どうにも道が見えてきません、遠くには見えるのは浅草岳でしょうか
道だと思い進めば木が邪魔をします
下にさがれば湿地で身の丈より高い芦が茂っています
急な斜面を落ちないように前に進むだけです
本当にここが道であるのでしょうか
疑心暗鬼の中前に進むしかありません
ときおり踏まれた足跡らしきものが唯一のたよりです
草が倒れた跡がありました、数日前いや昨日か草の痛み具合が少ないです
クマが寝た跡のようです
こうなってくると空中散歩ですね、そこが道なのかどうなかよりも
とにかく少しでも歩を前に進めたいそんな気分です
斜面が崩壊して前には進めません高捲きするしかありませんが
草が行く手を阻みます、少しでも楽なほうと思い斜面を登って行きます
なにげなく踏み跡があります、しかし前方から
「クマの歩いた踏み跡みたい、ウドが葉が食べられている~」
「・・・・・・万事休す・・・・」
気温が高く草の発する熱で呼吸が苦しくなってきます
藪漕ぎで急激な体力消耗です、けれども誰も歩くのをやめません
休もうと言う言葉も出てきません、ここで休んだら草の壁に負けるような
気がします、しっかりとした道に出るまで気が抜けません。
這うように歩いた斜面からようやく開放されました
(この間わずかな区間ですが写真が一枚もありません、撮っている場合ではなかった)
道らしいところです、もうすぐ木の根峠でしょうか、このメンバーは誰も
行ってないので、「もうすぐだよ」そんな言葉はでません
切り通しです、ようやく木の根峠です
傍らに神様が祭ってあります、間違いなく峠です
草に隠れた石碑には木の根茶屋と刻んであります
往時は木の根茶屋、もしくはお助け茶屋と呼ばれていました
我々にとってもお助け茶屋です。
ようやく休憩です、田代平~木の根峠通常のコースタイムですと30分
ですが、このたびは1時間半かかりました
11:50出発 ここでの休憩は10分ほどでした、待っている人の事を考えると
長くは休めません160分も遅れています
この頃から休憩をやめる言葉が「頑張って歩こう」ではなく
「歩かないと着かない・・・・」
そうですね、その話を書くのを忘れていました
68のおかげで帰ってこれたんですよね
めちゃくちゃ暑かったです、里よりは少しは涼しかったのか
もしれませんが、よく熱中症にならなかったと不思議です