パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

Iraq Study Group ReportとEPA WTC Test&Clean up

2006-12-07 23:56:22 | Weblog
○Iraq Study Group Report
 昨日イラク政策に関して超党派(bipartisan)のパネルによるレポートが発表されて、話題になってます(例えば今日のNY Timesの一面トップ Panel Urges Basic Shift in U.S. Policy in Iraq)。多分このネタで超党派な提言というのは初めてのせいでしょうか。ちなみにメンバーをみたら去年まで最高裁判事だったオコーナーが共和党側でメンバーになってた。
   
ベーカー元国務長官とハミルトン元下院議員が共同議長で、結局ベーカーとライスの路線の違いじゃないのとか冷ややかな見方もあるみたいで(Dueling Views on Diplomacy Pit Baker Against Rice, またNY Times)、ブッシュ大統領とブレア首相の今日の首脳会談でも当然のように話題になって、ウェルカムしつつも全部は受け容れられない(特にイラン・シリアと協力の部分)ってことみたいで。
 政策のアウトプットもさることながら、超党派路線がどの程度ワークするのかいろいろ示唆がありそうです。

○EPA WTC Test&Clean up
 以前ちょいと話題にしましたが、EPAがグランド・ゼロ付近のビルのクリーン・アップの計画を発表したそうです。Dustに汚染物質(アスベストとか)が入っていて危険性の警告が十分じゃないとかいや、安全だとかの話。Lower Manhattan Test and Clean Program キャナルストリートから南の希望者の部屋をテストして、必要があったらその都度浄化作業を行うってことみたい(費用は連邦政府持ち)。
   
範囲も規模も不十分と批判されているようですがCleanup of 9/11 Dust to Resume, E.P.A. Says, Despite Widespread Criticism (NY Times)、1月には希望登録を開始するそうで。なぜブルックリンが入ってないんだとか、EPA側からするといや浄化事業は何度もやってきたとか、いろいろ言い分はあるみたいですが、5年も経ってるんだから、スピード感が大事ではと思う次第で。