北海道昆虫同好会ブログ

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韓国ではエゾシロチョウは絶滅危惧種

2015-06-10 21:26:59 | エゾシロチョウ 
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韓国ではエゾシロチョウは絶滅危惧種



庭のエゾシロチョウの蛹を孫たちの勉強机につけておいたら続々と羽化しはじめ、子供たちがエゾシロチョウと遊んでいます。

ブログの読者の方から興味深い情報提供がありました。

 〉韓国でのエゾシロ壊滅の原因には興味があるところですが寄生蜂などによる
  発生量コントロールがなくなった可能性はないでしょうか。



青山 之也  投稿日:2015年 6月10日(水)08時34分14秒

森 一弘さん 道昆のブログを楽しみに拝見してます。


参考までに韓国のエゾシロチョウについての情報をお伝えします。
韓国の蝶図鑑及び韓国の蝶に詳しい人の情報によると以下の様です。
 
 ①、朝鮮半島では本来の分布は38°線以北。
 ②、1971年頃に南鮮で突然大発生があり、その後散発的に発生が
   続き、1990年代前半以降の情報はない。


また、最近のネット検索では下記のような記事がありました。



北朝鮮から海外に流出した蝶の標本 ソウルに戻る
2010年08月09日10時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  北朝鮮から海外に流出した昆虫の標本2000点が国内に搬入された。08年から国立生物資源館が続けてきた返還努力の最初の結実だ。

  国立生物資源館は8日、ハンガリー・ブダペストのハンガリー自然博物館が保有していた北朝鮮産昆虫標本30万点のうち、蝶の標本2000点を7月末に国内に搬入し、税関通関手続きを進行中だと明らかにした。

  7つの木箱に入った昆虫標本は早ければ9日、生物資源館側に引き渡される。年末までさらに500点が追加で返還される予定だ。これまで農村振興庁が海外から国産の種子を返してもらったことはあったが、生物標本が大規模に返還されるのは初めて。

  生物資源館のパク・ソンジェ博士(昆虫学)は「今回返還された標本の中には環境部が絶滅危機種1級に指定したエゾシロチョウなど北朝鮮で採集された蝶350余種が含まれている」と説明した。生物資源館側は標本に書かれた学名に基づき韓国語の昆虫名を把握し、今月中発表する計画だ。

  エゾシロチョウは98年以降、韓国では観察されていない。一部の人は、北方系のこの蝶が地球温暖化のため韓国から消えたと推定している。これを受け、採集場所と採集時期がともに記された蝶の標本を分析すれば、北朝鮮内の蝶の分布はもちろん、気候変化が韓半島昆虫生態系に及ぼす影響も把握できる見込みだ。

  ハンガリーは1970年から2007年まで計27回にわたり大規模採集調査団を韓国・北朝鮮に派遣、昆虫など30万点の韓半島産動物標本を採集したという。また中国などでは北朝鮮の昆虫標本1つが数十ドルで取引されたりもした。北朝鮮から海外に搬出された昆虫標本は計150万点にのぼると、学界は推定している




いずれにしても 朝鮮半島ではエゾシロチョウは一目おかれている蝶のようです。エゾシロチョウは韓国で 環境部が絶滅危機種1級に指定したエゾシロチョウ といった表現がなされており かなり危うい状況【絶滅??】になっている感じです。 隣国では絶滅危惧種のエゾシロチョウ、時にリンゴの害虫とはいえ北海道の蝶愛好家にとっては消えてほしくはない愛すべき蝶です。最近の北朝鮮におけるエゾシロチョウの現状についても知りたいものです。


北見市の赤ボケの庭では エゾシロチョウのドラマが続いています。




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