北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

北見市でチャマダラセセリと遊ぶ

2018-05-31 20:26:16 | チャマダラセセリ
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北見市でチャマダラセセリと遊ぶ

20XX-5-23 (日)  晴れ 25度C

あまり天気がよいので北見市郊外のチャマダラセセリポイントへ撮影にゆく。




天気は最高であった。


ここはチャマダラセセリの発生時期は、他の場所とくらべてやや遅くなる。


この日採集ないし撮影した蝶たちは以下のとおり。



チャマダラセセリ4ex A-A/ 他にも4頭観察。
ミヤマセセリ 12♂♂ A
ツマキチョウ 2♂♂1♀A
エゾスジグロチョウ 多い
エゾヒメシロチョウ 18♂♂2♀♀ A-A/が
コツバメ 3♂♂ A
ツバメシジミ 1♂ 他に2♂♂1♀観察
アカマダラ 2♂♂ A なぜか少ない
クジャクチョウ コヒオドシ シータテハ ボロ越冬個体散見



デジカメ写真かなりよく撮れた。








チャマダラセセリは最初の右手に砂防ダムのあるところが撮影に向いていた。










キジムシロに訪れたときは吸蜜時間はわずか数秒。


キジムシロの花にきたチャマダラセセリ。すぐ飛び立つ。


タンポポでは10秒間吸蜜するのでタンポポにきたときが撮影しやすい。





チャマダラセセリは林道片側が日当たりのよい斜面になって、キジムシロやキンミズヒキが多い環境を好むようだ。




ただ風は嫌いで側溝の中のタンポポなど、あまり風の強くない場所で吸蜜するものが多い。


ゲート付近の河原でセリ、ニリンソウを摘んだ。



夜、久しぶりに映画トロイを見た。おもしろかった。ブラピ主演で古代ギリシャの物語だが登場人物の名前がほとんどモルフォやアゲハチョウの名前ばかりで苦笑した。(ギリシャ神話の登場者たちの名前の多くが蝶の学名になっているのです。)





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北海道深川市でヒメギフチョウの発生を確認

2018-05-24 01:48:07 | エゾヒメギフチョウ

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深川市でヒメギフチョウの発生を確認


2018年4月18日に深川市でヒメギフチョウの発生を確認いたしました。



当地にはカタクリが分布していませんので、エゾエンゴサクやナニワズが主な吸蜜植物です。






成虫で越冬するクジャクチョウもエゾエンゴサクに吸蜜にきています。




ナニワズでも吸蜜します。





クジャクチョウの裏面は地味です。




マルハナバチ類も盛んに訪れています。ブロードツリアブもいます。



楽園のように見えますが、ここもエゾシカによる食害が酷く、林床はエゾシカが食べない毒草のフクジュソウが目立つようになりました。




森一弘さんからの情報です。 道央地区での2018年4月18日のエゾヒメギフ発生は例年並みでしょうか。オホーツクよりはかなり発生が早いようです。




クジャクチョウがナニワズやエゾエンゴサクで吸蜜する光景はオホーツクでは珍しいとおもいます。吸蜜時間が何秒くらいか、興味があるところです。






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ヒメギフチョウハンテングの快感 北のマダムバタフライ

2018-05-15 20:05:14 | エゾヒメギフチョウ
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ヒメギフチョウハンテングの快感 北のマダムバタフライ


2018-4-29 (日)  晴れ 23度C


オホーツクの蝶愛好家たちがこの時期、待ち望んでいた快晴の朝10時。かみさんと二人で 近郊のエゾヒメギフ発生地へ向かった。 



かなり風が強いがよく晴れて 時々風がやむと あちこちからエゾヒメギフが舞いだして林道を低く飛んだり エゾノリュウキンカなどに吸蜜したりするのを 撮影、採集した。


この日も蝶は殺さずにすべて三角紙に生きたまま入れた。  



私が 11♂♂2♀♀(交尾済み) かみさんが 19♂♂を採集した。 このほか同じくらいの個体数をデジカメ撮影しようと追い回した。



わずかに汚損個体が混じるが 8割は羽化したてで まだ羽根が乾ききっていない個体までいる。



今日の陽気で一気に羽化したもののようだが新鮮な♂が多い反面、♀がまだ少ない感じ。



毎年のことだがエゾヒメギフの採集は楽しい。


早春、ああ逃げられたらどうしようなどと思いながら美しく珍しい蝶を必死に追いかけて採ること自体が気が狂いそうになるほど楽しいのだ。



最近では、ついに最高のシャッターチャンスを物にしたとき、似たような感覚に襲われる。



この快感を説明しても蝶愛好家の方以外にはきっと理解されることはないだろう。



しいて言えば釣り師が大物を釣り上げた時の感覚に多少近いかも。



かっては採集した蝶は全て殺して三角紙に放り込んだのだが最近は殺すことはほとんどしなくなった。



よほど標本にする理由があるか、外見が変わった個体以外は蝶をしめることはなくなった。



今回はエゾヒメギフチョウとして特別な個体はいなかった。



それで昼食後 三角紙内のヒメギフをすべて放蝶したが、しばらくは遠くに飛ばずかみさんの衣類や帽子に止まっていた。













かみさんの服や帽子に止まっているエゾヒメギフを撮影した。











少し時間をおいて、やがて一匹 また一匹と森の奥へと飛び去っていった。







さしずめ 北のマダムバタフライといったところでしょうか。



得意のハワイアンダンスを踊ると、衣服に止まっていたヒメギフチョウたちは次々と舞い立っていきました。








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ジョウザンシジミ4化終令幼虫、続々と蛹化中。

2018-05-10 02:40:18 | ジョウザンシジミ
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ジョウザンシジミ4化終令幼虫、続々と蛹化中。



2017-8-10 (木)  小雨 18℃


孫三人は 夏休み宿題 みんな終わったとのこと。朝から三人で スマホやタブレットに夢中。


我が家の庭ではアジサイが咲いたが、今年はたったの一輪でさみしい。


各種のシャジンがよく咲いている。もう少しすると庭中シャジン類の花で一杯になります。



昔、アサヒヒョウモンの食餌植物としてガンコウラン、コケモモ、キバナシャクナゲ、クロマメノキを庭に植えていましたが、現在ではこのクロマメノキ以外はみんな庭から消えてしまいました。



ヒダカミセバヤは今年は元気良く、秋にはきれいな花を沢山付けそうな予感。



エーデルワイスは完全に花が終わって種子をつけはじめています。



ジョウザンシジミは4化の幼虫たちが終令に入り、次々と蛹化しはじめています。



2/3ほどは 2週後くらいから羽化し始めます。



庭のユリの茎の古くなったのをいれておくと何故かこれが大好きらしくこれに糸を張って蛹化するものが多い。





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カラフトタカネキマダラセセリがクローバーに吸蜜する光景に恐ろしい違和感

2018-05-04 21:02:50 | カラフトタカネキマダ...
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にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村カラフトタカネキマダラセセリがクローバーに吸蜜する光景に恐ろしい違和感


今回、久しぶりにお目にかかったカラタカ♀たちは在来種植物の花ではなく、外来種(植物の場合、もはやなじんでしまった外来種には帰化植物という折衷案みたいな名称があてられる)のなかの外来種、クローバーに狂ったように吸蜜していた。おかげで十分な撮影時間を確保できせっせと撮影することができた。













この白い花のクローバーは明治初期に牧草としてヨーロッパから持ち込まれ、やがて日本中に広がり、最終的には北海道にまでやってきたいわゆる帰化植物である。













もちろん、もともと北海道には存在しなかった植物でカラフトタカネキマダラセセリがこの白い花で吸蜜するようになったのはほんの少し前のことと思われる。すなわち100年もたっていない。














北海道特産種代表のカラフトタカネキマダラセセリが外来種筆頭の白いクローバーの花で吸蜜している光景は、実は私自身も初めて見たのであった。
















恐らく何万年もにおよぶ北海道のカラフトタカネキマダラセセリの歴史においてクローバーの花とのつきあいはこの付近で牛が飼われるようになった、この数十年のごく短い関係に過ぎないのだろう。





私は今回、何の違和感もなく白いクローバーの花に吸蜜するカラフトタカネキマダラセセリを撮影したが、冷静に考えればこれは相当な異常事態であろう。しかし、もはや、そういった時代なのかとつくずく思った次第です。




この感情は、最近、大雪山の高山蝶クモマベニヒカゲがなんと外来種代表 The 外来種  とでも呼びたくなるようなコウリンタンポポの花を最も好む格好で吸蜜していることに対して、強い違和感をおぼえたのと同じものである。



私は生態系とは常に流動的に変化を続けているのもので、未来永劫変化しない生態系は無いと思っている。




今ある生態系のみをかたくなに守ろうとしても(生態系原理主義などと呼ばれることもある)現実にそぐわない場合もあることを強く感じながら自然を見てきた。




ただ、今危機に陥っている貴重な自然が消えてゆくのを少しでも先送りしたいという気持ちは 絶滅危惧種オショロコマと長らくかかわってきた私には痛いほどよくわかります。



しかし、北海道の在来の自然の代表選手みたいなカラタカとクモマベニヒカゲが、いつのまにか外来種筆頭とおもわれるこれら帰化植物に依存している姿を見るのはなんとも複雑な心境です。




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