パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

Duck Fadar

2007-03-14 23:53:48 | 生活
 米政府、R2-D2を量産中というネタニュースを見てへぇと思ってふらふらしてたら、こんなものを見つけました。
  Duck Fadar (firebox.com) ~I find your quack of faith disturbing

 このビデオによると、Galactic Bathtime Battleに現れたお風呂用アヒルです。Fireboxによると、
  "Fear is the bath to the Duck side."
  "Hit Buy before the whole galaxy turns to the Duck side.
   And now we will discuss the location of your hidden rebel loofah…"

ってことで、これは買わなきゃっと思ったら去年の秋の商品なのにavailableじゃないらしい イギリスでは手に入るっぽいのになぁ。売り切れ?ライセンス? (後者っぽい気がしますね) 

政治ポジションテスト

2007-03-13 23:59:37 | Weblog
 あちこちで話題になっていたので、やってみました、Yahoo!みんなの政治 - 統一地方選挙特集 - 政治ポジションテスト。かなり前ににやった日本版ポリティカル・コンパスと同じような感じ。その時は政治的に右でも左でもなくて、経済的にはびみょーに市場信頼派という結果でした。

 んで今回の結果は・・・
 あなたは「小さな政府を目指すタイプ」です!
  「小さくて効率よく動く政府の構築」を求めているのではないでしょうか。
     

ということで、前回と見事にピタリと一緒でした それともほぼ同じテストだから当然なのかな? 腑に落ちないのは他の方の結果でみた「このグループに近い考えの政治家」という結果が表示されないことなんですけど、多分保守でもリベラルでもないせいですかね? ちょっと損した気分

ちょっとしたdifference

2007-03-12 23:56:28 | 生活
 いつも思うのですが、同じ言葉でも人によって受け取り方や感じ方が違うんだな~って。
 ホントに些細なことですが、昨夜そらまめさんと2人での「今週妻が浮気をします」というドラマを見てました(たぶん日本ではすでにこのドラマは終わっているのだろうけど 別に興味津々で見ているわけではなく、こちらで見ることの出来る日本のドラマの1つだからですが)。
 何話か忘れちゃいましたが、ともさかりえがユースケ・サンタマリアに向かって「どうして左手薬指に結婚指輪をするか知っている?」と聞くシーンがありました。その答えに二人とも興味をもったのですが・・・すぐに答えを聞くことはできず、この回の終わりの方に「なぜなら10本の指の中で一番弱い指だから。小指よりも。だから相手の弱いところを支え、助け合うという意味だよ」ってな感じの答えだったの。それを聞いたパンダは「そっか~だから左手薬指が一番ビブラートがかかり易いと言われているんだぁ。ビブラートって力が抜けていないとかからないからな」と納得していたら、背後から「あやしい、なんか胡散臭い、本当かなぁ」と。
 こんなことは日常茶飯事ですが、改めて一緒に住んでいる家族でもたった一言の感じ方が違っていて、なんだかおもしろいよなぁって改めて。その感じ方の違いに時には「なるほど」って思ったり、時には「なんでそうなるのよ」となったり。だから規模が大きくなって教室の委員長さん、会社の社長さん、国をまとめる大臣、そして人種も違う国をまとめる大統領は大変だし、彼らが伝える言葉も1つ1つ大事で、よく考えられたものでなければいけないんだなぁと思ったり。
 なんだかとっても単純なことから、なぜだかパンダの思考は発展していったのでありました

パークスロープ~3R Livingとか

2007-03-11 23:59:11 | 生活
 ちょっとした試験を受け終わったり、パンダさんも一応春休みということで、今日午後スタテン島から音楽理論の勉強を終えて帰ってきたパンダさんとフェリー乗り場で待ち合わせして、ふらふらとブルックリンはパークスロープへ行きました。それにしてもパンダさんは昨日フラッシング(クイーンズ)、今日はスタテン島からブルックリン、マンハッタンと合わせて2日で4 Boroughsに行ったことになりますね(*_*)
 
 んで何でパークスロープかというと、オシャレだから、でもいいのですが、こっちのグリーン・ブロゴスフィアの一つの3R Bloggingさんのお店、3R Livingがあるというので前々から気になっていたんですぅ(3RはReduce, Reuse, Recycle)。センスのいいFuture Friendly Productsを売ってます、ってことで、どんなんだろうと。商品として魅力がなきゃしょうがないですしね。去年このあたりを一人でフラフラしたときに間違いなく通ったハズなんですが、全然気づかなかったんです

 んで行ってみたら気づかないハズだというか、エコエコしてなくてセンスのいいお店って感じで周囲に溶け込んでるんですよね。中もいい感じ。 (注:写真はHPから)
   
実はいざ来ようと思って手元の昔のフィガロのNY特集を見てみたらバッチリ写真つきで解説されてるではないですか!確かに数あるパークスロープのお店の中でピックアップしたくなるほどパークスロープらしい、いいお店でした。実は他にも一点モノの職人アートを売ってるGreenjeansって言うお店もSustainabilityをウリの一つにしてたりで、なかなか洗練されてて素敵でした。 

 勿論ほかにもカード屋とか古着屋とか普通の洋服屋とかふらふらしてたらあっという間に夕方になっちゃいました。日本の(or日本テイストの)デザイン商品が結構多くお店に置かれててビックリ。暖かくなったらまたこの界隈お散歩してみたいなぁと思ったのでした

コンサート @ フラッシング・タウンホール

2007-03-10 23:59:14 | 音楽
 今日の夜はパンダさんが参加するコンサートがちょっと変わったところでありました。地下鉄7 trainの終点、フラッシングのタウンホールです。といってもweekendの地下鉄ストップでLIRRでフラッシングへ(これはこれで快適)。言わずと知れた中華街で、街中漢字だらけというかここがNYだなんて信じられない場所。

 実は何でもQueens Collegeの音楽スクールのコンサートで、弦の人が足りないとかで今週急に参加することになったのです。んでぇ、確かに足りてなかった気がする ベートーベンの8番だったんですけど、うーーーん、ベートーベンもブラームスも弦楽器の厚みというか音の重なりというか重厚感というかが魅力だと思うので、倍ぐらいてもいいんじゃないかと気がしました。ちなみに8番って彼の他の作品と比べるとあんまり演奏されないと思うのですが、さすがというかやはり傑作で、気に入りました(特に4楽章)。交響曲以外もクラリネット五重奏だったり、教授自らクラリネットを吹いたり(クラリネットで和音を吹く奏法をあみ出した)、いろいろで思ったより面白かったです。暗譜で8番全部指揮したりで、指導者としても凄い方だろうと容易に想像がつきます。

 フラッシングは聞くところによれば元々ジャパニーズ・タウンで、韓国系が入ってきて、中国系が入ってきて、今やマンハッタンのそれを凌ぐ完全な中華街。来たのは初めてだったのですが、あまりに巨大な中華街なのでキチンと下調べしてまた来たいですね。今日パンダさんのリハ中にふらっと入ったとこはイマイチだったので 

※今年はちょっと変わってて、3月中旬なのにもう明日からサマータイム、今晩1時間損をして(2時になるや否や3時になる)、日本とは13時間差になります。冬の気分はお終いってことですかね

落ち着いた日々に

2007-03-08 22:23:52 | 音楽
 今日はですが(とはいうものの最高気温0℃、最低気温-12℃)、かなり寒い温度が続いています。昨日はだったし、ここ数日間はまた冬に逆戻りしている感じです・・・

さて先週末3月4日に学校でCompetitionがあり、弾いてきました。残念ながらwinnerになることはできませんでした。やはり正直ショックで、しばらく気持ちを切り替えることができなく、これに書くのも遅くなっちゃいました

これに向けて、大好きなブラームスヴァイオリンコンチェルトに真剣に向かい合い、取り組みました。なかなかいい感じで進んでいたものの、当日たった10分の中で40分あるコンチェルトを自分が表現したいように出来なかった気がします
1楽章を少し弾いてストップがかかり→カデンツァ→2楽章→3楽章と次々に曲のイメージを切りかえて弾いていく、というような流れにうまく自分を冷静に適応させることができませんでした。予想意外に“アッ”という間にストップがかかった1楽章・・・これには参ったのでありました(かなりいい感じにスタートが切れていただけに・・・)。

こういう結果をはじめ、パンダは経験不足ですね。こういう形のCompetitionはでしたから。やはりこれからは結果よりも経験を積極的に増やしていく必要があることを改めて感じました。それと同時にこれを通して、少しかもしれないけど自分のヴァイオリンも成長できたことを実感できていることは嬉しいことです。

そんなこんなで今はゆったりとした日々を向かえる(来週は春休みパンダの学校だけですが)と共に3月末に4夜連続でshowがある「魔笛」のリハーサルが始まっています。そして個人的にも次の曲に向けて準備を始めてます。でも、今後の自分のためにもやっぱり人の意見をきちんと聞いておこう!と素直に思い、審査をしてくれていたProfとmaestroのところに行く予定です。

P.S. Profとお話をしてきました。自分が感じていた(反省)点とやはり同じことを言われましたそして今日はじめてmy performanceが2番目であったことが分かりましたチャンチャン。

I have a bad feeling about this ~ CL

2007-03-06 23:54:23 | サッカー
 (ネタばれ注意
 2週間前の1stレグが終わった瞬間からBad Feelingは続いていたわけですが、あぁやっぱりかぁと言う感じ。セリエ・Aでは怒涛の17連勝など快進撃のインテルですが、CLはここで終わってしまうことに。。。1stレグは圧倒的に押し込み2点取りながらも2本のスーパーゴールで(決して偶然ではないけど)追いつかれてしまうという何だか割り切れない結果でした。今日もまぁ注文通りのスコアレスドローで、アウェー・ゴール負けと。実は今日は「お仕事」の日でリアルタイムでは見れなかったのですが、1stレグの印象ではビジャ、シルバ、ビセンテ、ホアキン、アルビオルと若くて活きがいいスペイン人選手+経験のあるスペイン人主体のベテラン達(カニサレス、モリエンテス、バラハ、アルベルダ、アジャラ)が揃った素晴らしいチームだなぁと。インテルの方が強かったとは思いますが、だからといって一発勝負でひっくり返すだけの力を持っているチームでした。
 今日あった4試合で、実力が上だろうチームで勝ったのはチェルシーだけ、バルサもインテルもリヨンも足元をすくわれてしまいました。いやそれぞれの相手もメチャクチャ強い、本当にレベルの高い対決なので、全くあり得る話ではあるのですが、サッカーって不思議ですね、やっぱり。

 今インテルは2位と16ポイント差をつけてぶっちぎりの首位で、CLが終わっちゃってモチベーション保ちにくくなっちゃいましたが、しっかりとスクデット取って連覇を達成してほしいです(去年のは裁判所の判定で転がり込んで祝い損ねてるのもありますし)。バレンシアは今後もCL頑張ってねと言いたかったのですが、ちょっとどーよと思うのは試合後乱闘になってしまってた点で、特に完全なパンチをお見舞いして鼻を骨折させたダビド・ナバーロは絶対に許せない。応援する気が失せました

PINCH

2007-03-03 23:56:17 | グルメ
 昨日の話ですが、珍しく2人そろって時間が空いたので、ふらふらとお出かけしてお食事に行きました。前々から行きたいなぁと言っていた、インチで食べるピザ、グラマシーにあるPizza by InchのPINCHです。同郷の先輩に当たるフードジャーナリスト、福家成子さんのニューヨーク こだわりレストラン・ガイドに載ってて気になってたのです。暖かくなって気持ちよかったのでテクテクお散歩して到着。ピザ屋らしくないコギレイな店内。
   
 NYU近くのJoe's Pizzaとか安い・美味しいでよく行ったけど、立ち食いで落ち着きもへったくれもありませんが、ここはちょっと落ち着ける上にサラダやパスタなど食事メニューもそろってます。オススメのほうれん草サラダを頼んだら胡桃、バルサミコ、りんご、ハチミツ、ブルーチーズが絡んで、初めての味、凄く美味しい
 
 んで、何がどうPizza by Inchかというと、こんな感じで四角いピザで、インチごとにトッピングをオーダーできるというもの。
   
これが美味しい。薄いカリカリの生地は私達の好みだし、トッピングもよく合う。ガーリックやナスは特によかった。しかもサービスで自家製ビスコッティを頂いたんだけど、これがまた甘すぎず硬すぎず美味しいこと。極めつけに安い!全部足して2人で20ドルぐらい、これはまた来たくなりますね さすがというか、福家さんの本にも感謝です。

The Return of Japan

2007-03-02 22:26:24 | Weblog
 先週届いたForeign Affairsの表紙に"The Return of Japan”という、まるで"Return of the Jedi"みたいなタイトルが踊っていたので、フォースにバランスが戻る様が描かれているのか日本の何が復活していると思われているのか興味をひかれて読んじゃいました(長文注意。しかし単純な読者ですね、私)。

How Able Is Abe? by Richard Katz and Peter Ennis
 タイトルは駄洒落なんだろうと思っていましたが、そうでもなくて、安倍総理の方向性や実行力を外交、内政ともに冷静に分析しています。冒頭いきなり小泉総理と比べられているのは可哀想という気もしますが、類似・相違を比較しています。類似点として、
 ・両者とも、日本の変化を体現し(reflects)、支持する
 ・増加する教育された都市住民が経済改革を必要とし期待していると理解している
相違点として、
 パーソナリティ、政策優先順位
を挙げて、小泉前総理の作戦(抵抗勢力との戦い)と全く違うpragmaticなスタイルを安倍総理が取っていて、中韓との外交政策ではうまくいったが、国内政策ではそうではない、として、復党や道路特定財源での妥協に触れたあとこう書いています。
 The compromise was not unlike some of those made by Koizumi. But because Koizumi worked hard to fashion a public image as a reformer, the public forgave him for his occasional backsliding. By contrast, first impressions of Abe are that he has betrayed the 2005 election results for the sake of political expediency. Hence, what the public would forgive in Koizumi it will not in Abe.
(これらの妥協は小泉前総理が行った妥協とさして変わるものではない。しかし、小泉前総理の熱心な働きは改革者としてのイメージを創り出したので、彼は時折の後退も許されていた。他方で、安倍総理の第一印象は政治のご都合主義による05年の選挙の裏切りだった。だから、小泉前総理で許されたことも安倍総理ではそうならないだろう)
どっかで聞いたことあるような論調ですが、まー見事に痛いとこ突いてますねぇ~。経済改革を後退させはしないだろうが熱心ではない(少なくとも参院選前までは)というのも優先順位の違いと。

 外交政策について、中韓歴訪や岸元総理の孫であることとNationalistイメージに触れた後、お祖父さんだけでなく、戦後の若い世代に思想根拠を持っているとしてこう書いています。
 It is as a member of this younger generation that Abe has set out to eliminate the taboos that he believes undermine Japan's independence. He is by no means anti-American; indeed, Abe supports Japan's security relationship with the United States. But he is also proudly pro-Japan.
(安倍総理が、日本の独立を弱めていると信じるタブーを取り除こうとしているのは、この若い世代の一員としてである。彼は決して反米ではない、実際、彼は日米安保同盟を支持している。しかし同時に、彼は誇り高い日本支持者なのだ。)
反米的というと語弊がありますが、?な発言を繰り返す防衛大臣のおかげで安倍総理までそうなのかと誤解されかねないところだったので、影響力あるForeign Affairsでこうハッキリ書かれるのはいいタイミングですねー。アジアのほとんどは、日米同盟が維持される限り日本が脅威になることはないだろうと考えている、ワシントンはmore self-confident Japanに合わせられるべき、日本により大きな役割を認めることが必要かもしれない・・・と外務省が泣いて喜びそうな主張が続きます。

 内政面でも、まぁ別に目新しくはないけどキチンと痛いところをシンプルにサクサクと突いています。 ※長くなってきたので訳だけ
 安倍総理は成長の必要性をよく説くが、達成するための包括的な道筋を全く欠いている。過去数年に実施されたポジティブな変化を無しにしたりはしないだろう。*略* にも関わらず、小泉前総理が創った改革の機運が遅れる、いや立ち往生の恐れさえ現実的である。安倍総理が情熱的なのは外交・社会政策で、経済政策ではない。加えて、彼の経済チームは弱い。
とされて、塩崎官房長官が影響力(clout)がないとかやら太田経済財政担当大臣が軽量級(lightweight)やらのダメだしが続きますorz。いやー、バレバレですねこう思われてるんですねぇ。
 これらの傾向を跳ね返すのは安倍総理にとって容易ではない。彼の5年予算は2011年までGDPの年2%成長を前提としている。しかし、生産年齢人口は2010年まで年0.6%、2011-2015年で年1.3%下落すると予想されており、生産性向上により成長がもたらされる必要がある。が、日本の生産性は過去15年で平均年1.5%しか上昇していない。老齢又は女性が相当たくさん労働参加しないと、生産性向上は2011年まで年2.6%、その後年3.3%に達する必要がある。さらなる改革がない限り、これはありそうもない。
 その後もDual Economy(効率の良い輸出事業者と正反対の国内企業)に触れて独禁法が弱過ぎ、さらに悪いことに経産省がもっと弱めようとしているとか(シェア50%の話)、経済回復がアンバランス(企業収益に偏っている)で、非正規雇用者(irregular workers)が労働力の1/3を占め、定率減税廃止や年金・医療負担増の上に、尾身財務大臣が企業減税を提案しただの経団連が賃金上昇を拒んでるだのまぁ日本で議論になってることを短い中に遍くまとめています。外国直接投資増加に経団連が抵抗しているとかも。いわゆる格差(income inequality and poverty)に触れてpoverty rateが先進国内で米国に次いで2位だけど、小泉前総理就任の20年前からinequalityは拡大してるとか。。。

 一つどうかなぁと思うのは靖国問題にコラムを立てて触れていることで、「昭和天皇がA級戦犯合祀に非常にいかったので、断固参拝を取りやめた(Emperor Hirohito was so angry about the move that he steadfastly refused to visit Yasukuni)」とか、Solutionとして新国立追悼施設は分祀よりも見込みがある(promising)だろうとか触れています。なーんか、仮にこの話が再燃して、さらに仮に09年以降の米政権がノーテンキに口を挟みだすと厄介そう。。。

Japan is Back:Why Tokyo's New Assertiveness Is Good for Washington by Michael Green
 NSCのアジアヘッドだったマイケル・グリーン氏によるJapan Rising: The Resurgence of Japanese Power And Purpose(著:Kenneth B. Pyle)のブック・レビュー。といっても私そのJapan Risingを読んでないので、イマイチピンと来ないのですが、Pyle氏の本が日本の最近の動きはナショナリズムでも再軍事化でもないことを歴史的経緯をまじえて(明治以降一貫して自国の国際的名誉のために行動してきた)説明していると紹介しています。グリーン氏も日本は自国の利益に敏感なだけ(最近の変化は国際社会が変わったため)と考えているようで、Pyle氏の本はリアル・パワー重視で米中協力によりアジアの安全保障を確保しようという考えが理に適っていないことを示す、なぜなら日本は独立変数で、米中の過度な接近はアジアを不安定化させるだろう、対中関係は日本との緊密な同盟の上で行うべき、とまたも外務省が泣いて喜びそうな主張をしてます。もっともグリーン氏は最近の日本外交が中国の影響力をバランスさせるためという点をPyle氏が見逃していると批判しています。あと2000年の共和・民主両党共同アーミテージ・ナイ・レポートの要点は"Era of Gaiatsu on Japan is over"だった、Pyle氏は同レポートに批判的だが主張は変わらないハズと。
 気になるのはこういうことを書くグリーン氏が既に政権を去っていることなのですが、もしかしたら日本はtaken for grantedだと思ってる人が増えているんでしょうか(・ ・?) だからといって言われた通りにしてるとやっぱりtaken for grantedじゃんとますます思われる(外圧時代に逆戻り)から逆効果なのですが、ちょっと気になるところで。