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龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

第35回カーター記念黒部名水マラソン(その4)

2018-06-01 23:59:50 | marathon
ドロリとしたショッツを中心にした補給効果と、高橋尚子さんとのハイタッチの効能がどれくらいで薄れてくるのか。走りつつそれを速やかに感知する必要があった。

疲れてきたらたちまち補給の第2弾を投入すると決めて走っていると、33キロを過ぎたあたりで5、6キロは続いたはずの快調さが影を潜め始めた。

もう少し様子を見ようか・・・なんて事は考えず、次の給水所(33.6km)で黒っぽいパッケージのメイタンを水の入った紙コップに入れて摂取。さすが梅肉エキスメーカーの製品。すっきり美味しくて、もっと飲みたかったくらい。

このメイタンの瞬間的なリフレシュ効果は、カットオレンジ並み。味がすっきり爽やかなのが良い。たちまちにして元気になった気分で落ちかけたペースが戻った。

そして黒部名水マラソンの名物だと頭に入れていた塩アイスを36.5kmのエイドでゲット。一口で丸飲みするつもりでいたが、一口では絶対無理な存在感。受け取った瞬間に、ズッシリ感さえあった。

食べても食べても無くならない。コーンのかなり底の方までアイスが入り込んでいる。普通ならそういうボリューミーなサービスのアイスは嬉しい誤算なのだが、こういう条件下では・・・以下略。

いやいや、想定よりも大きなアイスで、体を内部からたっぷりクールダウンできたのだから感謝せねばなるまい(ゆっくり歩いて堪能したので、この区間のラップが一番悪かったが後悔なし。6:06/km)。

アイスを食べたあとはもう一度ネジを巻き直してペースアップ。メイタンによる効果と、アイスによるクールダウンも効いたかも。35キロを過ぎていても動けた。

黒部川沿いを離れ、コースは海沿いへ。日本酒・幻の滝の酒造メーカーの横を通ったり、富山の旅行番組で観たことのあった生地中橋を通ったり。40キロ前後でもまだ周囲を見る余裕は多少あった。

そんなこんなで走っていると、沿道から「サブ4、ギリギリ間に合うよ!」なんて声が聞こえた。

え?、ギリギリ?、手元の時計とスマホの表示を総合判断すると、全然余裕でグロスでサブ4のはずなんだが・・・と考えながらラスト5キロあたりから走っていたので、ここに来てかなり戸惑うことに。

さらに「早く、早く」「行ける、行ける」と何度も声がかかる。サブ4のペースランナーの人たちも手前まで出てきてくれて、こちらを鼓舞するようなアクションで応援してくれている。

本当にどうやらギリギリらしい。ストラバ(スマホアプリ)め、騙しやがったな?

慌ててガンダム00で言うところのトランザム発動(初マラソンの時はラスト3キロでトランザムを稼働させて1キロしかもたず、残り2キロ余は反動でパッタリ止まったので、今年は最後しか使わないつもりだった)。

今現在の経過タイムがわかる掲示板をみると、4時間まであと数十秒。

ここまで来て、「1秒、2秒足らなくて4時間突破」というのは断じて勘弁願いたい・・・と心底思いながら進むうち、スタート時にくぐったアーチが目に飛び込んできた。

ギリギリ間に合ったのを確認してゴール。スマホの計測も止めた(ストラバによれば、42.5km走ったことになっていて、タイムも3時間55分台だった。スタート時のタイムロスの2分前後を足しても3時間57分台だと思っていたが、実際は4時間に10秒余しか余裕がなかった)。

ゴールした先に嫁さんがいるのがすぐにわかった。トランザム状態の自分には聞こえなかったけれど、場内アナウンスでゴール直前の自分の名前が呼ばれたらしく、まもなくゴールにやって来るのがわかったとのこと。

どういう風にアナウンスされたのか聞いてみたかったな・・・。

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第35回カーター記念黒部名水マラソン(その3)

2018-05-31 12:37:44 | marathon
4時間のペースメーカーに置いて行かれてから、目標喪失の虚脱感というか、如実に疲れを感じ始めてきた。

もう5分40秒とか50秒ででいいかも・・・とペースダウンを受け入れていると、どんどん疲れが増してくる気もした(あとあとスマホの記録で確認すると、キロ6分前後まで落ちていた)。

折り返し点のあるスライド区間が始まったので、先に行かれたペースランナーとどれくらい離れたかを確認はしようと思っていたら、遙か先へ行ってしまったはず・・・と考えていた彼らが戻ってきたのは、イメージしていたよりもずっとあと。思ったほど離れていないようだった。

追いつくのは無謀だろうが、このあとは下りになるし、こっちのペースも上がる。場合によってはまだサブ4の可能性はゼロではないかも?・・・と、いくらかは希望を残しておこうと思いつつ前へ進んだ。

そして折り返しの手前のエイドで、カットオレンジをひとつ手渡しして頂いた(水とアメ以外、初の捕食)。オレンジがあることを確認して、そそくさとテーブルに駆け寄ったのは大正解。これがめちゃくちゃ美味しく感じた。一切れなのにシャキッとして一瞬にして元気になった気分。

そして折り返し点。

オレンジを口にしてから、想像以上にリフレッシュしたのは確か。ビタミンCは偉大だ。

これならそろそろ手持ちの補給グッズを摂ろうと、25km過ぎの給水所付近でショッツを口に。ドロッとした液体の梅味。濃厚過ぎてちょっとむせつつ走る。その後も口の中と喉の方にへばりつき、存在感を発揮し続けていた。水も一緒に摂るべきだった。

そうこうしているうちに確実に下りが始まっていた。飛ばすほど余裕はないものの、走るのがえらく楽にはなっている。

オレンジ効果の名残、ショッツの効果、それから下り坂効果・・・。

さっきまでの上りの苦しさとは雲泥の差で、体が動くようになっていた。でもってコースは黒部川の川沿いへ出た。

そこで唐突に高橋尚子さんを発見(27km付近)。当然ハイタッチをさせていただく。ジョギング愛好家として、ひとつの夢が叶った。

オレンジ効果、ショッツ効果、下り坂効果、Qちゃんハイタッチ効果・・・。これらが揃い踏みした27キロから33キロ手前までが最も快調だったかもしれない。ちょっとヒンヤリ感のある川沿いの風もとても気持ち良かった。

おかげで30キロの壁はさほど問題なくすり抜けられた(上り坂のピーク手前の20キロ前後の辛さと比べれば・・・)。

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第35回カーター記念黒部名水マラソン(その2)

2018-05-30 12:52:47 | marathon
午前9時のスタート前。気がつくと目の前に「ガールズ&パンツァー」のファンの人がいた。

継続高校のフィンランドカラーの水色Tシャツ。ミカのイラストとともに、いかにも彼女らしいセリフっぽく

「マラソンには人生の大切な全てのことが詰まってる・・・」

と背中にプリントしてあってニヤニヤ。

「ミカいいですよねー、私はノンナのファンなんですけどね。今日は頑張りましょう」

と声をかけて握手したくなったが、そもそも唐突に変なおっさんに声をかけられたらミカファンのお兄さんはスタート前に戸惑うかも?と思ったので自重した。


スタートの号砲が鳴って花火がドドンドン。どのくらいで動き出せるのだろう?・・・と身構えているうちに、意外にも早く列が動き出した。ロスタイムは2分弱。

スタート台には、大会ゲストの高橋尚子さんや東洋大OBの柏原選手が。有名人の顔を上横目に通り過ぎる。

隊列は少しずつばらけていったが、まだそこそこ密集している中、左手の甲と右足を一度ずつぶつけられた。すり抜けて前に出ようとする輩によるアタックである。どうしてギリギリぶつからない間合いを見切れないかね・・・。

自分がすり抜けるときは、絶対に当たらない間合いを見計らって隙間に突っ込むけれどもねぇ。ドン臭い奴らだ。間合いを見て、無理なら外を回れと・・・。

走っている中でのストレスはその2度だけ。しかも最初の3キロまでに済んでしまって、あとは対人ストレスは皆無な気持ち良いRUNが出来た。黒部最高。

当初は4時間のペースランナーの前方に陣取っていたので、15キロ位までは追いつかれないようにいたかったが、早くも8キロで追いつかれてしまった。それまで、後半に温存するためにはこの時点でのこのペース(我がストラバによれば5:25/km前後)は絶対に速い・・・と感じていたので致し方なかった。

そうなると、せっかくだから目標にさせてもらうわけで、離されないように4人のペースランナーの後方5メートルくらいをキープしていった。

しかし、ちょっとずつやはり彼らのペースは速い。じわじわ離されそうになるのをちょっとだけペースアップしてポジションキープを繰り返し続けることおよそ10キロ。上り坂もたけなわな18キロ付近でもう無理、後半もたなくなりそ・・・とトレースを放棄。

みるみるお揃いの水色のウェアを着たペースランナーとその周囲の集団が前へと遠ざかっていく。

この時点で、サブ4は諦めた。

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第35回カーター記念黒部名水マラソン(その1)

2018-05-29 23:56:06 | marathon
一昨日の5月27日(日曜日)。日本ダービーのワクワク感など一切感じることなかったのは(ここへのダービーの予想の記述も、予めの予約投稿で済ませていた)、富山県は黒部のマラソン大会に出ていたからだった。

評判のとても良いカーター記念黒部名水マラソン。

地理的に水は美味しいに決まっているし、空気も良いに決まっている。2度めのフルマラソン出走をココに決めたのは自然なことと言えた(その昔、「カーターの回顧録」も読んだことがあったっけ。開会式の時に、カーター元アメリカ大統領はまだ存命だと知った)。

今回がキリの良い第35回大会。そもそも35という数字も良いし(ヘミシンクのフォーカス35と同じ)、おもいっきりそそられた。


花粉症あけの4月に2週間ほど多忙で全く走れなかった時期があり、4月の終わりからほぼ1ヶ月の準備期間で臨んだかたち。

そしてこのところ25度を越える日も多く、熱さによる消耗でろくな事にならなそうな予感。

初マラソンの時の4時間11分前後をキープ出来たら御の字だろうと思いつつも、占いでは大吉が出ていたので「或いはサブ4も!?」と淡い期待は持ちつつスタートした(気温は17度)。

(続く)

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松本マラソンの記録証

2017-11-11 13:19:18 | marathon
初めて走ったマラソン大会からの記録証が郵送されてきていた。

数字的なものは応援naviとかを見れば問題ない・・・と思っていたら、いつの間にかわかりやすいページが終了していた。ちょっと残念。

仕方ないので開封していなかった記録証の入った封筒をオープン。

いまもRUNNETのサイトで見られる通過タイムとラップタイム等が記載されているだけ・・・かと思ったら、5キロ毎のラップタイムが折れ線グラフになっているのが目に入った。

前半どん詰り気味でペースが上がらなかった事が功を奏して多少体力が残り、微妙に下り坂になった25キロから35キロ辺りまで調子に乗って体力を使い(どん詰りから解放されて少しだけ気持よく走ってしまった)、最後の最後にダウンした流れがかすかな折れ線グラフ化されていた。



スマートフォンでRunkeeperとStravaの2つのアプリを起動させながら走っていて、1キロ毎の目安になる計測値も残っているのだが、42.195kmの中で最速で走ったのが両方のアプリによると39kmから40kmまでの1kmだったらしい(唯一、キロ5分よりも速く走った1kmとなっている)。

それなのに、その頑張り(ガンダムダブルオー風に言えば、ラスト3kmとなって「トランザム」のスイッチを入れた)もかき消されたかのような折れ線グラフとなっているのが哀しいといえば哀しい。「トランザム」の代償で、40kmを過ぎてからはもろにダウンしたし・・・。1kmしか保たなかったのであった。

もしも来年も参加するとしたら、最後に垂れることなく微妙に上がったままの線でゴール出来るように、ある程度長い距離を練習で何度も走っておくべき・・・と肝に銘じるための起爆剤にはなってくれそうである。この紙(記録証)は。

たまたまネガティブスプリットだったので、次にマラソン大会を走る時にもコレを続けられるようにしたい(小出監督の著書「マラソンの強化書」に書いてある「後半型」の走りが出来たことになるものの・・・)。

それから、「トランザム」発動は、陸上競技場に入ってからにすべきということも覚えておきたい。

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