ダウンロード・アップロードの意味は？

インターネットを使っていると、「このデータをダウンロードして下さい」というように、「ダウンロード」という言葉を良く聞きます。

この意味を知るためには、実は、インターネットのサービスが、どのように提供されているかを知ることが必要です。

インターネットは「世界中のコンピュータが結ばれているシステム」ですが、インターネット上には、各個人のパソコン以外に、多くの大型コンピュータが存在します。この大型コンピュータが、ホームページ、ブログ、SNSといった各種サービスを提供しています。

ホームページを見る場合は、各個人のパソコンが、サービスを提供している大型コンピュータに接続され、そのコンピュータからホームページのデータがパソコンに転送されて初めてホームページを見ることができます。

実は、インターネット上のコンピュータは大きく次の２つに分類されます。

　(1) 大型コンピュータで、「サービスを提供する側」のコンピュータ
　
　(2) 個人のパソコンで、「サービスを受ける側」のコンピュータ


専門的にいうと、(1)のことを”サーバ”、(2)のことを”クライアント”と言います。

大型コンピュータ、つまり”サーバ”は、サービスを提供する側ですから、通常、性能の良いコンピュータが担当します。

インターネット上にホームページを公開するのも、多くの人の電子メールデータを保管し、メールのやり取りをするのも、”サーバ”の役目です。


■ダウンロードとは

「ダウンロード」とは、サービスを提供している大型コンピュータから、個人のパソコンに、データを転送することを言います。

例えば、大型コンピュータにあるデータやソフトウェアを、自分のパソコンに持ってくることが「ダウンロード」です。

■アップロードとは

「ダウンロード」の逆が「アップロード」で、個人のパソコンから、大型コンピュータにデータを転送する事を言います。

例えば、自分のパソコン内のホームページデータ、画像データなどを大型コンピュータに転送することが「アップロード」です。


《補足》IPアドレス

実は、インターネット上には、何億台ものパソコンや大型コンピュータが接続されていますが、これらの間でデータをやり取りするためには、それぞれに番号が付けられている必要があります。

電話を考えるとよく分かりますが、相手と話をしようとしたら、相手の電話番号を知らないといけません。

同じことが、インターネット上のコンピュータにも当てはまります。つまり、インターネットにつながれた、コンピュータには電話番号が付けられています、それが「IPアドレス」です。

「IPアドレス」は、インターネットに接続されたパソコン等のコンピュータに付けられた番号であり、コンピュータ間のデータのやり取り（通信）には、この「IPアドレス」が必要です。