昨日は、組織づくりをテーマにしたシンポジウムに参加しました。
基調講演が神戸大学大学院の加護野忠男教授だったので、是非聞きたかったのと熊本在住の方が月一回の勉強会に通ってこられており、その方に負けないくらいの気持ち(福岡から講演を聞くためだけに熊本に行く気持ち)があるのかなあと参加してみました。
福岡では比較的講演会が多く開催されていて在福のものには参加しやすいのですが、九州全域を考えた時に例えば鹿児島、宮崎で面白い講演会があっても参加するのか?
インターネットが発達したとはいえ、実際に会う意義は薄れないと思いますが、小さい日本のその中の九州でさえ会うのには遠い・・・ですね。
頻繁に会える距離だけで事を進めてはいけないですから、視野を広くしようと思えばそれなりに行動力が必要ですね。
それはさておき、
まず基調講演で加護野教授は、日本的経営の精神について、日本人がおかしくなってきたバブル頃から疑問を感じ、その後研究されてきたことについて話されました。
日本が強かった時代の「日本的経営」と言われてきたものがどのような特徴をもっていたか、それがいま劣化していることなど、関西弁のわかりやすい語り口で話されましたが、60分の短い時間の中で「それではどうすればいいか」までには行きつきませんでした。
その答えは最新の著作『経営の精神』に書かれているのかもしれません。
それからパネル、5人の方の事例発表でしたが、いま自分の関心事から、富士ゼロックスKDIの仙石太郎氏の発表が一番印象に残りました。
事例発表ですので、皆さんが組織の中で取り組んだことを発表されるから、当然そこで対象になっている方はある程度、モチベーションの高い方々。
ですから発表の中で、なぜ組織が活発であるべきか、なぜモチベーションを持てるかという話は出てきません。
でも、加護野先生の問題意識もそうですが、なぜ日本人が頑張れなくなってしまったのか、もう一度日本人が頑張る状況を取り戻すためにはどうしたらいいかが知りたい自分としては肝心のところが語られません。
その中で仙石さんの話に出てきたフューチャーセンターで取り組んでいる「将来の社会を想像し、その社会最適のために何をするかを考える取り組み」が解決策になるような気がしました。
目の前の仕事を片付けるだけでは満足できない、いくら頑張っても正当に評価されるしくみがない、数字ばかりに追われ短期間で成果を出さなければいけない、大きなプロジェクトもなく達成感もない。
何のために仕事をするのか・・その気持ちが現場を萎えさせているのでは?
であれば今の仕事をしつつ、自分でもっと先を見ていく。
将来の社会の姿を描き、それに向かって何をするかを考える。
そうすれば自分がいま何をすべきなのか、いわば自分の役割・立ち位置が見えてきて閉そく感が薄れていくのでは・・
現場の人たちが頑張れば生活が向上することを信じて頑張っている新興国では社会のシステムが少々おかしくてもどんどん成長を達成していく。
多数が十分な生活水準を達成している先進国である日本は、お金以外の新たな価値を見出さないと向かうものがないまま、気がついたときには生活水準され十分なものが確保されない国になっているかもしれません。
加護野先生もパネラーの意見を聞いて熱心にメモを取られており、先生にもまだ答えが見つかっていないのではないかと思いました。
いろいろ考えたシンポジウムでした。
基調講演が神戸大学大学院の加護野忠男教授だったので、是非聞きたかったのと熊本在住の方が月一回の勉強会に通ってこられており、その方に負けないくらいの気持ち(福岡から講演を聞くためだけに熊本に行く気持ち)があるのかなあと参加してみました。
福岡では比較的講演会が多く開催されていて在福のものには参加しやすいのですが、九州全域を考えた時に例えば鹿児島、宮崎で面白い講演会があっても参加するのか?
インターネットが発達したとはいえ、実際に会う意義は薄れないと思いますが、小さい日本のその中の九州でさえ会うのには遠い・・・ですね。
頻繁に会える距離だけで事を進めてはいけないですから、視野を広くしようと思えばそれなりに行動力が必要ですね。
それはさておき、
まず基調講演で加護野教授は、日本的経営の精神について、日本人がおかしくなってきたバブル頃から疑問を感じ、その後研究されてきたことについて話されました。
日本が強かった時代の「日本的経営」と言われてきたものがどのような特徴をもっていたか、それがいま劣化していることなど、関西弁のわかりやすい語り口で話されましたが、60分の短い時間の中で「それではどうすればいいか」までには行きつきませんでした。
その答えは最新の著作『経営の精神』に書かれているのかもしれません。
それからパネル、5人の方の事例発表でしたが、いま自分の関心事から、富士ゼロックスKDIの仙石太郎氏の発表が一番印象に残りました。
事例発表ですので、皆さんが組織の中で取り組んだことを発表されるから、当然そこで対象になっている方はある程度、モチベーションの高い方々。
ですから発表の中で、なぜ組織が活発であるべきか、なぜモチベーションを持てるかという話は出てきません。
でも、加護野先生の問題意識もそうですが、なぜ日本人が頑張れなくなってしまったのか、もう一度日本人が頑張る状況を取り戻すためにはどうしたらいいかが知りたい自分としては肝心のところが語られません。
その中で仙石さんの話に出てきたフューチャーセンターで取り組んでいる「将来の社会を想像し、その社会最適のために何をするかを考える取り組み」が解決策になるような気がしました。
目の前の仕事を片付けるだけでは満足できない、いくら頑張っても正当に評価されるしくみがない、数字ばかりに追われ短期間で成果を出さなければいけない、大きなプロジェクトもなく達成感もない。
何のために仕事をするのか・・その気持ちが現場を萎えさせているのでは?
であれば今の仕事をしつつ、自分でもっと先を見ていく。
将来の社会の姿を描き、それに向かって何をするかを考える。
そうすれば自分がいま何をすべきなのか、いわば自分の役割・立ち位置が見えてきて閉そく感が薄れていくのでは・・
現場の人たちが頑張れば生活が向上することを信じて頑張っている新興国では社会のシステムが少々おかしくてもどんどん成長を達成していく。
多数が十分な生活水準を達成している先進国である日本は、お金以外の新たな価値を見出さないと向かうものがないまま、気がついたときには生活水準され十分なものが確保されない国になっているかもしれません。
加護野先生もパネラーの意見を聞いて熱心にメモを取られており、先生にもまだ答えが見つかっていないのではないかと思いました。
いろいろ考えたシンポジウムでした。