モンゴルのクリソセーメモンキチョウ。
モンゴルのクリソセーメモンキチョウ ( Colias chrysotheme ) はウランバートル近郊や北部のフブスグル湖周辺などで記録が多いがおそらくモンゴル全土に広く分布するものと推定されるが調査は不十分である。
オスは乾燥気味の広い草原を猛烈なスピードで低く飛ぶ。飛翔中はかなり遠くからもよく目立ち、あたかも縄張りを見張るように巡回するかのごとく飛んでいる。飛翔速度はとても速くあまりに俊敏なので採集の好機はそう多くない。運よく採集できても多くは多少の破損があり完全品は意外と得難い。
メスは林間の草地などで発見されるがオスのように乾燥した広い草地は好まない。いずれの産地でも多産はしない。
年ニ化。モンゴル以外の地域ではソラマメ属、ゲンゲ属の植物が食草として報告されているがモンゴルでの幼生期の知見は未知。
オスは亜外縁の黒い縁取りに多少の個体変異が見られるがおおむね翅形斑紋は均一である。よく似たColias viluiensisのオスと比べると黒帯の幅が広く支脈が白く見えるので区別可能である。
メスは変異があり美しい個体が多い。未だ多数個体を検する機会はなく、モンゴル産がどのような亜種になるのかは不明。
簡易式遊牧民の住居ゲルをたたんで、ヤクに引かせて移動中。
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