北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

毛深いエゾヒメギフチョウ。

2023-04-26 16:48:44 | エゾヒメギフチョウ

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毛深いエゾヒメギフチョウ。

 

早春、ゴールデンウィーク前後にかけての10日間はオホーツク北見市界隈でではエゾヒメギフチョウの盛期を迎えます。

 

 

北見市周辺ではエゾヒメギフチョウの吸蜜植物として最もポピュラーなのはフキノトウの花。

 

 

この辺りでは旭川方面のようなカタクリの群落はなく、一部を除き道北一帯のようなエゾノリュウキンカの群落もありません。

 

 

 

時期的にちょうど良く開花期を迎えるフキノトウの花はいたるところにいくらでもあります。したがって、この辺りではエゾヒメギフチョウの主たる吸蜜植物はフキノトウということになります。

 

 

そのほかエゾエンゴサク、各種スミレ類、エゾムラサキツツジ、ナニワズ、その他多くの花に吸蜜しますが圧倒的に多いのはフキノトウと言えます。フキノトウの花粉まみれになっているのもこの時期のエゾヒメギフチョウの特徴ですが、写真撮影して初めて気づいたのはエゾヒメギフチョウがとても毛深いということです。

 

 

概して北方系の蝶は体毛が毛深いのですが、エゾヒメギフチョウはそれが顕著です。

 

 

 

多少飛び古した蝶では毛が落ちてしまうので、あまり毛深さは感じません。

 

 

本州のヒメギフチョウやギフチョウ、大陸のシナギフチョウやウスリーヒメギフ、チョウセンヒメギフチョウではどうでしょうか。きっと同じように毛深いのではないかと想像しますけど。ただ、肉眼ではわからないと思います。展翅標本でも普通よくわかりません。

 

 

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ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。

2023-04-22 15:35:58 | ゼフィルス

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ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯

 

20XX-9-1 (土) 曇り~雨~曇り

 

 

午前11時、北見市を出発。

 

 

とある未調査の湧別川水系支流にオショロコマを探しに行ったときのこと。

 

 

 

林道をしばらく走り山奥へ入ってゆくと簡易取水ダムがあり、その周囲は広々としており、ハンノキの若い木々が群落を作っていた。

 

 

この若いハンノキの葉に止まっているミドリシジミ♀AB型 が羽根を開閉しているのを偶然に発見した。まだ新鮮で汚損や破損のない美しい個体です。

 

実は恥ずかしながら、私はミドリシジミAB 型♀を野外で見たのは初めてで、滅多にない機会と思いせっせと撮影を開始した。

 

 

 

 

周囲のハンノキ幼木をみると真白いよく目立つ越冬卵を6卵ほど産卵しているのを発見した。

 

 

 

恐らく、このAB型ミドリシジミ♀が少し前に産み付けたものとおもわれました。

 

しかし、よく見ると、これらのハンノキの群落はミドリシジミ♀にとって危険が一杯の場所。

 

 

ちょっと見ただけで、巧みに巣を張る小型のクモ、葉の上で獲物を待ちかまえる大きなクモ、獲物を求めて飛び回る凶暴そうな怪しいハチ、じっと潜むハサミムシなどがみられた。

 

 

ハサミムシの一種。

 

 

せっかく産み付けた卵も、はやばやと何者かに食べられてしまった痕跡がある。

 

 

 

これらの危険をかいくぐってミドリシジミAB 型♀は産卵しています。

 

 

 

たいしたものです。

 

 

折角のミドリシジミAB型♀なので採集しようと思い、スプリングネットをパンッと開いたものの、10秒ほど思案して、やっぱり採集しないでネットをたたみ、その場を去ることにしました。

 

 

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ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

2023-04-19 11:50:15 | 採集記・旅行・写真

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ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。

 

Bhutanのドゥルガイチモンジ(Euthalia durga   :   Bassarona durga とされることもある)。

 

 

Sikkim , Abor Hills,  Nagaland   Bhutan などヒマラヤ回廊一帯からビルマ北部まで分布する大型で美しいタテハチョウ。大型のメスは羽根を開くと大人の手のひらほどになります。

 

 

ドゥルガイチモンジ発生地周辺のブータンの風景。

 

 

 

 

ブータン王国の料理の必需品唐辛子や、ウリを売っている。

 

ドチュラ峠の風景。

 

 

 

 

ブータンでは  Punakha周辺や Thynleygang の小高い崖で観察しました。

 

 

 

普段は灌木の多い小高い崖の上部にいますが時々、ゆっくりジグザグに飛びながら舞い降りてきます。

 

 

 

 

崖にペタッと張り付くように静止したり、地面に降りて吸水することもあります。

 

 

 

8月中旬が発生の盛期ですが個体数は多くない。

 

 

 

 

この蝶の種名に当てられたドゥルガはヒンドゥ教の神話上の女神ドゥルガーにちなんでおり、その名は「近づき難い者」を意味するとされています。

 

 

外見は優美で美しいが、実は最強の戦いの女神。額の中央にも目があり顔に合計3つの目を持つのは、最新のスバルのSUV、クロストレックのアイサイトみたい。8本もある腕には、それぞれ超能力を有するすごい武器を持ち、まさに無敵です。普通はまたはライオンに乗る姿で描かれます。

 

 

 

ブータンやネパールは主にラマ教、シッキムはイスラム教が半分ほどなのでヒンドゥの女神ドゥルガーとは無縁の地域です。

 

この蝶が記載されたときの標本はヒンドゥ教がメインのインド北部産のものかも知れません。

 

 

今回、図示したドゥルガイチモンジは全てN.M氏採集のものです。

 

 

 

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Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミ Phengaris  atroguttata  ssp.

2023-04-05 13:27:13 | 採集記・旅行・写真

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Bhutan王国のウスアオゴマダラシジミ Phengaris  atroguttata  ssp.

 

 

 

Bhutan王国のドチュラ峠( Dochongla  )。飛行場のある Paro や首都 Thimphu からBhutan西部へ向かうのに、何度この峠を越えたことだろう。

 

 

もう少しで峠にさしかかる手前、森林の中に開けたいかにもチョウがたまりそうな湿潤な一角がある。

 

 

そこに、今まで見たことのない白い大型のシジミチョウが多数、ひらひらチラチラと舞っていました。

 

 

黄色い花に止まり吸蜜を始めると白い羽根に大型の黒い黒色紋。とても特徴的な斑紋なので台湾にも産する ウスアオゴマダラシジミ Phengaris  atroguttata  ssp. であることはすぐにわかったが、生きた実物を見るのは初めてでした。

あたりにはこのシジミチョウ以外のチョウは何もいない。翅表のブルーは台湾産より色濃くて、明るい陽光の下、息をのむほど美しい。

 

 

 

この日はこのシジミチョウの乱舞を見ただけでとても幸せな気持ちになれたドチュラ峠でした。

 

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