ヴェルディのオペラ「トロヴァトーレ」のテーマは復讐。身勝手な領主のもとで虐げられたジプシー女の思わぬ復讐・・・それはわが子(?)を火刑に処すこと。
このオペラは火に関する歌や科白が多く、舞台も火の赤が目立つ。さすがキリスト教の異端尋問で「火あぶりの刑」を多用したスペインのものらしい。
火には何か人間を興奮させるものがあるのだろう。ルキノ・ヴィスコンティ監督の歴史三部作の一つ、有名な「夏の嵐」(1 . . . 本文を読む
オペラの中で最も人気があって上演回数も多いといわれるのが「アイーダ」。
第二幕ラダメス将軍の凱旋式で流れるファンファーレは、トランペット奏者が最も張り切るところであろう。サッカー場での応援メロディーとしても一世を風靡した。(今もしている?)
ところで最初このオペラに接した時、エジプトに何故エチオピアの王女が現れるのか不思議に思ったものだ。しかし少し調べてみると、
① エジプトの南、今のスーダ . . . 本文を読む