夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Arriflex16STフード一式完成

2018-10-06 15:39:38 | Weblog
愛しのArriflexのハレ切りフードが完成。
ここまで実に楽しい金属工作でした。では、今日の作業を御覧ください。

ステーにフードを固定するサポートの部品です。材料は鉄(正しくは鋼材)の19x19mm角パイプ、3.2x16平鋼、丸棒はM10ボルトから切り出して加工しました。角パイプは内寸が15.8x15.8なのでステー(15x15)がうまいこと入ります。各部材は何度も作り直してこの形になりました。


30年以上前から使っている溶接機です。ボロですが現役、重宝しています。100V/200Vどちらも使えますが100Vではブレーカーが頻繁に落ちるので200Vで使います。今の家庭は普通単相3線で両側が200Vなので空いているブレーカーに配電盤付属のリードをつないで200Vを取っています。ちなみに家のカーポートも編集機材のラックもこの溶接機で作りました。家庭用溶接機はいろいろ議論があるようですが技術があればこの溶接機で何でも作れますよ。


こんな具合に部品をセットして溶接。強度は必要ないので点付けで十分です。この後反対側も点付け。


フード側も同じ作業ですが角度をつける必要があるのでちょっと工夫が要りました。溶接後グラインダーとヤスリで平らに仕上げ。


サポート金具の完成です。コンパクトにまとまりました。*ネジ部は板厚1.6mmにM4のタップでは止めネジが緩めたときに落ちやすいので後日ナットを半田付けしました。


台風が気になるので今のうちに庭で塗装です。しっかりサーフェーサーで下塗り。フードはアルミなので専用の塗料が望ましいのですがまあいいや。


サポートは私がよくやる手で、艶あり黒の缶スプレーを距離を離してシュパッシュパッと吹いてつぶつぶにします。キャメラ本体の細かい結晶塗装に似せるためです。


フードは艶消し黒です。ステーと合体すると、「こりゃいいぞ」。なお、フードは接着剤で組み立てましたが心もとないのでリベットを打ちました。


塗料が乾くのを待ちきれなくてキャメラにセット。サポートはこういう仕掛けで前後にスライド/脱着可能です。


キャメラに取り付けた姿です。あまり違和感はないでしょ。


斜め後ろから見ると、なかなか決まっています。


バッテリーボックスとパワーケーブルも作ったのでArriflexはいつでも運用可能になりました。そうそう、グリップベルトも作ったっけ。
おっと、可能なら400feetマガジンも欲しいなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Arriflex16st ハレ切り用フードのステー完成

2018-10-04 09:04:04 | Weblog
今回はステーをArriflexのアクセサリーシューに固定するネジを加工しました。
本物となるべく同じにしたいところですが、ありあわせの材料で間に合わせました。

こんな部品がありました。不要になって解体した三脚に使っていたものです。これでツマミナットを作ります。材質は真鍮です。


ネジ部を切断して穴を4.5mmに拡大、M5のタップを立てました。のつもりが間違えて5mmのドリルだったようですが、かろうじてタップは立ちました。
今回は大丈夫でしたが、真鍮に穴をあける際は下穴に大きな穴をあけようとするといきなりドリルが食いついて思わぬ怪我をすることがあるので要注意。


かねて用意しておいたSUS M5の長ネジにツマミを半田付けします。板金用半田とステンレス用のフラックスを使用。
雌ネジがガタガタなのが幸いしてうまいこと半田が染み込みました。


次に長ネジを必要な長さにカット。圧着ペンチのネジ切断機能で怪力を発揮。SUSのM5は手ごたえがあります。(若い頃は右手の握力が70Kg位ありました)


ツマミネジを入れる側はいろいろ考えた末こうなりました。こちら側はバカ穴です。


ステーに挿入して穴をあけて皿もみ、M2のタップを立てて皿ビスで固定。


出来上がった止めネジをステーにねじ込みます。


アクセサリーシュー側はこんな作りです。こちらはM5のタップ加工。


「キャメラ」に取り付けてみました。しっかり固定できました。ネジの長さは偶然ぴったりで閉め込むとツマミがツライチでした。


次はフードをこのステーに固定する部品の製作です。楽しい工作は続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Arriflex16st ハレ切り用フード製作

2018-10-02 11:30:22 | Weblog
フード取り付け用ステーを作り始めましたが次はフード本体です。
昨日アルミ板を買ってきたので今日は加工にかかりました。

手に入れたアルミ板は1x100x300mmです。
M5の長ネジは同時に買ったステー固定用ネジを作るための物です。


これを切断します。アルミ板の切断は定番のカッターで切り込みを入れて折り曲げる方法です。
もっと大きい板を使えば展開図を罫書いて切断して折り曲げれば済むのですが今回は材料を無駄にしたくなかったのでこれにしました。


余っていた9x9mmのアルミアングルをカットします。


このアングル材を当てて瞬間接着材で止めます。アルミ半田も考えましたが買ってくるまでもないので楽な手を使います。
アングルはアルマイト加工してあるので一皮剥いてアルミ板も紙やすりで削って地肌を出して接着しました。接着強度を上げるための気休めです。鉄のアングルは位置決め用。


こんな具合に形になりました。
アルミのアングルと位置決め材を使ったので直角は出ると思いましたが鋭角になってしまったので修正。


出来上がったフードを見ると側板下側が直角なので見た目のバランスが変。上側と同じに斜めにカットしたらGood。
瞬間接着剤ってやつは信頼性がないので穴あけしてアルミのリベットでしっかり止めた方がいいでしょうね。


アルミ板を加工して出た無駄はこれだけで済みました。


これでフード本体は完成ですが問題はこれから。これをステーにどうやって固定するか、どうしましょう。
前後にスライドさせる必要があるし見た目にスマートにもしたいし。完成はいつになるやら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする