パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

Les Miserables ~ Chris Botti@Blue Note

2006-12-30 23:57:56 | 音楽
 御来訪2日目。午前中SOHOをフラフラ。家賃高騰にめげず踏ん張って頑張ってるギャラリーやらショッピングやらで独特な雰囲気を楽しみながらのお散歩。ちょっとしたあき時間があったのでチェルシー・マーケットに行ってお土産をゲットしてもらって、ここからは楽しい音楽の時間の始まり始まりぃ~ ということでまずブロードウェイへ。最近復活したLes Miserablesへ。
   
感想はぁ~、3時間近い大作、キャストも大勢で迫力もあってご両親にはそれなりに楽しんでいただけたようでしたが、個人的にはハッキリ言うとイマイチ。ロンドンで見たら感動するような気がするだろうなぁ~という気はするんですが、ちょっとシアターの外を覆い尽くすアメリカ的ノーテンキさと合わないと思う(向かいはThe Producers, お隣はSpam A Lotだし)。むしろ日本人が演じた方が得意かもしれませんね。あと、非常に重要なFantine役の女優さんが(風邪でもひいていたのか)ブロードウェイレベルではなかったのが致命的だったような けど本格的な音楽で、大作であるが故に心理的な比較対象がオペラになっちゃうせいもあるかもしれないんですが。
 実は、パンダは10年くらい前にロンドンでこれを見ました。そのときは今以上に英語が???状態にもかかわらず、もう涙が止まらなかったのです。演技の素晴らしさだけでなく、圧倒される歌唱力にそれに比べれば、今回はなんだか冷静だった気がします。ストーリーも事前にお勉強して行っていたからか意外と何も知らず、無知な真っ白な状態で目の前に繰り広げられているPlayに集中する方がいいのかもしれません。またこちらに来て、ラッキーなことにいろいろな経験ができて、このような舞台にも少し見慣れてきたことも関係あるかもしれませんね。「あぁ無情」をよく知っていた父は喜んでいましたよ。よかった

 ユニオンスクエア~ヴィレッジを散策して、一路ブルーノートへ。今最も勢いのあるトランペッター(だけでなくJazz Musician)、Chris Bottiのライヴへ。
   
イケメンだの貴公子だの言われてて実際その通りで、登場するなり"We Love You"とおっしゃってるこちらのマダム軍団がいたりしてビックリしたのですが、一番ビックリしたのは彼の奏でるトランペットの音。最初のアヴェ・マリアの音の何とマイルドなこと 宗教的な雰囲気も漂う優しさと温かみの詰まった絶妙な音、女性でなくてもとろけます。サックスよりも柔らかいんじゃないかと思うぐらい。特にマイルス・デイヴィスのレパートリー(Kind of Blueの曲とかMy Funny Valentineとか)は感動。メンバーへのリスペクトに満ちている点も素晴らしい 実際みんな凄くて、特にピアニストのBilly Childsはわざと引いたり、出るときはパンチを効かせたり素晴らしかった(←4つのグラミー・ノミネートらしい。他はBilly Kilson(ds), Mark(g),James Genus(bs))。しかもというか、最後に我々のお気に入りの曲を演奏してくれたんですよね

 そう、最後はパンダの大好きな曲、映画「ニューシネマパラダイス」からでした。もう鳥肌ものでしたとってもイケメンで人気があることは知っていて、ひねくれもののパンダは、逆にそんなに期待していませんでした。「みんなが言うほどじゃないんじゃない?」と。しかし、やはりこちらの聴衆者の耳は確かでしたそらまめさんも言っているように、最初の一音から全く違っていて、マイルドでまるで語りかけているような音色でパンダは感動しっぱなしでした。またライブ(メンバー)の雰囲気もとても良くて、トークをはじめ、ライブ運びもテンポよく、全く飽きることなくエンジョイできました。母もトランペットでこのような優しい音を表現できることにビックリしていました。とにかくChrisの音楽表現力は素晴らしいものだと思います。
 ライブ終了後、彼のDVDを購入し、サインをしていただき、ばっちりツーショットを撮っていただきましたもうすっかりファンになってしまいました。またぜひ彼のライブに行ってみたいです。あっ、ちなみにBlue Noteのはもちろん、も想像以上に美味でしたよ。