龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

「大転子ランニングで53歳でもサブスリー」再読

2017-09-24 23:50:56 | book
「大転子ランニングで53歳でもサブスリー」(みやすのんき著)を再読(平成29年45冊目)。

効率よいランニングフォームのヒントを得ようと、ここ2週間ほどペラペラとめくりながら読み返してみた。

骨盤の真横にある脚の付け根の部位・大転子。これを意識しながら歩くなり走るなりすることが、ナイスなウォーキングなりランニングなりに繋がるというのが、「冒険しても良い頃」の著者でもあったみやすのんきさんの主張。

かつてのメタボ体型から今や筋肉ムキムキのサブスリーランナーとなっているという著者のキャリアと主張は、とても説得力を感じさせるものになっている。

だが最近思い出した。

この本を最初に読んだ数カ月前。記述を参考にしてジョギングを続けていたら、右のハムストリングが痛くなったことを(ここ数年ジョギングを始めて以降、そこが痛くなった経験はその時を除き1度もない)。

そして今回は、左の臀部痛。

今まで、添加物まみれのものを摂取したあと以外は、脚(特に関節)に不快な症状を発症させたことが殆ど無いにもかかわらず、この本に目を通した際の2打数2安打で腰から足にトラブルが発生したこと。

これは偶然ではなく、大転子を意識した走りが、カラダの動きの効率性よりも負担増大となってネガティブに作用してしまったと言えそうである。自分の場合は。

で、よく読んでみると、歩く場合やゆっくり走る場合は大転子を大きく動かす意識を持っても良いが、速く走ろうとする場合はその部位の動きは逆に小さくする!・・・と後の方に書いてあるのだ。

真っ先に書けよそれを・・・。カッコ付きでも良いから。

この人は、そういう肝心なことを、意外に過小評価して無頓着に済ます傾向がありそうで(前のジョギング本でも、普通のジョガーが知りたいことをバッサリ書かないという個性の持ち主)、編集者との連携もあまりうまく取れていないことを暗示するなど、出版を急ぐあまり本の完成度に関して、きめ細やかさに欠けている点が見受けられる・・・と言えなくもない。

まあこういうものは売ったもん勝ち。著者や出版社サイドにとってはその戦略が成功したんだろうから、この人のジョギング関連本2冊を買った自分は単に餌食となった・・・ということ。

だからといって、大転子云々以外の点では、とても参考になるヒントがあったりしたので、こういうものの常、是々非々ということになるのだろう。

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