北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

オホーツクのエゾヒメギフはフキノトウに吸蜜するのが好き。

2021-04-26 23:27:40 | エゾヒメギフチョウ

オホーツクのエゾヒメギフはフキノトウに吸蜜するのが好き。

       

 

 

2018-4-29 (日) 晴れ 23度C

 

 

 

 

朝10時。 かみさんと二人で 北見市近郊の林道へエゾヒメギフチョウを見に行った。

 

 

 

 

よく晴れて 時々 風がやむと あちこちから エゾヒメギフが 舞いだして 林道を低く飛んだりフキノトウの花に吸蜜するのを 撮影した。

 

 

 

 

 

 

この日は私が 11♂♂2♀♀(交尾済み)を確認。 かみさんが19♂♂を確認した。 

 

 

 

やや汚損個体が混じるが 8割は羽化したてで まだ羽根が乾ききっていない個体までいる。

 

 

 

今日の陽気で一気に羽化したもののようだが新鮮な♂が多い反面、♀がまだ少ない感じ。

 

 

 

 

この時期、エゾヒメギフチョウが最も好んで吸蜜に飛来するのはフキノトウの花。

 

 

フキノトウに吸蜜にきたエゾヒメギフを採集すると、体にフキノトウの花粉をびっしり付着させているものも多い。

 

 

 

 

シマヘビ 一匹発見したが ネットで捕獲するのに失敗、逃げられた。 

 

 

 

クジャクチョウなど越冬タテハも好んでフキノトウの花に吸蜜します。

 

 

 

エゾヒメギフチョウなどは 全て最終的に元の場所に丁寧にリリースしています。

 

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北見市周辺では(2017~2020)オオヒカゲは健在。

2021-04-19 20:11:56 | オオヒカゲ

北見市周辺では(2017~2020)オオヒカゲは健在。 

 

 

オオヒカゲ Ninguta schrenckii Menetories   はわが国では北海道と本州に分布する。

 

とはいうものの、近年産地はきわめて局所的で、本州では生息地の環境破壊が急速にすすみ各地域で県の準絶滅危惧種~絶滅危惧2類~絶滅危惧1類などに指定されている。

 

たとえば京都府では準絶滅危惧種に指定されている。岐阜県では絶滅危惧2類

 

 

しかし、珍稀種を追い求める傾向が強い蝶愛好家たちにとって、従来さほど魅力的には見えない蝶の筆頭がオオヒカゲであった。

 

北海道では道内各地に普通と考えられてきたが、今現在ではどうなのか、実はまったく把握されてはいない。

 

急に気になって北見市界隈のオオヒカゲを探し回ってみた。オオヒカゲを目的に撮影に出たのは、考えてみれば初めてのことでした。

 

 

 結論から言いますと、幸いなことには 2017~2020の調査では北見市界隈でスゲの群生地のあるところにはオオヒカゲは稀でなく見られることがわかりました。

 

 

 

 

 

 

よかった。  ひらたく言えば普通種のままであったということです。

 

 

 

 

 

近年、カラフトヒョウモンやイシダシジミのようにあれほど沢山いた蝶がいつのまにか、身近な環境から消えてしまったのに気づき、心底驚いた経験から、実はオオヒカゲも心配していたのでしたが杞憂でした。

 

 

 

 

 

棲息環境は山裾の湿地や林道沿いのやや広い湿地でガマの穂がみられるような場所には大抵発生していた。

 

 

 

 

畑作地帯の近くは湿地があってもオオヒカゲは見られず、他の多くの昆虫類と同様に、農薬の影響が考えられる。

 

 

 

 

 

 

7月下旬から8月上旬が発生の盛期で汚損個体は8月下旬にもみられる。

 

 

 

オオヒカゲの発生地。

 

 

 

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エゾタヌキの dropping に群がる夏のチョウたち。その弐。

2021-04-13 07:00:39 | コムラサキ

エゾタヌキの dropping に群がる夏のチョウたち。その弐。

 

 

2020-8-9 (日) 晴れ 強風 26度C

 

 

 

エゾタヌキのため糞は各林道にあり、チョウが集まっていました。

 

 

 

 

ここでは C-タテハ や コムラサキも見られます。

 

 

 

 

 

やはりこの時期多いのはサカハチチョウ夏型でしょうか。

 

 

 

 

 

よく晴れて風の強い日でしたが、深い沢筋には風が吹かず、私の接近で散ってしまったチョウたちが また集まりはじめてきました。

 

風が強いけれど、よい天気です。

 

 

 

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エゾタヌキの dropping に群がる夏のチョウたち。その壱。

2021-04-10 13:53:58 | 蝶・昆虫・自然・同好会など

エゾタヌキの dropping に群がる夏のチョウたち。その壱。

 

 

2020-8-9 (日) 晴れ 強風 26度C

 

 

この日、キタベニヒカゲの発生地をさがして近郊の林道を虱潰しにまわった。

 

 

この林道は、自然度は高いが、キタベニヒカゲはみつからず。

 

 

ぞのかわり 獣糞に群がるチョウたちが目立った。

 

 

ミヤマカラスアゲハの夏型が、かなり発生しているがひたすら飛び回るばかりなので、ネットして手のひら写真をすこし撮影。

 

 

 

サカハチチョウ夏型が獣糞に多数きている。

 

エゾスジグロチョウの集団とサカハチチョウの集団。

 

エゾスジグロチョウの集団。

 

 

 

 

ところで、これらチョウが集まっている獣糞の主は何者でしょうか。

 

 

 

ものすごい独特の悪臭がする獣糞なので、これらは エゾタヌキのものと診断できます。

 

 

 

 

いわゆる ため糞でしょうか。

 

 

                この項、続く。

 

 

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夏、エゾシロチョウの♀たちの前翅はスケスケ透明になる。

2021-04-03 13:11:18 | エゾシロチョウ 

夏、エゾシロチョウの♀たちの前翅はスケスケ透明になる。

 

20XX-7-19

 

この時期、エゾシロチョウの♀は前翅の鱗粉がはげおちてウスバシロチョウみたいに羽根が透けて見える個体が多い。何故でしょうか。

 

 

森の中のアザミに吸蜜するエゾシロチョウ♀。 しかし、普通このメスがのんびりと吸蜜できる時間は長くない。

 

 

 

ほとんどの場合、めざとく♀をみつけたエゾシロチョウ♂がやってきて交尾をせまります。

 

 

 

一般的にエゾシロチョウは♀が蛹を割って出てきたとたんに交尾され、♀は♂をぶらさげたまま、羽化後、ゆっくりと羽根をひろげ、かわかすのが普通です。

 

 

 

 

すなわち、野外で飛んでいる♀はすでに100% 交尾が終わっているのです。

 

 

 

 

それなのに、♂はしきりと交尾をせまって接近、しかし♀は断固、再交尾拒否。

 

 

 

 

最後は背中に乗った格好で♀の前翅を前脚ではげしくひっかきはじめ、それをしばらく続けた後、とうとうあきらめて飛び去ります。

 

 

 

それでエゾシロチョウ♀の前翅は鱗粉が落ちてスケスケ、透明になってしまうのです。

 

 

従来、この行動はエゾシロチョウ♀の交尾拒否行動とされてきましたが、私は本当にそうなのかは疑問に思っています。

 

 

 

その理由は漸次このブログでご紹介してゆきたいと思います。

 

 

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