頂上でゆっくりして、下山へ
下っていくと、階段がありました
いつものように階段を降りました、、、ん降り辛い
足首からかかとをがっちりガードされ、足首を自然に曲げられない
段差のある箇所を降りたとき、、ズキっ、痛い
左膝が痛みました
今まで楽チンな靴に慣れていたからか、この靴にしてみて
とってもぎこちない降り方になってしまいました
重心をおとして、丁寧に降りようと思うものの
さっきズキっときた痛みもひびいて、
足首、膝、ももと身体の連動がなく、
それぞれがバラバラになったように感じました
そのうち慣れるはず、たしかワンゲルの時もこんな靴だったし…と
冷静になろうとするも、すっかり弱気に
と、そんなところに富士山が顔をだしてくれました
雲の流れがはやく、どんどん薄くなっていくけれど
雲海と雲海にはさまれて幻想的でした
「この雲海のうえに見える富士山は、登ったからこそ見える特権だよね」
とプーさんと感激し、元気をもらいました
そのあとシロヨメナの群生に出会ったり
ナナカマドの実に会い
犬越路を目指しました
この間のアップダウン、特にダウンがきつかったです
途中で靴紐をゆるめて、足首を曲げられるようにしたけれど
段差のある箇所を降りると、やっぱり左膝が痛い
プーさんに待ってもらいながら、ゆっくり進みました
それでも、カメラを向けられればピース
こんなはしごや
こんなクサリ場を降りました
またこんな笹の中をくぐりぬけ、、
2~3m前のプーさんが
あっという間に見えなくなり
ようやく犬越路に到着
避難小屋があり、トイレを借りたあと、入ってみると
とっても綺麗
いつかココに泊まってみたいねと
さっそく縦走プランを考えながら、休憩
私の足の疲れもあり、ここでものんびりし過ぎて
気付けば45分も経っていました
本当は、大室山のほうへ鳥兜の群生を見に行きたかったけれど
今回は断念
稜線あたり一面紫色に染まる光景は来年にお預けです
ゆっくり静養して、下山再開
と、それまで使っていなかったストックを出して
膝の負担を減らしました
それでも、やっぱり段差のある箇所はズキっとひびいてくるので
怖かったな
ゆっくりゆっくり降りていき、途中からなだらかになったので
安心して下っていくと沢にでました
ここで、休憩
振り返ると、檜洞丸が綺麗にみえました
よく登って、よく下りてきたなー
このあとは、平らな道が続き、綺麗な川を眺めながら
テクテク
鉄橋から見える人工の滝
まもなく用木沢出合を経て、西丹沢自然教室へ
お疲れさま~
今度は、花の綺麗な春にまた登りたいな
それまでに、もっと体力をつけなきゃ
車の中で着替えている間にも、どんどん暗くなってきました
前方にバス停があり、一人の方がやってきました
けれど、時刻表を見て、去っていきました
あら、もしかしてバスはもう終わりなのかな
すぐに見当たらなくなったので、近くのキャンプ場にでも
泊まりに向かったのかな?と思いました。
プーさんに、その様子を話して、
「もう暗いし、もしこんな所で一人ぼっちになったらどうしよう」と
さきほどの方の行方が心配になりました
帰り支度ができて、車で走り始めると
歩道をさきほどの方が歩いていました
「えっ 歩いて帰るつもりなの」
「気の毒だよね」「乗せてあげようか」
何かと物騒な世の中、用心深い私は女性ならいいかなと思いましたが
引き返してみると男性でした
でも、プーさんが
「もし自分が同じ状況になった時のことを考えたら…」と
声をかけて、乗せてあげることにしました
私も、もしプーさんが同じ状況になったら…と考えると、、
そして何よりこの暗い道路をこれから何キロも歩くなんてと思うと
無視できませんでした。
車に乗せて、お話を聞いてみると
山登り6年目、北アルプスなどを登っている健脚の方でした
この日も、縦走したらしいのですが
体調が悪くなり、バスに間に合わなかったよう。
やっぱり山好き者同士は、話題にことかきません
オススメの山や、百名山制覇をめざしている話、
百名山のれんがあり、それに登頂したピンバッチをつけている話などなど
為になるお話をしてくれて、楽しい時間をおくれました
その方とお別れしたあと、プーさんが
「人にした親切は、いつかめぐりめぐって自分に返ってくるって
母に言われたことがある」と言っていました。
私もプーさんのお義母さんに
「人にした親切は、たとえ自分のところではなくても
いつか自分の子供や大切な人に返ってくる」と
聞いたことがあります。
返ってくることを求める訳ではないけれど
これからも、自分にできることはしたいなと思いました
山行記録
1. 7:45 西丹沢自然教室 発
2. 7:55 登山口
3. 8:35-45 ゴーラ沢出合
4. 9:35-45 展望園地
5. 11:10-12:30 山頂にてお昼
6. 14:55-15:40 犬越路
7. 16:30-16:50 沢にて休憩
8. 17:20 用木沢出合
9. 17:50 西丹沢自然教室 着