暮しを楽しむアイディアノート

2012年の引越しを契機に新しい暮らしを楽しむためのアイディアをメモしています

折り合いをつけて暮らす

2012年12月10日 04時41分38秒 | 暮し
先月遊びに来た長い付き合いの友人から、「結局この家はあなたの家ではないのよね」と言われましたが、図星です、彼女は昔から鋭い感性の持ち主で、これまでも私が何も言わなくても敏感に私の異変を感じ取っていました。第一、37年住んだ家とまだ半年にも満たないこの家とでは比べようがありません。

確かにある意味でこの家は私の家ではないけれど、夫がいる場所が私の居場所=我が家であることは間違いありません。それに私の感覚ではこの家は先住民からただ単に買ったのではなく、愛情を持って大切に維持管理してきた先住民の気持ちを私も引き継いで行こうと思って暮らす家でもあります。

だから先住民のお金と時間と努力と愛情で作ってきたこの和風の家を今更洋風に変えようなどとはサラサラ考えていません。今の姿を生かしつつ一部だけを自分たちのライフスタイルに合わせて少し変えるだけで充分に満足です。

とは言ってもずっと洋風の家に暮らし、インテリア用品も洋風に揃えてしまったので和風の家を素敵に飾って住みこなすのはちょっと難しいです。日本人だから畳みも好きだし濡れ縁も嬉しいけれど、やっぱりずっと憧れてきたのは洋風な暮らしだったので。そう言う意味では外国人の方が日本文化の伝統を知らない分自由な発想で大胆なインテリアを楽しまれていますね。それも勿論生粋の日本人の私には出来ませんし。

それでは一体どうしたらいいのかが分からず固まってしまっている私に比べ、夫は頑なにそれまでの自分の暮らしのスタイルを変えないで、単身赴任で使っていた小さな折りたたみテーブルを今も愛用しています。彼にとっては洋風だろうが和風だろうが関係ないらしいのです。どこにいようと自分が気に入ったように暮らし、規則正しい生活のスタイルを変えない事が精神の安定を保つ最適な方法のようです。

私の方も主だった友人たちの訪問が終わり、もう親戚以外は来ないだろうと思うのでこれまでみたいに人の目を意識して家を飾ったり整えたりする必要はないと思えるようになりました。これからは夫は夫の暮らしやすいように暮らし、私は私でやっと落ち着いた自宅での暮らしを夫やこの家の持ち味に対して適当に折り合いをつけつつ少しずつ自分の好みも反映させて、二人で仲良く平凡な日々の暮らしを楽しもうと思っています。

寒がりの夫は最近の寒さでこれまで絶対に座らなかったソファーの真ん中に胡坐をかいて陣取り、テレビを見ている事が増えました。古いソファーなので夫が座ると少し沈み込み、背中はたくさんのクッション、膝はボアのひざ掛けに包まれてスッポリとソファーに収まっているような感じが何だか笑えます。

このところの夫婦の合言葉は『家にある物は何でも使え!』です。大切にして勿体ながって使わないでいるのはそれこそ勿体ないというわけです。

だから、ソファーだろうと、膝掛毛布だろうと、クッションだろうと家にある物は潤沢に使い快適に暮らしましょう。クッションは先日中身だけ買って新しくしたのと古い綿も捨てずに他のクッションに入れて増量したのとでどれもパンパンになって張りが出てもたれ具合がよくなりました。でも冬用カバーの新調はいつのことやら・・・。



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