ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

念願がかなったオペラ歌手 高田正人さんを招いてのホームコンサート開催

2019年09月04日 | 日記

念願がかなったホームコンサート

 半年以上前に計画したジャネットと共に盲導犬チャリティホームコンサートが9月1日 日曜日に開催された  といっても おかあさんが自分で計画して出演者を決めて実現したものだ。

 快く出演をしてくださったのは テノール歌手として大活躍中の  高田正人氏。今NHKでオペラの番組ではよく声を聞く方だ。

今回が第10回の記念コンサートになった。おかあさんは考えた。この10回目を共に開催したかった夫の事を。  そうだ、次の出演者は高値の花ではあるが オペラ歌手の 高田正人さんをお呼びしよう。

 夫が亡くなる1年少し前から声楽のレッスンを受けていたのが高田氏であった。当時から既にオペラ界では有名であった方が、視覚障碍者の、しかもまだ あったことも無い男のレッスンを引き受けたという事に私は驚愕。ありがたいことにほんの少しのレッスン料であった。  夫は時間さえあれば、パバロッティを聞いていた、まねをして歌っていた。  時々音を外してはおかあさんにしてきされていた。  レッスンが始まってからは、毎回 わくわくとレッスンに通っていたことを思い出す。末期がんとして練習に通えなくなったが、暇があると 練習していたアリアをくちずさんでいたものだ。

 今回 高田氏はコンサートの中でその時のことなどを思い出して話された。あれから10年近くも経っているのによく覚えていのには又びっくり。  最後に習っていたのは オペラ ラ ボエームの中のアリア 「冷たい手」であった。  お友達がお見舞いに来ると、歌っていたことを思い出す。最後の頃はハスキー ヴォイスになって高温がでなかったが、本当に歌が好きだった。  たとえ 一念でも高田氏に師事したことは夫にとって大きな喜びであったと思う。  

 そんな事で、今回 思いもかけず高田氏の優しいお心に触れることになったコンサート。素晴らしい歌声に酔いしれた2時間。  勿論23名の参加者は大興奮で大喜びであった。

 我が家は広くもないし、ピアノは電子ピアノだし、音響設備があるわけでもない。あるのは、結構響く部屋があるだけだ。それでも、今まで10人のプロの音楽家を招いておかあさんの社会貢献としてのホームコンサートが無事に終了。

 いつもなら 盲導犬の他に にっぽん盲導犬協会の訓練権犬が来るのだが、今年は犬舎の風が収束せず来られなかったのは残念であった。

 参加者から寄付された寄付金を訓練士さんに渡してホームコンサートの目的を果たした。   終演後のお茶会では参加した友人たち23名がそれぞれの感想を述べた。高田氏は普段舞台で歌っても、その感動を直接観客から聞く機会は無い。今回のお茶会は興味深かったとのことであった。

 今までオペラには無関心でいた人が開眼されたとのことで、開催したおかあさんもとても嬉しかった。

さて 次回はいつにしようか。