北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ヒメジョオンの群落に群れるカラフトセセリ。

2023-07-15 14:25:52 | カラフトセセリ

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ヒメジョオンの群落に群れるカラフトセセリ。

 

2023-7-7( 金 )晴れ

 

この日、旬のヤマベを釣りに北見市近郊の渓流に出かけた。

 

 

 

国道をはなれ林道に近づくと路傍に10m四方くらいのヒメジョオンの花満開の群落があり、ヒメシジミ、カバイロシジミがちらちら飛び回り盛んに吸蜜中。

 

 

この時期発生するカラフトセセリもオスばかり20匹くらいが活発に飛び回ってはヒメジョオンの花で吸蜜中。

 

 

 

 

 

 

しかし、よく晴れて気温も30℃と高く蝶たちの活性は最高潮。

 

 

 

普通、こんな日は止まっている蝶はめったにいないので接写撮影するのはなかなか難しい。カラフトセセリは花から花へと飛び回りシャッターチャンスは数秒程度しかなかった。

 

この数秒の間に構図を決めて的確にシャッターを押すのは不可能。そこであらかじめカラフトセセリが吸蜜しそうな花に構図を決めて待ち構え、とまったらすかさず撮影という変則技での撮影になりました。

 

 

 

 

 

強い日光の下ではうまくピントがあっても私のデジカメ(この日はオリンパスTG )ではしらっちゃけた写真になり見るに耐えないのもつらいところ。

 

 

 

しかし、そういえばヒメジョオンの群落にカラフトセセリが群れているのは私は初めてみた。記録用にとダメ元で15分ほど花から花へと敏捷に吸蜜しているカラフトセセリをみわたしながら、前述の待ちの撮影を試みた。

 

 

 

 

結果、ちょっとお恥ずかしい写真ばかりですがシャッターを切った数百枚のうち20枚ほどなんとか映っておりました。

 

 

 

夕刻、ヤマベ釣りを終えて帰る途中にこのヒメジョオン群落によってみました。この時間帯になるとカラフトセセリはあちこちの花や草の葉に静止していることが多く、撮影はきわめて容易です。しかし、あれほどいたカラフトセセリや、ほかの蝶たちも、いくらさがしてもまったくみつかりませんでした。少し風がでていたせいかも知れませんが意外でした。

 

 

この日、羽化したてのコヒオドシがフキの葉にとまっていましたが、残念ながら羽根を開いてはくれませんでした。

 

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カラフトセセリの長いストロー。

2023-07-03 16:29:38 | カラフトセセリ

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カラフトセセリの長いストロー。

 

 

202X-7-22(金)曇り 山は霧雨 25℃

 

 

 

 

オホーツクではオオイチモンジの発生が終わる頃からカラフトセセリが大挙して出現する。

 

 

 

求愛行動をしているペアも見られるが、今日のところは交尾しているものは見かけなかった。

 

 

 

普通、この時間帯だと活発に飛翔するカラフトセセリの撮影は容易ではない。

 

 

 

 

しかし、この日は曇って気温がかなり下がってきてカラフトセセリはさほど俊敏な動きがなくなり、撮影は容易でした。

 

 

マルガリータ群落で長いストローを伸ばしてマルガリータの花で吸蜜したり、休止しているカラフトセセリを撮影。

 

 

 

 

 

カラフトセセリ以外はコキマダラセセリ1♂、コヒオドシ1♂、アカマダラ夏型5-6匹で他の蝶は少なかった。

 

 

これはクモに襲われたのでしょうか、あえない最後を遂げたカラフトセセリの残骸。

 

 

 

 

怪しげだった空から、いよいよ本格的に霧雨が降り始めた。午後4時、帰路につく。 

 

 

 

 

 

 

夕食は 韓国料理 ゆず塩チャプチェ  キュウリ漬け物 春菊ごまあえ。

 

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霧雨の後、草の葉に静止するカラフトセセリを超接近撮影。

2023-06-28 14:22:14 | カラフトセセリ

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霧雨の後、草の葉に静止するカラフトセセリを超接近撮影。

 

 

 

 

普通、よく晴れて気温も高い時は、カラフトセセリの活性はとても高くて活発に飛び回り、吸蜜時間も短く滅多に撮影のチャンスはありません。

 

 

 

源流域のオショロコマ調査から引き上げる途中、林道沿いのマルガリータの花園をのぞいてみると植物は少し前の霧雨のために濡れており、マルガリータの花にはカラフトセセリの姿はありません。

 

 

 

 

 

目をこらすとあちこちの草の葉に静止しているカラフトセセリを見つけることができました。

 

 

 

 

気温が下がっているせいか、ほとんどん個体はじっとして動かず、超接近してのシャープな写真撮影が可能でした。

 

 

 

 

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初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

2022-09-08 23:53:47 | カラフトセセリ

初夏の蝶、北米からの外来種カラフトセセリ。

北海道オホーツク夏の蝶 林道にて   その3

 

2022-7-16  (土) 曇り~晴れ~雨 28℃ 暑い 

 

 

いまや北海道各地に大繁殖し、7月中旬から林道沿いなどの空き地に広大な花園を形成している植物界の外来種筆頭格のマルガリータ。ここに、これまたチョウ界の外来種筆頭格のカラフトセセリが多数吸蜜に集まっています。

 

北海道に定着し、急速に分布を拡大しつつある外来種カラフトセセリ。この小型のセセリチョウはつい最近の1999年、北海道の滝上町サクルー原野の牧草地で初めて発見されました。

 

 

サハリンには普通に産するため当初は北海道に近いサハリン由来の外来種と想像されました。しかし、DNA解析の結果、遠く離れた北米産の個体群が何らかの理由(競走馬用の輸入牧草に卵が着いていたとか、北米から輸入した牧草の種子に卵が混入していたとか)で移入されたものと考えられています。

 

興味深いことには北米においても本種はヨーロッパからの外来種で、もともとは北米にはいなかったものです。

 

 

 

 

幼虫は牧草チモシー(オオアワガエリ)を最も好み、実際オホーツクではもはやチモシーの群落のあるところには大抵発生していると言っても過言ではありません。

牧草チモシーの花穂。

 

 

与えるとカラフトセセリ幼虫は、下記のオーチャードのようなチモシー以外のイネ科植物も食べるようですが野外では圧倒的にチモシーを好んでいます。

 

牧草オーチャード(エゾツマジロウラジャノメの飼育時の食草として最適)の花穂。

 

 

今のところ自然界では当初心配していたような諸問題は起こらず、取り立てて目立つ悪さをしている様子はありません。

 

 

最近、カラフトセセリのいる風景が なんとなく目になじんできてしまいました。私たちがこの世を去って50年もすればこのセセリチョウが外来種であることすら誰もが忘れてしまうのでしょう。在来種、外来種の概念には 時間的な要因もかかわってくると思います。 日本の蝶の代表みたいな モンシロチョウ も実は弥生時代に農耕文化とともに大陸から移入されてきたとの説もあります。

 

終わり。

 

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夏、カラフトセセリのいる風景

2020-08-29 10:13:28 | カラフトセセリ
夏、カラフトセセリのいる風景




2019-7-27 (土) 雨 のち曇り 30度C





北見市近郊、生田原へ向かう峠下で左折して林道に入ると、今やこの付近の夏の蝶になってしまったカラフトセセリが発生していて撮影。





やはり、食草であるチモシーのあるところに多数発生している。






チモシーは牧草として北米から導入された外来植物でいまや野生化している。これの種子にカラフトセセリの卵が混入していて北海道にカラフトセセリが侵入する原因になったと考えられている。






ジャノメチョウ♂が5-6匹、♀探索飛翔中で盛んに草に潜り込んではまた舞い上がってゆく行動を繰り返す。止まらず撮影は不可能。







コムラサキが発生して多数の♂が林道に止まったり飛び上がったりしていた。






ギラリぎらりと怪しく輝くコムラサキの羽根の幻光。構造色です。












オオチャバネセセリがアザミに来ていた。






















林道の奥にも道沿いにカラフトセセリが多かったが、ここではいくら捜してもチモシーが見つからず、おそらくチモシー以外のイネ科植物で発生したものと思われた。







このオーチャードではないとおもうが。  ヨシだろうか。







所々車をとめてカラフトセセリを捜したが留辺蘂の郊外まで、どこにも沢山のカラフトセセリが見られた。







丁度、4時30分ころで昼間は活発敏捷でなかなか撮影は困難だが、午後遅くは動きが穏やかになる。








汚損した♂。早いものでは7月に入ると羽化しているものも多い。






















夕刻、草の間に次々と静止する。




このあたりにはカラフトセセリが大好きなマルガリータはなかった。






ここではマルガリータではないが、これまた外来種のキク科植物のヒメジョオンの花に好んで吸蜜する。








なんと長いストローでしょうか。時にこの長いストローが命取りになることがあります。











カラフトセセリは草に静止している個体も多く この時間帯になると撮影は容易であった。







日中、素早いカラフトセセリを撮影するのは至難であろう。今日は交尾しているものも多く4ペアを観察した。 












エゾヒメシロチョウが夕刻、求愛行動をしていた。♂は草の葉に止まった♀のまわりをパタパタ飛んで、やがてその葉に止まり小刻みに羽根をふるわせながら、じりじりと♀に接近してゆく。しかし撮影しようと私が近寄りすぎて♂♀とも飛び去ってしまった。


















ツバメシジミ夏型が出ていた。






モンキチョウペアが求愛行動をしていた。





この付近では特産の白花豆の栽培が盛んです。





カラフトセセリのいる風景が なんとなく目になじんできてしまいました。





私たちがこの世を去って50年もすればこのセセリチョウが外来種であることすら誰もが忘れてしまうのでしょう。




在来種、外来種の概念には 時間的な要因もかかわってくるようです。 日本の蝶の代表みたいな モンシロチョウ も実は弥生時代に大陸から移入されてきたとの説もあります。





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