力を抜くっていうのは、力むよりも遥かに難しい。
私自身、どうしても抜けない余分すぎる力があって、どうしたもんかなぁと途方に暮れる日もある。
今日はちらほら雪が舞った。
家事の合間に、寒いのでこたつでちょこっと読書。
『弓と禅』オイゲン ヘリゲル著。
ドイツ人哲学者による弓道の体験記。
もともと著者は弓道に興味があったというわけではない。
禅に関心があり、それを学ぶ入口として数ある芸道の中から弓道を選んだ。
著者がまず師範に要求されたのは、
筋肉を使わず弓を引くこと。
幾度となく試みても、どうしてもできない。
著者に師範が言いました。
あなたにそれが出来ないのは、呼吸を正しくしないからです。
力を抜こうと苦心している事がいけないのです。
そして著者は1年の月日を費やし、弓を引くことができた。
呼吸するでなく、
呼吸させられている境地に達した時に。
ヨガと通じるね。
呼吸でからだが導かれるのを待つ。
この待つということが、自分のからだとこころを知ることになるんだろう。
ひいては禅につながっていく。
はぁぁ。
いい本に出会ったわぁ。
だけど今日はこのあたりまで読んで、本を閉じた。
薄い本なので読もうと思えば一気に読めてしまうけれど、なんだかそれではもったいなくて。
実は私、昔、弓道をかじっていました。
力ずくでなんとかしようと思って、だけどなんともできなくて挫折したクチです。
漠然とだけど、またいつか弓道がしたくてこの本を手に取りました。
弓道はこの後、会(的を狙う)・離れ(矢が放たれる)・残心(心身共に一息置く)と続く。
明日、続きを読むのが楽しみ。
また少しづつ大切に読もう。
*hinoyoga ひのヨガ*