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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

下村敦史著「闇に香る嘘」 (講談社文庫)

2020-05-15 20:44:38 | 本と雑誌



日本軍が敗北し満州からの引き揚げで川を渡る途中 はぐれて生き別れとなり

その後中国残留孤児として漸く帰国できた兄


その兄は本物ではないかーと疑うようになる主人公

主人公は盲目
孫が病気で腎臓を移植しなければ それまで透析で苦しんでいる
母親である娘は既に自分の腎臓を一つ娘に

主人公の腎臓は病気で使い物にならず

残留孤児だった兄に腎臓を提供してくれないかと依頼するも冷たい返事だった

日本に密入国し逃亡中の男が主人公に 自分こそ実の兄だと連絡してくる


孫娘が誘拐され

盲目になったゆえに 人への思いやりを忘れていた主人公


周囲が主人公を思うがゆえに隠していたコト


有栖川有栖氏の解説がとてもあたたかいです