我が国の首相は「積極的平和主義」だそうですが、うちの夫は「積極的乾燥主義」者で、お天気がいいと寒い日でも必ず家中の窓を開けて風を通す事を職務としています。夫がこうなったのは、13年に及ぶ単身赴任中に住んでいたワンルームマンションが日中に換気が出来ないせいで湿度が高まり室内にカビが発生して夫は危うくぜんそくになりかけたという苦い経験があったせいでしょう。
一方私は下着の洗濯物は「積極的見せない主義」で干している下着(特におパンツです)は絶対に人目にさらさない事にしています。例え家を接した隣人であろうとも夫婦のオパンチュなどという見苦しい物は断固人目に触れてはならぬと信じて(?)います。これは庭をいつ誰に見られてもいいように小ぎれいにしようとしていてそこに干す洗濯物もきれいに干さなくてはならぬという強迫観念(?)があるせいです。(実際に洗濯物を干す東の庭まで入ってくるのは娘一家ぐらいなものなのですが)それでいつもは隣家の人からもどの方向からも見えないように他の洗濯物の陰にひっそりと干しています。でも、冬はそんな事をしていたら乾かないし、お天気のいい日はお日様にしっかり当ててカラッと干したいのです。
そこでどんな方法ならこの問題が解決できるかしらとこの数日考えていたらグッドアイディアが浮かびました。二階の和室のベランダは外から見上げる位置を避ければ洗濯物に日は当たっても人目には晒されないのです。つまりベランダの家側に近く干せばいいという事になります。向かい側の2階からは見えますが、素通しのガラス窓ではないので窓を開けない限りはこちらのベランダは見えません。ここに干せば西風が良く吹き抜けるのでより乾きやすいはずです。この干し方をするにはまだ工夫が必要ですが、ここまで問題解決の方法が決まれば、あとは具体的に材料を揃えて実験してみればいいだけの事です。
下着が見えるぐらいどーでもいいじゃないのとか、男物のパンツがあるのは防犯上好ましいから隠すことはないし自分で思う程人はあなたんちのパンツになんか関心はありませんよ、と笑う人もいるでしょうが、「干している下着は絶対に人目にさらさない」とこだわると案外いいアイディアが浮かぶのも事実なのですわ。
そして、こんな苦労は乾燥まで出来る全自動洗濯機があるお宅には関係ない話ですよね。