
●◯月×日(火)曇のち雨
沖縄の好きなとこ。
【バスが古い】
もくもくとディーゼルエンジンの黒煙を巻き上げ、
ミッションがガタガタ入るバスに揺られながら、
読谷村まで58号線を那覇から北上。
都会から郊外へ。
郊外からアメリカンへ。
そしてアメリカンから片田舎へ。
どんどん移り変わる景色。
読谷に入りコミュニティバスに乗り換える。
2時間の間、乗客はぼくひとり。
まるでマイカーのように案内してくれる運転手さん。
写真ポイントで停めてくれるわ、
米兵御用達のパイまで買ってくれるわ。

村役場、読谷中学、他人の畑、他人の家、
オレ的観光地を思う存分回った。
読谷は、
アメリカあり、
ざわわあり、
陶芸あり海岸線あり。
いろんな顔を見せてくれました。

運転手さんありがとう。
夜。
空港へ向かうため、ゆいレールの階段を登る。
離れたくなくて、いつもこの階段で泣く。
振り返るといつものおきなわ屋が言う。

「またおいで。」