北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

アマゾンの蝶採り

2021-12-29 12:03:31 | 採集記・旅行・写真

アマゾンの蝶採り

 

 

Agrias  claudina  lugens male. クラウディーナアグリアス。

日本なら正月気分の残っている新年、1月5日、アンデスアマゾンの奥地でやっとこのアグリアスに会えました。アジア系の蝶に慣れ親しんだ私にとってはあまりにも新鮮な外見、裏面も翅表も美しい。私はいっぺんにこの蝶のファンになってしまいました。

 

 

 

 

目を射貫くようなアグリアスの赤。

私もそうでしたが、展翅標本しか見たことがない方には想像できません。生きているアグリアスの鮮やかな赤。目を射貫かれるようなようなアグリアスの凄い赤。飛び去る時の速いこと。赤い稲妻のようです。

 

 

 

 

 

 

Diaethria  clymena  male.  

日本では、フクロウチョウとともに何故かあまりにも有名なアマゾンのウラモジタテハの吸水集団。通称 88 タテハ。このハチハチタテハは5月に多い。背後で吸水しているのも有名な Urania leius  male  ウラニアツバメガのオスたち。いかにも南米をおもわせる光景です。このほかにも無数のチョウたちが吸水に集まっています。

 

 

 

 

Caligo superbus スペルバスフクロウチョウ   

このあたりには少なくとも5種類の大型フクロウチョウが棲んでいる。最初はどれも同じに見えてしまったが、目が慣れると瞬時に区別ができるようになった。とくに裏面のみならず表面はすごい色調、迫力満点。しかし、とても大型なので標本にすると標本箱のスペースをやたらと喰ってしまうので野外観察にとどめるのが無難かもしれません。

 

 

 

 

 

Archaeoprepona  meander    male   メアンデールプレポナ 

ジャングルの小径に時々ある広い陽だまりの手前、ちょっと薄暗い所に、大抵このプレポナが1匹地面に止まっている。このような場所にいるメアンデールプレポナはなぜかプレポナ特有の俊敏さがなく、いとも容易にネットできる。手に乗せるとずっしり重さがあり、ジンジンと筋肉の震えが伝わってくる。それにしても生きているプレポナの吸い込まれるような青はなんて美しいのだろう。

 

 

 

 

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アマゾンの蝶採り  密林の中へ

2021-12-22 15:15:24 | 南米の蝶

アマゾンの蝶採り  密林の中へ

 

 

 南米ペルー、アンデスアマゾンのジャングルの奥の蝶採集基地の仮小屋までは相当遠い。川沿いに重たい私の荷物を背負って軽やかに登って行くのは現地の子供。小柄で中学生くらいだが日本の子供とは全く別な生き物みたいで、やたらと屈強です。

 

 

 

Caligo placideanus    プラキデアヌスフクロウチョウ。 展翅標本を逆さまにしてみるとフクロウそっくりなのでフクロウチョウと呼ばれる大型の蝶。ジャングルの小道沿いに突然飛び出してワサワサと飛んで行く。

 

 

 

 Battus lycidas  male.

日本では正月気分の1月2日、私はアンデスアマゾンでこの蝶を初めて採った。展翅・乾燥標本では見られない、生きている蝶独特の、しっとりした青みがかった不思議な輝きにしばらく見とれてしまいました。これを皮切りに、この日はまあ、すごく沢山の蝶を採集しました。

 

 

 

 

 

 

 

絢爛豪華なメタリックブルー。 美麗種カキカモルフォ 

この美麗な蝶はジャガーやアナコンダが棲むアマゾンの奥地のジャングル内のごく限られた地域に棲息している。 雨期にしか発生しない。この蝶に会えるかどうかは天候次第運次第。

 

 

 

                       to be continued.

 

 

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アドニスモルフォを青い銀紙トラップで採集

2021-12-17 15:15:09 | 南米の蝶

アドニスモルフォを青い銀紙トラップで採集。

 

 

久しぶりに南米で蝶採りに夢中だった頃の話です。

 

 

Morpho adonis アドニスモルフォ は南米ペルーのアンデスアマゾンの密林などに棲み、雨期でも乾期でも年中みられます。

 

 

毎朝7時に飛び始め、きっちり7時30分には姿を消す。

 

 

晴れても、曇っても、小雨が降っても、ときには土砂降りの中でも飛ぶ。

 

 

しかし実際に採集するのは簡単ではありません。

 

 

密林の中に唯一開けた空間、川沿いを、キラキラ、ぷかぷか、フワフワと青い輝きがはるか高いところを飛んで行く。

 

 

ネットなど全く届かないのです。

 

 

青い銀紙トラップでアドニスモルフォの採集。

 

 

 

青い銀紙で作ったこのアドニストラップを棒の先につけて、アドニスのふわふわキラキラに合わせて振ると仲間のオスと間違えて、はるか高いところからヒユーっと降りてきます。

 

 

きっと、自分のテリトリーに侵入したオスを追っ払いにくるのだと思います。そこを狙って採集するのです。

 

 

アドニスモルフォのオスは青い銀紙トラップを、テリトリーに侵入したオスと思って急降下してくるのですが、普通、直前で偽物と気づいて反転し、再上昇してゆきます。

 

 

 

その瞬間をのがさず、必殺のネット一閃で採集するのです。

 

 

 

しかし、実際にはそううまくはゆかず、空振りばかり。4-5回のチャンスでやっと一匹ゲットできるといった具合でした。

 

 

 

この際、アドニストラップの振り方にかなりの上手下手があり、最も上手なのはこのアウグスツさんでした。

 

 

 

展翅乾燥標本と異なり、生きているアドニスの独特の淡い水色を帯びたメタリックブルーは正にみずみずしくて本当に美しい。 

 

 

 

  

アドニスモルフォのぎらぎら照り返しで私の手がほんのりと青く見えます。

 

 

 

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透明なリンゴシジミの蛹

2021-12-08 16:39:37 | リンゴシジミ

透明なリンゴシジミの蛹

 

近年、ラブホテル前のウワミズザクラ群落、離農した農家のスモモ、河川敷のシュウリザクラ群落など発生木が目の敵みたいに軒並み伐採され続けており、北海道ではリンゴシジミは激減の一途。

 

 

最近では滅多にお目にかからない蝶になってしまった。

 

 

理由もはっきりせず激減したイシダシジミなどと比べると激減の理由は、はっきりしている。

 

羽化直後のリンゴシジミ♀。

 

 

ただ、スモモやウワミズザクラがあるだけではリンゴシジミが見られないこともあり、何かプラスアルファの要因もあるかと思う。 

 

 

今回そのような話はさておいて、そんなリンゴシジミの透明な蛹を見る機会があったのでブログアップしておきます。

 

北見市の蝶友達の家に行った折、この透明な蛹が目にとまりデジカメで撮影させてもらった。

 

 

本当に綺麗な透明なリンゴシジミの蛹です。リンゴシジミは昔、結構飼育しましたが透明なリンゴシジミの蛹は初めて見た。 

 

 

実はこの蛹は今まさに蛹化したばかりのもので蛹化直後は、このように透明に見えるのです。 

 

 

時間が経過すると徐々に色が出てきて、鳥の糞そっくりのリンゴシジミの蛹になりました。

 

 

私はリンゴシジミの蛹化の瞬間を初めて見たということでした。

 

 

 

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ネギボウズの花に吸蜜する2020年初見のエゾシロチョウ。

2021-12-03 15:58:46 | エゾシロチョウ 

ネギボウズの花に吸蜜する2020年初見のエゾシロチョウ。

 

 

 

2020-6-12 (金)  晴れ  28度C

 

 

 

 

朝9:00.わが家の家庭菜園のネギ坊主の花にエゾシロチョウ1♂が吸蜜しているのを撮影した。

 

 

 

エゾシロチョウはもう1♂飛んでおり2020年度初見である。

 

セイヨウマルハナバチもきているのを撮影。

 

 

 

 

こころなしかエゾシロチョウは、庭の赤ボケのまわりに執着して飛んでいるように見えた。

 

 

 

 

数年前まで庭の赤ボケの大きな株に、あれほどの大発生を繰り返してきたエゾシロチョウが、このところパッタリ見えなくなってしまった。

 

 

 

 

恐らく、寄生蜂の勢いが強くなりすぎてエゾシロチョウが壊滅状態になったのだと思う。

 

 

 

 

エゾシロチョウ大発生のころは、発生木の赤ボケは毎年花芽をきれいに食害され真紅の花を咲かせることがなくなっていた。

 

 

 

エゾシロ消えて赤ボケは今年は食害なくきれいに咲いている。

 

ねぎ坊主の花に吸蜜するエゾシロチョウは、我が家の庭では珍しくないが、ここ以外では見たことはありません。

 

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