ポーの話 いしいしんじ著 2005年 ★★★★☆
時代も国も分からない、どこかのおはなし。大人のための御伽噺。寓話。そんな感じ。
あっとゆうまに穏やかでやさしく、自然の厳しさも混じる「いしいワールド」へ。
独特の語り口から目が離せない。この先どうなってゆくんだろう。
明るい太陽の下で、ではなく 夕暮れ時から夜にかけてじっくり読みたい。
なにもかも呑み込んで流れる河のように、ポーも物語も流れてゆきます。
ところどころ示唆的な会話がなされ、それが作者の伝えたいことなのは分かるのだけど
時にストレートに何度も表されすぎて鼻白むことも。
さりげなく散りばめられているのが好き。とはいえ大事なことを幾つも教えてくれる。
いびつだけれど美しい。欠点も多いけれど、愛おしい。切なさがどこかに漂っている。
そんな、スピッツに通じなくもない世界感と言えてしまうかもしれない。
つぐないとは何か、この世に生を受けて生きてゆくとはなんなのか。
幻想的な世界の物語にどっぷりと浸りたい人におすすめです。
時代も国も分からない、どこかのおはなし。大人のための御伽噺。寓話。そんな感じ。
あっとゆうまに穏やかでやさしく、自然の厳しさも混じる「いしいワールド」へ。
独特の語り口から目が離せない。この先どうなってゆくんだろう。
明るい太陽の下で、ではなく 夕暮れ時から夜にかけてじっくり読みたい。
なにもかも呑み込んで流れる河のように、ポーも物語も流れてゆきます。
ところどころ示唆的な会話がなされ、それが作者の伝えたいことなのは分かるのだけど
時にストレートに何度も表されすぎて鼻白むことも。
さりげなく散りばめられているのが好き。とはいえ大事なことを幾つも教えてくれる。
いびつだけれど美しい。欠点も多いけれど、愛おしい。切なさがどこかに漂っている。
そんな、スピッツに通じなくもない世界感と言えてしまうかもしれない。
つぐないとは何か、この世に生を受けて生きてゆくとはなんなのか。
幻想的な世界の物語にどっぷりと浸りたい人におすすめです。