょうしー
生々しく残るのでしょう
辛いことですけれど
男装の女剣士
三冬さん 「剣客商売」の
他にかなり昔の時代劇映画全盛期の作品なども浮かびます
憧れましたっけ
男の着物に袴って また人間に生まれてきたらしてみたい格好です