ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

出鱈目な推理ではなかった模様

2008-01-12 | 映画
こちらの記事で

> 『フェノミナ』の殺人鬼は、奇形の子供とその身を守るために殺人を犯す彼の母親である。「この映画では善人は金持ちで美しく、悪人は醜く貧しい」。ニコロディには、『フェノミナ』が極めて保守主義的な作品で、ダリオの著しい後退に思えた。ニコロディにとって、「アルジェントは愛した作家であるが、少なくとも、彼がこのような道を進みつづける限り、彼とは一緒に仕事をしたくない」とまで語っている。
> こうしたニコロディの批判に対し、アルジェントは「恨みは言いたくない。わたしが描くのは精神の奇形であり、肉体の奇形ではない。ブルックナーは邪悪な女性で、本当の狂人は彼女であり、息子ではない。哀れな生き物を鎖で壁につなぎ、家に閉じ込めたのも彼女だ。より凄惨な結末は息子ではなく、彼女に起きる。彼女の息子は、湖に消えてしまうだけである」と反論している。

……と、まあ、「フェノミナ」の小人犯人については不満やわだかまりがあった模様ですし、

> 2001年3月、多くの水中シーンを含む『フェノミナ』の続編が作られるとの噂が流れた。だが、アルジェントは『スリープレス』に続き、メデューサ映画と2本のジャーロを作る契約を結び、この話は消えた。

……とあることから見ても、「フェノミナ」と「スリープレス」には通底する要素があったとみて構わない気がします。