暮しを楽しむアイディアノート

2012年の引越しを契機に新しい暮らしを楽しむためのアイディアをメモしています

たち吉が好き

2013年07月10日 04時51分13秒 | 中古ショップ
月に一度街に出る一番大きな目的は、勝手にBセレクトショップと呼んでいる中古品を売る店を覗いてくるためです。

衣類もたくさんありますが、私が欲しい物はたいていは食器なので、じっくり眺めて傷がない事を確認したり、品質から元値を想像したりして納得出来たら買う事にしています。

最初は特にブランドを意識する事はありませんでしたが、買い集めるうちに目が肥えてきて定価の三分の一程度で買えるのならそれまで手が出なかった上質の食器を買おうと考えるようになりました。

今回の収穫は陶器風に見せた磁器のオーバルの赤絵の大鉢と小鉢のセットと朝顔型の浅い小鉢でどちらもたち吉製で1600円でした。



オーバルのセットは赤絵が可愛らしく、小ぶりなので朝食用として使い易くて毎日のように使っています。



朝顔型はあっさりした藍色の絵付けと淵の浅いくぼみがとても魅力的でこちらは夕食の煮物やサラダなどを入れるとなかなかいい感じで良い買い物ができたと満足しました。他にも大内順子さんプロデュースの三本足の深いオーバル小鉢のセットにも強く心惹かれたのですが、モダンすぎて他の食器と合わせにくそうだったので諦めました。コレクションしてきたカップ&ソーサーでもそうなのですが、2,3のブランドを決めてその範囲で買えるものにしか手を出さない主義です。デザイン的にもあまりにテイストが違いすぎると同じテーブルに並べて出せなくなりますから。


お揃いにするのが好きで物を集め過ぎてしまうのは困った習慣ですが、たち吉の『草文の皿』は昔から好きだったデザインで、引っ越す前にはオークションでも買いましたが、ここに来てもある日Bセレクトショップで同じシリーズの天ぷら皿セットを見つけてしまいました。

その日の目的は和風の玄関に飾る大皿か鉢物を買う事だったので、同じたち吉の藍染の魚が描かれた深い角鉢(1800円)にしようかと思っていたのですが、うちにはもっと賑やかな鉢があるし、飾り大皿はどれも2800円もして値段の割に絵付けが好みに合わないし、飾るだけの皿にそれだけの値打ちがあるとは思えませんでした。これを買うぐらいなら飾りにはならなくてももっと使い勝手のいい大皿がいろいろあるわと思うと買う気を失ってしまい、結局その日は食器としても使用頻度の高い草文の天ぷらセットの方を買ってしまいました。

大皿がちょっと汚れていたのでティッシュで拭いてよく調べてみたら細かい傷もなく、小鉢のほうはまだ薄紙に包まれたままで開けた形跡もなく全く使用した跡がない新品で、大皿と5枚の小鉢のセットで1900円でした。家に帰って玄関に飾ってあった角鉢を見ると、インテリア用品を扱っていたいとこの結婚式の引き出物であっただけに玄関に飾るにはこの方が何倍も華やかでインパクトがあります。藍染の方は鉢の底に大きく一字で『福』とあるだけなので、夏に置くには涼しげでいいけれどそれ以外の季節では使い難いし、食器として是非とも必要でもなかったし、置物としても使いたい事を思うとやっぱり無理がありました。

考えてみると、最近買った物はほとんど磁器製和食器のたち吉ばかりです。結局食器にある程度の品質とデザインの良さを求めるとこうなってしまいました。たち吉は現代に暮らすごく一般的な人の好みと流行に配慮した良識あるデザインの食器が多く、来客用としても普段使いにも区別なく使えて安心できます。定価で買うには少々高価ですが、使わなかった贈答品を未使用のままで売っているBセレクトショップでならその3分の一程度で買えます。もちろん未使用に近い物とは言っても中古品ですから今デパートに並んでいるような最新デザインではありませんが、自分の好みに合えば少々古かろうが関係ないと割り切っています。実際に古いデザインの方に好みに合う物がたくさんあって、最新のデザインの方にピンと来る物が少ないと感じるのは、もはや我が家の人間も家も年月を重ねてしまって少し古いものの方がしっくりと似合うようになったせいでしょうか。

たち吉の製品は程々にシンプルでほんの少しだけ捻りを効かせてはいるものの、全体的に素直に好感が持てるデザインだと思います。扱いやすい磁器が多く工業生産しやすいので品質の割にはお値段も程々だと思います。現代の生活感覚にマッチしている製品が多くて私のようなごく平凡で平均的な日本人の好みにはぴったりだと思います。たち吉ばかりが集まってしまいましたが、全体の雰囲気が統一されているので組み合わせがしやすい所が嬉しいです。そして、こういう買い方をしているとだんだん気になった食器はまず一番に底を見てブランドを確かめ「たち吉」の銘を確認してから購入を考えるのが習慣になりました.

2%の物価上昇を目指している安部政権が誕生して以来株価が上がり、物価もじりじりと値上がりし始めています。長く続いたデフレの間には『断舎利ブーム』があって多くの人がBセレクトショップに売り払った食器を私は流行に逆行してコツコツと買い集めた結果、以前は欲しくても買えなかったボーンチャイナのカップ&ソーサーやたち吉の食器を普段使いの食器として使えそうになりました。もう充分に良い品が揃ったので物価が上がるこれからは物を買うのではなく、今こそ我が家も『断舎利』を始め、本当に気に入った物を数少なく持ち大切に使う事を考えています。

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