暮しを楽しむアイディアノート

2012年の引越しを契機に新しい暮らしを楽しむためのアイディアをメモしています

古い帯で敷物を作る~その1

2014年02月11日 09時17分13秒 | アイディア
先月買った古い帯(画像は昨日の記事の中にあります)をやっと裁断して裏に接着芯を張るところまでこぎつけまました。いつも布にはさみを入れるまでが長いのですが、今回は初めての帯の解体だったので特に考えたり眺めたりする時間が長かったように思います。

帯を解くまではさっさと出来たのですが、解体しながら帯には場所場所によって手縫い部分とミシン掛け部分、裏に使われているた布の種類などが細やかに使い分けられている事、牡丹の花を描いた金糸銀糸の刺繍の裏がどうなっているかを知った事、古い帯の傷みにはそれぞれ場所によって特徴がある事などを興味深く見ていたり、古い物がもつ独特の匂いを嗅いだりしながら、忙しかったり考えるのに飽きてしまったりで作業はなかなか進みませんでした。

この古い帯はよく使われたようで端はあちこち擦り切れていましたが、色と柄が気に入ったので中古ショップでわずか300円で手に入れました。玄関の下駄箱の上に敷くテーブルセンターにしようと思って解体してみると、絹や金糸銀着で刺繍された絵柄の素晴らしさに感動し、和服は本当に日本の文化遺産だと誇りに思いました。だからそんな物を切り刻むのは罰当たりな事ではないかと思うとすます慎重になってハサミを入れる勇気が出ませんでした。

でも、薄暗い中古ショップの方隅で300円の値札を付けられたままで埃をかぶっているよりも、我が家の下駄箱の上の敷物になって玄関に入った人から褒めてもらうほうがよっぽどマシなのだとやっと割り切る事が出来ました。昨日ついにはさみを入れ、刺繍が傷まないように裏に接着芯を張るところまでやり終わりました。ここまで来たらもう安心です。

どういう風に使うべきか、どこで切るべきかについては長い間迷っていただけに4か所の刺繍部分を生かすための使い道も4つ思いつきました。一つ目は『て』の部分にあった刺繍で傷みが軽かったので玄関の下駄箱の敷物として仕立てる事。二つ目は丁度帯を絞めた時正面に当たる部分で半巾に折って使われるだけに一番傷んでいたので花瓶などを置いて隠せそうなサイドテーブルの敷物にする事に。そして、三つ目の「たれ」というお太鼓部分の刺繍が一番きれいだったのでこれを一番目立つお座敷のテレビ台のカバーとして使うことにしました。四つ目の刺しゅうは他より小さな物だったので綺麗に額装をして壁に飾れるようにしておこうと思っています。

これからはそれぞれの帯に裏地を付けるための布を探しながら、テレビ台の基礎のカバーを作ります。最初は帯だけで作ろうかと思いましたが、帯をほどいて中を見ると勿体なくなってしまい、四個に分割していろいろな場所で使うようにしたのでテレビ台には基礎のカバーとの二重掛けにすることにしたので。

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