パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

World Cup ~日本、22日まで

2006-06-22 23:55:35 | サッカー
 今夕はパンダさんがAACのコンサートでリンカーンセンターデビューをしたのですが、さすがにヘトヘトでもうなので、その前のサッカーねたを。

○E組 ガーナ 2-1 アメリカ
    イタリア 2-0 チェコ

 ネスタの負傷は気がかり。んで、変わりにでてきた我らが(インテルの)悪太郎マテラッツィ、いつもどおりの肘・膝プレー、時折出る気の抜けたミスがご愛嬌?の彼で大丈夫かよ?02年の悪夢が蘇る・・・と思ったのは杞憂でした。今日は彼の当たりの日でヘディング先制点もその後の守備も見事だった。んでマテラッツィに全く体を寄せなかったポラクがバカバカしいイエロー2枚で退場、コレルが怪我、ロクベンツが出場停止、バロシュが怪我上がりでFW不足のチェコは万事休す。。。 試合を決めたピッポの得点は素晴らしかったけど、むしろピッポがピッチにいること自体が素晴らしい。リッピは非常にいい仕事をしている気がする。ちょっと後でまた触れます。
 アメリカはあのPKの判定に言いたいことがたくさんあるんじゃないだろうか。。。んー、これもワールドカップの一側面ですからねぇぇぇ。アフリカの小国(というのも語弊があるけど)が大国アメリカを撃破!ってアフリカ中のナショナリズムが高揚しそうですね。

○F組 日本 1-4 ブラジル
 最初に言いますが私はこの試合とっても満足です。私は日本代表が好きというよりサッカーが好きというのもあるかもしれませんが、
・98年のように臆病に殻に閉じこもってチャレンジせずわずかな可能性にかけて失敗するよりも、
・02年のように「黄色い猿」呼ばわりして憚らない指揮官のロボットのようなプレーよりも、
・今大会のクロアチア、オーストラリアのように徹底的にマークして相手のよさを消しにいき、ドロー狙いなのか攻めないよりも、
・堂々と勝ちを狙い、ペンタ・カンペオン相手に日本の良い所を出そうとした、そして一度はリードした
日本の方がはるかに見応えがあった。実際攻められながらもキチンと防いでいたし、すばやく縦にボールをつなぐ意識も明確だったし、玉田のゴールは以前妄想したとおりで、あの時点でクロアチア1-0オーストラリアだったから、あと1点取れば・・・という状況になったわけですね。すぐにオーストラリアが追いついて日本はあと2点必要になったわけですが、あの5分間ほどの高揚感はなんとも言えないものがあった ブラジルもまさか負けるわけにはいかないので顔つき変わってたし。
 日本の悪いところで、中盤のラインが押されてどんどん最終ラインと一緒になっていく(あぁインテル病)、しかも両サイドともがら空きで、げっ、ボックスの中にほとんどの選手がいるじゃんと思ったら揺さぶられて同点に追いつかれて、この時点でジ・エンド。気持ちが切れたのは観てる方だけじゃなかったようで(それでいいのか)、その後はブラジルのフェスタに ロナウドの調子が上がっていると前の試合のとき思っていたら、ドッビエッタでWC記録を達成。歴史を目撃できたことは素直に喜びたいかも。今日は必然的にマークが揺るかったこともあるけど、何度かみせたスルスルとマークをはずす動きは見事だった。それでも彼はこんなものじゃないハズですが。

○F組 オーストラリア 2-2 クロアチア
 ちらちら見たのとハイライトしか見てませんが・・・オーストラリアの2点目はオフサイドではないか? シムニッチが3枚イエローをもらったり・・・。駒野の件もそうですが、こういうミスジャッジはあり得るとはいえ、オーストラリアはすっかり運?も見方につけたようで。

○日本代表
 お疲れ様でした。クロアチア戦は見ていないので分かりませんが、オーストラリア戦の最後の8分が全てだったのではないでしょうか、やっぱり。イタリアのメディアだったら駒野がもらうはずだった幻のPKを今も書きたてるでしょうが・・・。勝負を分けるのはこういうのを含めた僅かなエピソードで、勝っていてもおかしくありませんでしたが、逆にこうして負けているのも不思議ではありません。贔屓目に見てもクロアチア、オーストラリアを凌駕して勝者に相応しかったとは思えないのです。
 中田の時代が去って、新たな時代に移っていくでしょう。ホームアドバンテージ凄まじかった02年は置いておいて、今の代表を98年の代表と比べるととんでもない進歩だと思いますが、それでも何かが足りなかったのも事実(何なのかは私にはサッパリ)。クラブに戻って毎日の練習・試合の中でその何かを見つけて欲しいものです。

○選手の使い方
 ペケルマン(アルゼンチン)やリッピ(イタリア)が特にそうなのですが、意図的にほぼ全員を出場させようと選手交代をしているように見えます。ファン・バステン(オランダ)もそうかな。パレイラ(ブラジル)も、GKを変えたのはやり過ぎな気がするけど、残るGK,CB2人とミネイロ以外は出場したハズ。強いからこそできる芸当と言えるかもしれませんが、チームの結束は否が応でも固くなるでしょう。何が起こるか分からない決勝トーナメントの強みにきっとなるでしょう。

明日で16強が出揃います。いよいよですね