夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Canon 8ミリカメラのフィルター解除アダプタを作ったぞ

2019-01-16 10:28:56 | Weblog
昨日から考えていたCanon Auto Zoom 814 Electronicのフィルター解除アダプタを作ってみました。先日代用品を準備しましたが見た目が気に入らないしホルダーに入れると三脚使用時に邪魔になっちゃいます。
このアダプタはカメラ内蔵のゼラチンフィルターを解除するための物です。
アダプタの使い方を整理すると、タングステンタイプのフィルムでシネライトを使って主に室内撮影する場合はアダプタのネジ穴を使ってライトを取り付けるとフィルターが解除されます。太陽光で撮影する際はライト取り付け穴は何も付けません。デイライトフィルムを使って太陽光で撮影するときはアダプタを入れてフィルターを解除します。
後のカメラはアダプタではなく切り替え式になっていました。アダプタの紛失が多かったのでしょう。
今回作るアダプタの見本は1014に付属していたプラスチックの純正品ですが、いくつかの案から金属製でいこうと決めてあり合わせのネジを加工。金属加工は得意です。

まず要らない三脚からエレベーター部を取り出し。アダプタ本体はM4のツマミネジを利用します。


1/4"ネジを切断。材質は真鍮です。


真鍮やアルミを金鋸で切る感触は好きになれません。鋼材のほうが手応えがいいです。


1/4"のナットに入れたのは後の加工のため。切断面をヤスリで荒仕上げしてから耐水ペーパーで平らにします。


穴あけのため中心位置を罫書き。普段より度の強い老眼鏡が不可欠です。


ボール盤で穴あけ。ドリルはM4のタップを立てるので3.2mmですがタップ立てが厳しかったので3.5mmでもう一度さらいました。旋盤があれば簡単ですが、無いものねだりです。


M4のタップを立てます。ナットは瞬間接着剤で仮止めしましたが効いてなくていろいろ工夫を要しました。


タップ立てが済みました。


出来上がった二重ネジをツマミネジに入れます。


ペンチと怪力で余計なネジをカット。旋盤なしで中心に穴を開けるのは難しくてちょっとずれてしまいましたが私のやることはこんなもの。


切断面を仕上げて完成。本物より立派です。ネジ部の先端でネジ同士を半田付けするつもりでしたがこのままで大丈夫そうです。


M5のツマミネジなら本物と同じ位の外径になったかも知れませんが1/4"のネジにM5のタップは不可能です。


カメラに装着してみました。知らなければ初めからこうだと思うでしょう。


裏のホルダーに入れても三脚取り付けの邪魔になりません。14日にとりあえず準備したアダプタはここに収まりません。


このところカメラに関してやる事なすことがうまくいっています。今年は付いているぞ!
もうひとつ。ヤフオクで面白い物がゲットできました。放送用カメラIkegami HL-79Eです。これはすでに持っているのですが\2,000という金額なので迷わず入札、落札。早ければ明日にも届くでしょう。ジャンク品ですが手元にある山のような部品でもう一台組めるかも。
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