昨日、花巻市消防演習が行われました。
団員は、炎天下の中、整然としてとても逞しい勇姿を見せてくれました。
日頃の鍛錬の賜物と感服致しました。これからも地域防災の為にご活躍頂きたいものです。
しかし、消防団には課題も多く、解決しなければならない問題は山積しています。
私自身以前消防団員を経験していただけに、皆さんのご苦労強く感じています。
消防団は、地域密着性、要因動員力、即時対応力という特性を発揮させる為
各市町村の実態にあった組織、団員数を確保し、地域に必要な体制を整備する必要があります。
しかし、どこの地域でも団員の高齢化や団員数の減少は著しく、十分な体制の確保が難しくなっています。
多くの団員は、生業・生活の一部を犠牲にして活動を維持しています。
団員を確保し、組織を維持していく為には、女性や公務員などの入団を促し
消防団への参加の範囲を広げていくと共に、さらに住民の幅広い層から団員を確保する必要があり
制度の改革と住民・事業者への理解の輪を広げ、併せて消防団側の意識改革も進めなければなりません。
社会情勢の多様性を考えれば、従来のように最低限の職務遂行は必要だが
特定の活動や特定の時間のみの参加も容認するなど、活動の中身を検討することも課題だと思っています。
消防団の維持拡大の為にも、可能な範囲で活動に参加出来る制度を検討し
多くの住民が参加し易い環境を整備する必要があると考えております。
また、市町村の制度や財政面の見直しなど、行政の取組み、後押しも重要となります。
官民一体、地域一丸となって、新しい消防団体制を整えていきたいものです。
先ずは、地域や事業者の理解と協力から進めていきたいと思います。
照井