緑と美味しいものと笑顔があれば…☆

旦那サマ(プー)との山登り、お菓子作りを楽しみつつ、毎日を丁寧に暮らしていきたいな♪

2009_0221 瑞牆山登山

2009-02-27 23:57:56 | 山-奥秩父
遠征二日目に目指したのは瑞牆山です
この日は前日とはがらりと変わって、晴れーーー
登山口に向かうまでも、八ヶ岳や南アルプスがずらりと見えて
早くも感動
山頂からの眺望に期待がふくらみます

スタート地点は瑞牆山荘

スタート地点は積雪10センチ位、所々アイスバーンでした
やんこは母から譲ってもらった、4本爪アイゼン
プーさんは知り合いの方から譲ってもらった6本爪アイゼンを装着

スタート地点から瑞牆山のピークが見えます
ズームにすると…

かなりゴツゴツしています

何しろこのコース、本に3箇所「急坂」と
書いてあります
実は、前日に古傷でもある右膝の内側をピキーンと
痛めてしまったやんこ
二日目は止めた方が良いかなとも思ったけれど
この青空に誘われて、来ちゃいまいした

出発直後は、なだらかな坂

白樺林の中、だんだん急坂になり
ぐーんと高度をあげていきます

富士見平に着きました
ここからの富士山


この後、天鳥沢までぐーんと下っていきます
瑞牆山ピークを横目にテクテク
もうすぐ登るから待っててね~

沢へ出ると、きれーいに凍っています




さぁて、ここから1時間半の登りです

まずは桃太郎岩というおっきな岩の横のはしごを登って、、


ここのはしご、こんな感じでしたよ~

4本だけでも爪があって、手すりがあるので
危なげなく登れます

続いて、ロープを使って、こんな斜面、、、よいしょっと

ここも、ロープがあるので、登れます

けれど、こんな斜面がやってきました

これは帰りに下ったあとに、撮影したので見えないけれど
この先ロープは氷の中に埋まり、
つかまりたい横の岩も、足場も氷でつるつる
本当に研かれたようにつるつるなんです
プーさんは、なんとか登れたものの
4本アイゼンのやんこには、これは無理かと思うほどの斜面
他のルートを探すも、どこもつるつる
つかまれれば、登れそうだけれど
つかまれる場所がなく
ももの辺りまで足をあげて、着地しなければならない

プーさんに細引きを垂らしてもらって
つかまるも失敗
最後は、プーさんに引っ張りあげてもらって
なんとか上へ行けました

ここの斜面を通過したあと、
私の中でぐるぐると迷いが生じました。

この山を登るには、私たちは装備不足。
12本爪のアイゼンとピッケルがあれば
もう少し安全に登れたはず。
しかも前日痛めた右膝が一歩一歩痛みを増してきた
さっき登った斜面を下ることを思うと、、、
さっきの恐怖よりもっと大きな恐怖を感じるのかな。

こりゃあ、ここで下山した方が賢明だな。
、、、、、、、。

でも
登りたい。
どうしてそこまで登りたいのか自分でもあきれるけれど
登りたい。。。

けれど冷静に判断しなければ、
もし滑落して骨折でもしたら、どうするの、、、。
そんな可能性があと10m歩いている間にもあるかもしれない。
もし他の人がこんな状況なら、迷わず
下山を勧めるだろうな。

そうこう悩んでいると
下山してきた3人の男性とすれ違いました
「山頂は無風で、あったかくて最高だよーーー
「八ヶ岳も甲斐駒も富士山もぐるーっと見えるよーー
皆さん、素敵な笑顔です

登りたい
けれど、冷静にならなければ、、。
悩みながら進みます。

すっかり弱気なやんこです
いつもは休憩したいとはあまり言わないけれど
プーさんに「大丈夫?」と聞かれて
「大丈夫だけれど、、、休憩したい」と伝えて
そこで、お昼にしました
お昼は地鶏だし味噌うどん

美味しい
お腹が満たされ、身体も休まり、ちょっと気分も落ち着いたやんこ
この先、もし危険だなと少しでも感じたら
すっぱり諦める
だから、もう少し頑張りたい旨を
プーさんに伝えて、先に進みました

そこから先はさっきほどの恐怖は感じることなく
膝の痛みとの戦いでした

そこへ、お兄さんが一人下山してきました
山頂はあと少しですか?と尋ねると
「ん~あと、ちょいちょいかな!」
この先、危険なところはあるか聞いてみると
「ロープにつられて左の方へ行くと、怖い思いをしたから
右のルートへ行くといい」と教えてもらいました
そして、やっぱり山頂は最高だとも

早く山頂に着きたい
その絶景に会いたいのはもちろん、
早く登りだけでも終わらせて、ルートを全て知って
安心したい。。。
体力的には大丈夫だけれど、
この膝の痛みがこの先どうなるか心配。。。

早く着きたい、早く着きたい、、。

こんな状態で山登りするのは、初めてだな。。
初めての錬成合宿に次いで、辛い山登りかも。

大ヤスリ岩


山頂はもうすぐかな

最後の急斜面がきました
ロープの次は、雪にかくれたはしごが10センチほどしか
見えていません。
つかまるところがない壁。
もう最後はどう登ったのか覚えていません。。
とにかく上へ上へという気持ち

光が見えてきました
あぁ、本当にもうすぐだ。。


目頭が熱くなってきて、何かこみあげてきました
ピークだ


うるうる

緊張が溶けたのと、絶景に会えた感動とで
涙があふれました

八ヶ岳


南アルプス


富士山


金峰山


浅間山


下から見上げたあのピークに立っているよ~


山頂を満喫したあと、気を引き締めて下山です
下り始めて、いつもは冗談を言い合う二人も
今日は真剣顔
無事に下山しようねと声を掛け合います

心配していた下りだけれど
やっぱり上から足をおろす分、アイゼンの爪もささりやすく
それほど怖くなかったです
それでも時には腰をおとしながら、
慎重に慎重に。。

無事に天鳥沢まで下ってきて、ようやく安堵感を
味わえました
ここで、おやつを食べ
さぁ、駐車場まで頑張りまっしょ

下山しながら、プーさん
ちょこちょこ何かを拾っています
それをやんこにくれました

花束ならぬ松ぼっくり束

プーさんが撮影した大木と夕焼けした瑞牆山




今回は、結果的には事故にならなかったけれど
自分に不足しているものを色々学びました
筋力や装備、下調べなど。

それらをふまえて、また山に登っていきたいな。

プーです
またヤマレコに記録しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-34700.html


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5 コメント

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Unknown (えどりん)
2009-02-28 19:17:48
わぁお~、凍ったミズガキに行ったなんて、すごいですねぇ!
私が行ったのはずい分前ですが、あの岩場が凍った状態を想像すると、怖くて行けないかも~。
でも、頑張った分だけの達成感と絶景に出会えてヨカッタですね!

私も無理して登ること多々あります(笑)
反省しつつ、つい頑張ってしまうんですよね!
無事の下山でなによりです☆
返信する
本気で・・・ (山キチのプー)
2009-02-28 21:58:53
プーです
いつも上へ、前へと次のステップにチャレンジしたいと思い
山登りを始めて一歩一歩ステップアップしてきたつもりですが
今回はちょっと背伸びをしすぎました
(だってまだ山登り始めて7ヶ月ですし・・・)
その山、天候、時期に相応しい装備と体力が必要ですね

無事で何より・・・
でも、反省の山行でした。
返信する
えどりんさん♪ (やんこ)
2009-02-28 22:24:55
えどりんさんも登ったことあるんですね♪♪♪
いつ頃ですか~?
初夏はシャクナゲが綺麗らしいですね☆
その頃、また行ってみたいな。
凍ってない岩場を見てみたい。。。

そうなんです、反省しつつ頑張ってしまいました。
でもその分、いろいろ自覚して、次につなげなければ!
こんな私たちが、絶景に出会えて、無事に下山できて、何にか分からないけれど
感謝したいです☆
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無事の下山が幸い (元さん)
2009-03-01 21:42:46
今回の山行は無事に下山出来た事が何よりです。
足元の装備や経験からすると、かなり無謀に思えますよ
春から秋にかけての瑞牆山は中級レベルと成っていますが、冬場は上級者コースに変わります
自分の登山スタイルは、安心、安全登山です。
普段は低山で練習を重ね足腰の鍛錬や状況判断などを鍛錬しています。
これからも楽しい山行を望むのであれば基本を重視する事を望みます。

お節介すぎですが同じ趣味を楽しむ者としての一言です
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元さん♪ (やんこ)
2009-03-03 11:34:13
お言葉、ありがとうございます。
お節介だなんて思わず、こういうお言葉を言ってもらえるのは、有り難いことだと思っています。

今回の山選びは反省だらけです。
山に行くことに慣れが生じてしまったのか
分かっていたつもりなのに、安全に対する意識が低下してしまっていました。
もうこんな無謀なことはしません。。。
次は、楽しい登山をしたいと思っています♪
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