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ケインズは違うんだ

2006-12-28 01:42:21 | Weblog
一応大学で経済をやっていたので、そんな話を。

「不況時に公共事業を増やすべきか」というタイトルで
エコノミストって雑誌に掲載されてた話をちょっと解釈して書いてみます。



「不況のときは公共投資を増やして景気の回復を図るべきだ」
っておっしゃる方が沢山います。

それは、

道路造ったり、公共施設を建てたりして公共投資をすると、

その分仕事が増えるから労働力が必要となって雇用者が増え、給料が増え、

その労働者達が増えた給料で物を買うようになり個人消費が増え、

おかげで小売業にもサービス業にも効果が波及し、

商品を作っている製造業も儲かる。

するとまた仕事が増え、雇用者が増え、給料が増え、消費が増え・・・・


という循環を繰り返すことで、最初の公共投資に使った額よりも、

何倍も景気の回復を刺激する。

そんなケインズさんの「乗数効果」という理論が根拠となっています。



でもそれは違うよってのが今回の話です。



公共事業で使うお金は税金として国民からもらったお金でして、

税金で取られた分だけ国民は消費を減少させているんです。

だからプラスマイナスゼロ。

集めた税金が公共事業の担い手となる建設業者に流れているだけ。


だから、公共事業の景気回復の効果なんて薄いんです。

実際の効果は建設された道路や建物そのものの価値だけなんです。


だからやっぱり無駄な公共事業なんてしちゃいけないんだよ。

必要な公共事業しかやっちゃいけないんだ。

そんな当たり前の話。