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旅と宝塚と写真好きジジ

現在、過去、未来の旅日記、花や風景写真、宝塚、相撲、ポケモン、ハリポタゲーム等について投稿しています。

宝塚宙組 朝夏まなと サヨナラ公演観劇記

2017-09-08 11:04:01 | 宝塚・その他の劇場観劇記 & TV

9月7日、生憎の蒸し暑い雨模様でしたが、心は幾つになってもルンルンの観劇気分、とまではもう最近はなりませんが(笑い)。大劇場はトップスター朝夏まなとさんのサヨナラ公演で2F席でも熱気むんむん、よく見たら修学旅行生で満員。今回初めてのコープこうべで買ったチケット。2F4列1番なんて端っこで今迄一度も見たことが無いので不満?

でしたが2FS席の1番は通路を挟んで7列目だったので、¥1500の弁当付きだからまあ許しましょう。プログラムを開けてビックリ。今回同じく退団の主演娘役「伶美うらら」さんの一人での扮装写真が無い。なんで? 主演級から主な役処の人は全部扮装写真で見たいもの。劇団の都合だけで作られては迷惑千万、これではお金払う価値無し。

プログラムは大型になってから持ち運びと保存に場所を取るので最近はずっと買わない主義でしたが、ブログに書くにはやはりいい加減は書けないから1月から買う事にしましたが、今回朝夏、真風さんのも同じ衣装で撮ったものが三か所も。もっと色々あるだろうに何故だかよく判らん。

今回の公演、上田久美子さん作演出「神々の土地―ロマノフたちの黄昏(Land of the God)」と稲葉大地さん作演出の「クラシカル・ビジュー(美宙)」の2本立て。

宝塚公式HPより

ミュージカル・プレイ 『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~ 作・演出/上田 久美子

1916年、ロシア革命前夜。帝都ペトログラードで囁かれる怪しげな噂。皇帝ニコライ二世と皇后アレクサンドラが、ラスプーチンという怪僧に操られて悪政を敷いている——。折からの大戦で困窮した民衆はロマノフ王朝への不満を募らせ、革命の気運はかつてないほどに高まっていた。
 
皇族で有能な軍人でもあるドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフは、皇帝の身辺を護るためペトログラードへの転任を命じられる。王朝を救う道を模索する彼にフェリックス・ユスポフ公爵がラスプーチン暗殺を持ちかける。時を同じくして、皇帝から皇女オリガとの結婚を勧められるドミトリー。しかしその心を、ある女性の面影がよぎって…
凍てつく嵐のような革命のうねりの中に、失われゆく華やかな冬宮。一つの時代の終わりに命燃やした、魂たちの永遠の思い出。
 
宝塚女性作者で今一番乗っていると言われている彼女らしく緻密ながらテンポのいい場面構成で、音楽、振り付け、装置衣装照明、全てによし。ロシア革命前後のスト-リーや場面展開は少しエリザベートと似ているかな?と思う場面もあるが、サヨナラにふさわしい朝夏さんにピッタリの題材だっと思いました。
 
花組から移籍後演じた「風と共に」のスカーレットの印象が強くて、トップになってから見た「シェクスピア」ではソフィスケイテッドな持ち味だけではチョット弱いかなと印象を持ちましたが、今回最後で彼女のいい点を総て出し切れた上田さんの演出に感服、それに応えた朝夏さんに「よかったね オメデト」と言いたいです。
 
真風さんの役柄、狂言回しでもストーリーテラーでもなく何となく見せ場のない中途半端な役。いっそ真風さんを今の世代の人はあまり知らないだろう、ラスプーチンを単に妖術使いまがいの怪僧扱いにせず、ロシア王朝の腐敗疲弊を懸念し、自分が取って代わろうと迄する策謀家としてがっぷり組み合う役に膨らませて朝夏さんと対峙させればもっと面白く、イリナとの満たされない愛も同時進行的で見せればより面白くなるのではとの感想です。
 
皇太后のマリアの寿さん、も少し押しが強く貫禄のある見せ方でもよかったのでは?一方対する皇后役の凛城(りんじょう)さん、皇太后らしく美しく押し出しもありふさわしい役作りで存在感がありました。存在感と言えば次期2枚目陣の愛月さんと桜木さん。濃いい役処に助けられている面もあるがどちらも熱演と言うより力演でした。でも花から移籍の芹香さんと同期の愛月さん、どうなるのか興味津々。
 
意外だったのは星風さん、もうトップ扱いなんですね。彼女も良くそれに応えていましたが、次期はどんなコンビ振りを見せてくれるのか楽しみ。瀬音さんも適役で活躍。流石の上田さんもやはり座付き作者、出来るだけ多くの生徒さんに役名を付けてサービス。見る方は誰がどの役やら名前がよく聞こえずさっぱり判らないままの耳の遠いジジの悲鳴でした。
 
第15場のニューヨークの場面はいらないと思いました。14場から直ぐ16場にした方が流れが続いて、最後の朝夏さんの「祖国に思いを馳せる」立ち姿で幕を下ろして欲しかったです。 
 
 
 
 
 
 

レヴューロマン 『クラシカル ビジュー』作・演出/稲葉 太地

人の心を掴んで離さず、時に人を惑わせる華麗な宝石(ビジュー)。色とりどりの煌めきを放つ宙組メンバーを、あまたの宝石になぞらえた場面で構成するレヴュー作品です。伝統的な男役の美しさを体現する朝夏まなとの魅力を、様々な光を放つ宝石に投影し、その輝きを最大限に味わえるレヴューとしてお届け致します。
 
 
稲葉さんも最近乗ってる作者らしいですね。でも最近の宝塚ショーは何だか同工異曲。藤井さんが作った新しいショーの流れに岡田さんや草野さんの作風に、伝統と言われる形式からも離れられずに次々作らされる方も大変。第6場のサヨナラによくあるシーン。いつもの次期への引継ぎ風景みたいな男役同士のダンス、何か新しい形って無いのかなと思う。
 
それとロケットはやはりフィナーレ前のほうが盛り上がっていいなと思います。そういう前提一切無しで見たら、よく出来たショーで生徒さん達も皆生かされて全体としては合格点だと思います。特にラストの朝夏さんの燕尾姿、やはりステキの一言ですね。ダンスの朝夏の面目躍如!最後に魅せましたね。これからどうされるのか、ご活躍とご健康を祈ります。25日までの公演、皆さん是非ご覧になって損はないですよ。
 
 
 
コメント
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