(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.24記事抜粋)
家族が所有する流通基盤を活用して支店を増やし、簡単に利益を上げる
ファッションや雑貨ブランドの輸入を独占
海外の格安品をブランドと偽り価格をつり上げて暴利
二世、三世に簡単に金儲けさせる大企業のビジネス展開で、経済発展への貢献が色あせる結果に
ラーメン、掃除機、ウェットティッシュに生理用ナプキンまで
家族の本業に寄生する形でさまざまなビジネスに参入する財閥二世、三世に対し、非難が集中している。彼らは主に海外の有名ブランドの商品を輸入し、家族や親戚が所有する巨大な流通基盤やデパート、スーパーなどを活用して容易に巨額の利益を手にしているが、このようなパターンのビジネス展開に対して「独自の手法で仕事を集中的に回している」「海外の格安商品を輸入して暴利をむさぼっている」といった非難が相次いでいる。4大グループでかつて社長を務めた財界のある重鎮は「財閥の二世、三世は、先代の会長たちと違って、簡単に金儲けをしようとする。このままでは、大企業は国の経済発展には貢献しても、卸売業で非難を受けるようになるだろう」と嘆いた。
■ラーメン、ドーナツ、パンなど庶民の間食にまで進出する二世、三世
ある財閥の二世、三世は、日本のラーメンやカレーといったB級グルメをはじめ、ドーナツやパンなど、庶民の間食にまで事業の範囲を広めている。ロッテグループの辛格浩(シン・キョクホ)=日本名:重光武雄=総括会長の孫娘でブリスの社長でもあるチャン・ソンユン氏は、フランスのベーカリーブランド「フォション」の店舗をロッテデパートで運営している。また、愛敬グループは日本の「力の源カンパニー」と提携し、ラーメンチェーン「一風堂」の店舗を経営しており、同じく日本の外食チェーン「東京ハヤシライス倶楽部」の店もオープンした。さらにロッテは現在、ロッテリアKKDを通じて米国のクリスピー・クリーム・ドーナツの輸入・販売も手掛けている。
■高級ブランドを輸入して価格つり上げも
海外のファッションや雑貨ブランド品の輸入業は、財閥二世、三世がほぼ独占している状態だ。李叙顕(イ・ソヒョン)副社長が事実上のオーナーを務める第一毛織はISSEY MIYAKE、コムデギャルソン、トリーバーチなど海外ブランドの衣類や雑貨を輸入しており、新世界の鄭有慶(チョン・ユギョン)副社長が立ち上げに関与した新世界インターナショナルも、ジョルジオアルマーニ、COACH(コーチ)、ドルチェ&ガッバーナなど海外ブランドの輸入ビジネスを展開している。ロッテショッピングの辛英子(シン・ヨンジャ)社長の長男チャン・ジェヨン氏が経営するbnfトレーディングは、ファッションブランドのポールスミス、キャンパー、ルルギネス、ラドリーなど海外製品の輸入・販売を手掛けている。ファッション業界の関係者は「中小企業がデパートに店を構えるには、プレゼンテーションを何度も行って何カ月もお願いに回らなければならない。ところが財閥オーナーの場合、系列企業を通じて容易に出店できる。これは非常に不公平だ」と述べた。
こうした中、海外の格安商品を韓国国内でブランド品のように宣伝し、暴利をむさぼるケースもある。大成グループ会長の末娘でソンジュグループの代表を務めるキム・ソンジュ氏は、英国のマックス&スペンサーの商品を輸入・販売している。輸入される商品は主に現地で2万ウォン(約1350円)から3万ウォン(約2040円)ほどで購入できるものばかりだが、これらは韓国で10万ウォン(約6800円)以上の価格で販売されている。しかし、さすがに消費者の不満が広がったため、一部商品については価格が引き下げられた。
■趣味がビジネスに
財閥二世、三世の中には、車の趣味が高じてビジネスを始め、輸入・販売を手掛けるケースも多い。斗山グループはホンダ、ジャガー、ランドローバーなどを輸入・販売し、GSグループはレクサス、暁星グループはメルセデス・ベンツやトヨタ車など手掛けている。ベンツのディーラーであるザ・クラス暁星は、暁星グループの趙錫来(チョ・ソクレ)会長の3人の息子がそれぞれ3.48%ずつ、合計10.44%の株式を保有している。DFMS(旧斗山モーターズ)は、斗山建設の朴廷原(パク・チョンウォン)会長や、斗山重工業の朴知原(パク・チウォン)社長ら四世が株を分けて保有している。チャームゾーン・グループ(化粧品メーカー)のキム・ハンギュ氏(キム・グァンソク会長の長男)はアウディのディーラーであるチャームゾーン・モーターズを、ハンジュン氏(次男)はベントレーのディーラーであるチャームゾーン・オートモーティブを経営している。匿名を希望する輸入車販売業界のある関係者は「米国など海外では地域の起業家たちが自動車販売のビジネスを行うケースが多いが、韓国では大手財閥グループの二世、三世が手広く事業を展開している」とコメントした。
家族が所有する流通基盤を活用して支店を増やし、簡単に利益を上げる
ファッションや雑貨ブランドの輸入を独占
海外の格安品をブランドと偽り価格をつり上げて暴利
二世、三世に簡単に金儲けさせる大企業のビジネス展開で、経済発展への貢献が色あせる結果に
ラーメン、掃除機、ウェットティッシュに生理用ナプキンまで
家族の本業に寄生する形でさまざまなビジネスに参入する財閥二世、三世に対し、非難が集中している。彼らは主に海外の有名ブランドの商品を輸入し、家族や親戚が所有する巨大な流通基盤やデパート、スーパーなどを活用して容易に巨額の利益を手にしているが、このようなパターンのビジネス展開に対して「独自の手法で仕事を集中的に回している」「海外の格安商品を輸入して暴利をむさぼっている」といった非難が相次いでいる。4大グループでかつて社長を務めた財界のある重鎮は「財閥の二世、三世は、先代の会長たちと違って、簡単に金儲けをしようとする。このままでは、大企業は国の経済発展には貢献しても、卸売業で非難を受けるようになるだろう」と嘆いた。
■ラーメン、ドーナツ、パンなど庶民の間食にまで進出する二世、三世
ある財閥の二世、三世は、日本のラーメンやカレーといったB級グルメをはじめ、ドーナツやパンなど、庶民の間食にまで事業の範囲を広めている。ロッテグループの辛格浩(シン・キョクホ)=日本名:重光武雄=総括会長の孫娘でブリスの社長でもあるチャン・ソンユン氏は、フランスのベーカリーブランド「フォション」の店舗をロッテデパートで運営している。また、愛敬グループは日本の「力の源カンパニー」と提携し、ラーメンチェーン「一風堂」の店舗を経営しており、同じく日本の外食チェーン「東京ハヤシライス倶楽部」の店もオープンした。さらにロッテは現在、ロッテリアKKDを通じて米国のクリスピー・クリーム・ドーナツの輸入・販売も手掛けている。
■高級ブランドを輸入して価格つり上げも
海外のファッションや雑貨ブランド品の輸入業は、財閥二世、三世がほぼ独占している状態だ。李叙顕(イ・ソヒョン)副社長が事実上のオーナーを務める第一毛織はISSEY MIYAKE、コムデギャルソン、トリーバーチなど海外ブランドの衣類や雑貨を輸入しており、新世界の鄭有慶(チョン・ユギョン)副社長が立ち上げに関与した新世界インターナショナルも、ジョルジオアルマーニ、COACH(コーチ)、ドルチェ&ガッバーナなど海外ブランドの輸入ビジネスを展開している。ロッテショッピングの辛英子(シン・ヨンジャ)社長の長男チャン・ジェヨン氏が経営するbnfトレーディングは、ファッションブランドのポールスミス、キャンパー、ルルギネス、ラドリーなど海外製品の輸入・販売を手掛けている。ファッション業界の関係者は「中小企業がデパートに店を構えるには、プレゼンテーションを何度も行って何カ月もお願いに回らなければならない。ところが財閥オーナーの場合、系列企業を通じて容易に出店できる。これは非常に不公平だ」と述べた。
こうした中、海外の格安商品を韓国国内でブランド品のように宣伝し、暴利をむさぼるケースもある。大成グループ会長の末娘でソンジュグループの代表を務めるキム・ソンジュ氏は、英国のマックス&スペンサーの商品を輸入・販売している。輸入される商品は主に現地で2万ウォン(約1350円)から3万ウォン(約2040円)ほどで購入できるものばかりだが、これらは韓国で10万ウォン(約6800円)以上の価格で販売されている。しかし、さすがに消費者の不満が広がったため、一部商品については価格が引き下げられた。
■趣味がビジネスに
財閥二世、三世の中には、車の趣味が高じてビジネスを始め、輸入・販売を手掛けるケースも多い。斗山グループはホンダ、ジャガー、ランドローバーなどを輸入・販売し、GSグループはレクサス、暁星グループはメルセデス・ベンツやトヨタ車など手掛けている。ベンツのディーラーであるザ・クラス暁星は、暁星グループの趙錫来(チョ・ソクレ)会長の3人の息子がそれぞれ3.48%ずつ、合計10.44%の株式を保有している。DFMS(旧斗山モーターズ)は、斗山建設の朴廷原(パク・チョンウォン)会長や、斗山重工業の朴知原(パク・チウォン)社長ら四世が株を分けて保有している。チャームゾーン・グループ(化粧品メーカー)のキム・ハンギュ氏(キム・グァンソク会長の長男)はアウディのディーラーであるチャームゾーン・モーターズを、ハンジュン氏(次男)はベントレーのディーラーであるチャームゾーン・オートモーティブを経営している。匿名を希望する輸入車販売業界のある関係者は「米国など海外では地域の起業家たちが自動車販売のビジネスを行うケースが多いが、韓国では大手財閥グループの二世、三世が手広く事業を展開している」とコメントした。