吉ヶ平ブログ

人に感謝自然に感謝・人を愛し自然を愛し・人に育てられ自然を育てる

多くの仲間を作るためにその8

2010-02-22 21:58:10 | 吉ヶ平保存会物語


平成16年8月お盆

噂では吉ヶ平までの道路は未開通と聞きましたがとりあえず行ってみることにしました。

道中はひどいものでした山から崩れた土砂が道路を越えて田畑に入ってました。

道路だけは土砂が取り除かれなんとか行けるようです。

突然視界から道路がなくなりました、道路が崖の下に落ちています、ここは以前から地すべり地帯でよく道路が傷んでましたが・・・

偶然一緒になった遅場の今井さん(遅場はみんな今井さん)と一緒に行くことにしました。



(崖の上を歩いているのが今井さんです、崖の上の道幅は50cmほどです)


ガレ場を越えて進むと舗装されたばかりの綺麗な道路が現れましたが少し行くとヒビが入ったり陥没した道路になりました。

「お~いこの先はだめろ~道がねいや」 先に歩いていた今井さんの声を聞き先を見たらビックリです200mくらい道路がありません・・・・

道のないところは山を巻いて進みました本当にひどいありさまです。



学校に到着しました無事です!水害でやられた形跡がありません奇跡です、そこだけ7/11日で時間が止まったようです。

昭和30年代はよく堤防を水が越えたそうですが護岸工事のおかげで越えなかったみたいです。

ですが学校の修繕ができません歩いてくるのがやっとなのに、今にも抜けそうな屋根、朽ち果てた土台・・・

豪雪に耐えられるわけがない・・・


みんなで小豆島へ・・・

2010-02-21 16:52:42 | 研修


昨日は諸橋記念館で「体験型観光と地域おこし」と題した講習会&ワークショップに吉ヶ平保存会(6名)で参加してきました。

講師ははるばる小豆島からおいでの立花律子さんです。DREAMISLAND

小豆島でやられている感動を与える観光の実体験を聞きその後体験プログラム作り方など勉強しました。

実体験を交えた公演なのでなるほどと思うことばかりでした、これからの吉ヶ平の活動につながるもにしたいと思いました。



(外の景色が山水画のようでした)


後半は5班に別れ下田ならではの体験企画作りをやりました。

色々な企画が出ました

 吉ヶ平で星を見ながら尺八、大正琴聞くツアー

 下田の昔遊び体験ツアー

 山の実でジャム、お酒を作るツアー

 下田、知られざる幕末の歴史を知るツアー

 親子でのお泊りツアー

などなど色々な企画ができました(タイトルが少し違うかも、ごめんなさい)

どれも今すぐにでもはじめられるような企画でした。

下田の未来は明るいぜよ~



 

多くの仲間を作るためにその7

2010-02-20 20:30:41 | 吉ヶ平保存会物語


      (吉ヶ平から望む守門岳東洋一の大雪庇)


7・13水害から何日たったでしょうか毎日が地獄のような日々でした吉ヶ平のこともすっかり忘れていたある日。

「吉ヶ平へ行ってみたか」  知り合いの老人から聞かれました

「いいえ水害でそれどこではなかったです」

「なんかいがんねいみたいらろ・・・」

「え・・・・」

三条市の建設課に聞いてみましたどうやら山が崩れて道路をふさいでいるみたいです、しばらく復旧の

めどは立たないとのことでした。

吉ヶ平の心配より今の生活と心に言い聞かせ生活の復旧を急ぎました

お盆が近づくにつれ生活もようやく落ち着いてきました、お盆休みには行ってみよう・・・

多くの仲間を作るためにその6

2010-02-19 19:00:54 | 吉ヶ平保存会物語


     (アマゴイルリトンボ 吉ヶ平で新種として発見されました)


平成16年7月14日午後3時 西四日町の路上にて(嵐南地区)

嵐南地区は水浸しで昨晩は家に帰れませんでした、知人宅に泊まりましたがほとんど眠れず朝を迎えました。

早朝から親戚・親友の家へと食料と水を配っていました、水の中を歩くのがこんなにしんどいとは。


「お~い、なにしているの」  目の前の家の二階から手を振っている人がいます、おやじの会のメンバーのかたです

「あ、どうも救助活動です」

「ご苦労様、今週末キャンプは中止だね」 

「そうですね、しょうがないですね」

「我が家は昨日からサバイバルキャンプだよ、大変だけど楽しいよ」

「頑張ってください」

肩の力がす~っと抜けたような気がしました、重い足もさっきよりは軽くなりました



このときは吉ヶ平がどうなっているか知るよしもありませんでした・・・
        


多くの仲間を作るためにその5

2010-02-18 20:28:45 | 吉ヶ平保存会物語

(今にも大蛇が出てきそうな雨の雨生ヶ池)

平成16年7月14日午後2時 西四日町の路上にて(嵐南地区)

「おじさん~おじさん~」

「う~ん」  上のほうから声が聞こえますが日差しがまぶしくて姿が見えません

「ここだよ~」  屋根の上に兄弟らしき男の子が二人で手を振っています

「どうした」

「ね~山でキャンプするよね」  この週末にサバイバルキャンプの予定なんです

「う~んどうかな」

「山のキャンプ面白いからやろ~」

「どうするかお父さんと相談して・・・」  

 水とわずかな食料を積んだ小さなおもちゃのボートを腰まで水に浸かった重い体でゆっくりと引きながら

その場を後にしました、涙が出ました・・・




(雪の雨生ヶ池)

7・13水害 平成16年7月13日午後1時15分。三条市諏訪地内五十嵐川左岸堤防の決壊により流れ出した濁流は、それから数時間で嵐南地区一帯を泥水でのみ込み、9人の犠牲者を出しました。