「LOVEはなまき通信」元 花巻市議会議員 照井雄一のブログ

岩手県花巻市の元市議会議員・照井雄一です。
人任せにしない政治、まちづくりを先送りさせないための活動を報告致します。

『復興フォーラム』

2013-03-16 19:57:54 | 日記
本日3月16日、遠野市市民センターに於いて、日本計画行政学会主催による

被災地支援活動の今後のあり方を考える『復興フォーラム』が開催されました。



震災から早2年、現地の苦悩とは別に、国民の間には確実に意識の風化が進んでいます。

被災県の本県でさえ、被災地と内陸では感覚の違いがあります。

しかし、現地では日々苦悩の連続であることは言うまでもありません。

震災から2年を経た今、これまでの取組みと今後について検証する必要があると思います。

その意味で、今回の計画行政学会のフォーラムは大変有意義な機会となりました。



今回の復興の課題としては、

1.復興のスピードの遅さです。

2.果たして昭和の三陸津波の教訓がどこまで活かされたのか。

3.法と手続きの弊害。

4.意識の風化、真の絆とは何か。

私たちは、今回の災害から何を学び、何を突きつけられているのかを考えなければなりません。

そして、今後どういう地域を作り、どういう時代を作っていくべきかが大きな課題です。



法律は、誰のためにあり、何のためにあるのだろう

人を助け、地域を助け、時代を切り拓くためにあるのではないだろうか。

非常事態でさえ、法律や制度に阻まれ、物事が前進しないのはどういうわけか

何か、間違ってはいないだろうか…。権限と責任と財源。これを契機に再考すべきだろう。

今回の震災から学ぶべきことは、

1.想定を信じない。自分で確かめ考える習慣を身につけよう。

2.困難は伴っても、最善を尽くすこと。

3.率先して避難すること。(津波てんでんこ)

4.禍根を残さないこと。

5.次の世代と世界への発信。


震災は、決して風化させてはいけません。

日本は、地震大国。この問題を避けて通ることは出来ないのです。

もはや、20世紀型のガバナンスでは保ちません。

まずは、教育。学びのイノベーション。復興教育によって新しい時代を創る人材を養成し

世界を牽引する人材を輩出する気概が欲しい。


さらに、政治のあり方を根本から考え直さなければなりません。

想定外が、何度も叫ばれているが、

それは結果として、これまでの備えの敗北と言わなければならない。

ただ単に防災マニュアルを改訂し、防災組織を作れば良いという問題ではないのです。

今回の未曾有の震災から何を学び、今をどう生き、

如何なる国、如何なる時代を創るのかを考えることこそ

尊い命を亡くした人々へのせめてもの供養になるものと信じています。

まさに、新しい国づくりの結節点にしなければなりません。照井



『文教常任委員会所管事務調査』

2013-03-13 11:56:14 | 日記
3月13日午前10時より、 花巻市議会文教常任委員会による所管事務調査が行われました。



今回は、花巻市立若葉小学校に於ける【特別支援教育推進事業】について調査させて頂きました。

若葉小学校校長、市教育委員会小中学校課課長ほか関係者の立会いのもと

市の特別支援教育推進事業の考え方と、若葉小学校の具体的な取組み事例を見学させて頂きました。

保育園や幼稚園、小学校、中学校に通う子どもたちの中には、

学習障害、注意欠陥、多動性障害、自閉症等があり、個別の支援を必要とする子どもがいます。

このように、学習面、行動面での支援が必要な発達障害の子どもたちを対象に

一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細かい適切な教育支援を行なっています。

若葉小学校では、教室やスタッフの配置など、管内の学校の中ではかなり充実した環境にあり

教職員の一体的な取組みにより、確かな成果をあげているとの報告がありました。

保幼小中の連携も、教育委員会の指導を中心に積極的に進められておりますが、

支援が必要と考えられる判定と実際の就学の不一致が見られ

今後、家庭の更なる理解と協力が課題であると感じています。

教育は、場面場面によって、途切れることなく繋がることが大切であるだけに

家庭、学校、行政、地域が連携していくことが、必要と考えております。

教育は、人任せではなく、それぞれの立場で主体的に関わることが大切であります。

地域一丸となって、児童、生徒の健やかな成長に貢献して参りたいと存じます。


照井


「復興支援、今私たちに出来ること」

2013-03-10 18:01:21 | 日記
 東日本大震災から早2年。この間、被災地はどう変わったんだろうか?

私自身、ここ半年被災地に足を踏み入れておらず、実状が掴めない。

半年前でさえ、時が経つにつれて支援のあり方も変わってきていることを実感していた。

今、私たちに出来る事は何なのか。しなければならない支援と何なのか。



当初私たちが行なったのは、義援金の募集や支援物資の搬入、炊き出しなどの支援活動が主だった。

一年後、瓦礫は撤去され、表面的には少し落ち着きを取り戻しつつあると感じたものの

根本的には何も終わらず、何も始まっていなかった。

復興が1年経ってもなかなか進まない事への苛立ちと、あきらめの気持ちさえ見えていた。

しかし、立ち止まってばかりもいられないと、被災地では再建に向けた住民の力強い足音が聞こえてきている。

あんなに打ちのめされたのに、人間は強いんだね。被災地に行って、逆に励まされることさえあった。

今2年という月日を越えて、私たちがしなければならい支援活動を考えてみた。


1.募金で支援する。

  これからの東北の支援には、国の支援はもちろんですが、国民の皆さんの更なる支援が欠かせません。

  その一つが、義援金による支援です。現在も各自治体やボランティア団体、さまざまな義援金の募集を行っています。

  最寄の自治体・放送局・ボランティアにお問い合わせの上、皆様のお気持ちをお寄せ頂ければ幸いです。

2.チャリティーオークションなどで支援する。

  今現在、各種震災チャリティーオークションが実施されており、売上金の一部が被災地の復興のために役立っています。

  各地で行われている、復興支援の販売会やオークション等にご協力下さい。

3.ボランティアに行って支援する。

  震災直後、復興支援バスや復興支援企画が多く開催され、たくさんのご支援を頂きました。

  しかし、一時期に比べて、ボランティアの数は激減しております。インターネットや各支援組織では

  現在も各種ボランティアを募集しております。短期、長期、期間限定でも結構です。

  ご協力頂ける方がおりましたら、ぜひご支援頂ければ幸いです。

4.買い物に行く、買い物をする支援。

  インターネット上に、復興デパートというサイトがあり、被災地の商品の販売を行っております。

  各地のスーパーやデパートでなるべく被災地の商品を買って頂くことも良いかと思います。

  また、時折各地で復興支援バスを仕立てて、買い物ツアーなども開催されており、

  現地で、実際に商品を購入して支援する活動も行われています。最寄のボランティアのツアーがありましたら

  ぜひ一度、ご参加頂ければ幸いです。私も4月に花巻でも企画したいと考えております。

5.被災地を知ろう。

  現地に行ったり、実際に買い物するだけが支援ではありません。被災地に関心を持って頂くだけでも十分です。

  被災から2年を経過し、各地では追悼行事が多数企画されております。お時間がございましたら、最寄の会場へ

  ご参加頂けたら幸いです。

  また、この機会に被災地に思いをめぐらせ、図書館や書店でいろいろ資料を見て頂くことも出来ます。

6.何も行なわなくても出来る支援。

  行動を起こしたくても出来ない方もたくさんいると思います。心を寄せて頂くだけでも有難い事だと私は思います。

  「忘れないで下さい、震災のことを❗」「忘れないで下さい、尊いたくさんの命が失われたことを❗」

  そして、あなたに出来る心の支援を大切にして頂ければと思います。



最後までお読み頂き、誠に有難うございました。


今日からまた、一人一人に出来る支援活動を一緒に考えていきましょう

支援活動は息の長い活動です。あなたの善意を生かせる社会を作って参ります。

末長いご指導ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます。



照井