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北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

世にもおぞましい恐怖の光景。幼虫の体を食い破り寄生蜂幼虫続々と出現。

2025-02-07 15:37:17 | モンシロチョウ

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世にもおぞましい恐怖の光景。幼虫の体を食い破り寄生蜂幼虫続々と出現。

 

 

 

2024-9-16 ( 日 )  晴れ 28℃   夕方から雨。

 

 

 

ついにモンシロチョウが勝利した。

 

 

 

毎日、庭には数匹から10匹ほどのモンシロチョウが飛んでいます。かって、北見市はじめ我が家の庭では外来種オオモンシロチョウが多く、在来のモンシロチョウは稀な蝶でした。

 

 

 

 

一時期は北見市界隈では外来種オオモンシロチョウに圧倒されて、モンシロチョウが消えてしまったかに見える時期がありましたが、その後モンシロチョウは少しづつ復活し、近年では明らかにモンシロチョウ優位になっていました。

 

 

 

 

 

この数年、猛暑の夏が続いていますが、それと関係があるのかどうかはわかりませんが、とにかく今年はモンシロチョウが多いのです。

 

 

 

 

この時期、花が咲いているニラ、カクトラ、ラベンダー、コスモスなどにモンシロチョウが吸蜜していますが、意外と敏感で、さあ撮影しようと接近するとすぐ逃げてしまい、まともな写真はなかなか撮れないのです。時々、良いモデルになってくれる個体がいて、それらをせっせと撮影しました。

 

 

カクトラの花に吸蜜するモンシロチョウ。

 

 

 

 

コスモスに吸蜜するモンシロチョウ。

 

 

 

ラベンダーに吸蜜するモンシロチョウ。

 

 

 

ニラの花で吸蜜するモンシロチョウ。

 

 

 

リンドウの花にストローを伸ばすモンシロチョウ。蜜まで届くのだろうか?。

 

 

 

 

 

 

 

今年は、オオモンシロチョウは60匹ほどの2令幼虫1集団をコマツナ葉上に発見したのみで、その全てがアオムシコマユバチの寄生を受けており寄生率は100%、すなわち成虫になった個体はありませんでした。 

 

 

 

 

一方、モンシロチョウの幼虫は滅法多くて、とりあえず200匹ほどの終令幼虫を採集して短期間飼育したが蛹になり蝶として羽化したものが6匹。寄生率は97%でほとんどの幼虫がアオムシコマユバチの寄生を受けていましたが成虫が6匹出たことはオオモンシロチョウとの、きわめて大きな違いです。

 

 

 

 

例年、オオモンシロチョウの寄生率は95~98%だが、今年は我が家のコマツナ畑での産卵はただ一回だけのようで最終的に寄生率は100%,つまり成虫は1匹も見られなかったのです。

 

 

 

 

 

この寄生率のごくごくわずかな差が大きく効いて、当初外来種オオモンシロチョウのために一旦北見市界隈から消えてしまった在来種のモンシロチョウが最終的に強敵オオモンシロチョウに完全勝利したかのように見えます。

 

 

 

 

幼虫の生態にも両者には大きな違いがあります。モンシロチョウは群れを作らず最後まで単独行動ですが、オオモンシロチョウは最後まで群れで生活します。この違いがアオムシコマユバチの目をかすめて最後まで寄生されず蛹化する個体が、ごくごく僅かですがモンシロチョウの方が多いという結果に関係しているのかも知れません。

 

 

おびただしい数のアオムシコマユバチの羽化。

 

 

 

 

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庭に早春の蝶、初見。

2016-04-06 07:19:59 | モンシロチョウ
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庭に早春の蝶、初見。

2013-4-12 (金)  晴れ

北見市では家々の庭も積雪ゼロ状態になり、春の息吹があちこちに見られます。

この日、なんとなく庭を見ていると、蝶屋の第六感的な本能というか、あっ何か蝶がいるという確実な気配を感じました。

しかし、こんな雪解け直後の殺風景な庭に一体どんな蝶がいるのだろう。

さらに目をこらしてよくよく見るといました。

さて、この写真には一体どんな蝶が写っているのでしょうか。




早春、真っ先に咲く福寿草は開花からはや10日ほどは経過して茎や葉が茂ってきましたがけっこう花期は長いようです。 





初夏に真っ白い清楚な花をびっしりとつけるタイワンコケモモの真っ赤な実が雪解けの庭に鮮やかです。滅多に見ない植物ですが油断すると庭中に這うように広がってゆきます。


なんとこの植物が東京都庁の前庭にびっしりと植え込まれているのを発見してびっくりしたことがあります。



クロッカスの一番花が咲き始めました。




さて、その蝶は見つかったでしょうか。

おわかりのとおり、真っ白いモンシロチョウの春型♂でした。

我が家の庭で蛹越冬したものが陽気に誘われて羽化したものです。





こうしてみると羽化したては実に美しい蝶だと思います。

外来種オオモンシロチョウとの熾烈な戦いに勝利して、北見市ではもとどおりに復活しています。

一時は在来種のモンシロチョウをほとんど駆逐したオオモンシロチョウですが、北見市ではとうとう消えてしまったかに思われます。しかし、まだどこかにしぶとく居残っているかも知れません。




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