北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

エゾシロ交尾拒否パターン2.  交尾後産卵前再交尾拒否行動

2015-06-29 20:18:32 | エゾシロチョウ 
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にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村エゾシロ交尾拒否パターン2. 
交尾後、体力をつけようと体を休めたり吸蜜中の♀にせまる♂に対する交尾後産卵前再交尾拒否行動。


♀は羽根を大きく開いて、まれに、モンシロチョウのように尾端をぴっと短時間上に上げることがあるがモンシロチョウのように思い切りしっかりと挙上することは少ない。

よくみると前翅を大きく開くと同時に後翅を腹部にしっかりとかぶせて♂の尾端が♀尾端に接触するのを防いでいる。

この際♀は、♂の前足で、前翅付け根あたりをはげしくひっかれ羽根の鱗粉が落ちてスケスケの羽根になりながらも、そんなことは気にもせずしばしば吸蜜を継続する。

この余裕はなんだろう。









  赤ボケのとなりにあるヨドガワツツジに吸蜜中の♀に求愛行動をする♂。














♂もストローを伸ばしていることにご注目。必ずしも必死に交尾をもとめているとは思われない行動だ。







赤ボケの近くに植えてあるネギの葱坊主に吸蜜中の♀にせまる♂。 ♂にしつこくせまられながら、よく見ると♀はゆうゆうとストローをのばして吸蜜を続けている。興味ふかいことには、この間、盛んに♀にせまりながらも♂も時々一緒に吸蜜する。


今回多数の例を観察していてとりわけ興味深かったこととしては、♂はこんな行動をとりながら♀と一緒にストローを伸ばし吸蜜することだ。

本気で交尾しようとしているにしては、ちょっと不真面目、不謹慎にも見える。 さてこの際、♂は、本気で交尾しようとしているのだろうか。ふと、疑念が湧いてくるのを禁じ得ない。


交尾後の♀は発生樹からあまり離れず、♂のしつような接触にさらされ続けながらも体力をつけ、1-2日以内にいよいよ産卵行動に移る。

    この項 続く。






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