それでは息合いの技術について、具体的に説明したい。
息合いの技術(長く力を掛け続ける技術)とは、要は「リラックスしながら力を掛ける」技術である。
力を掛けるというと、普通は「力(りき)む」ことをイメージするが、武道では「リラックスしながら力を掛ける」ということに重きを置く。
そして、これを実現する具体的なコツの一つが「呼吸を止めない」ということなのだ。
たとえば、試しに全力でどこかの壁を押してみてほしい。さて、どのくらいの時間押し続けられるだろうか?
本当に全力で押したならば1分は持つまい。全力の程度にもよるが、10秒ほど押しているだけで、相当力が弱まってくるはずである。
そこで、今度は同じ全力を、息を細く吐きながら行ってみよう。細く吐くのに慣れていなければ、口を尖らせて空気が出にくいようにして「ふーーー」と息を吹くようにするといいだろう。
もちろん、息が切れそうになれば、全力は維持したまま、息を吸いなおしてもかまわない。とにかく、呼吸を止めずに、全力を注ぐのである。
どうだろうか?おそらくこれだけでも、だいぶ「楽に」全力を出し続けることができたのではないだろうか。
もし「楽に」全力を出す感覚がつかめたならば、そのまま弓道に応用すればいい。つまり、あまり形式的な息合いにこだわるのではなく、とにかく呼吸を止めずに、全力で引分けてくるのである。
まだ感覚がつかめない人は、普段の生活で力を出す場面(たとえば重いものを持つとか)があった際、常に「呼吸を止めずに」それを行うといい。
本質的な技術ほど、習うより慣れよで、身体で学ぶことが肝要である。
※ちなみに、興味のある人は、合気道の「座技呼吸法」という技を調べてみるとよい。これは名前のとおり、座って行う呼吸を使った稽古法であるが、長く力を掛け続ける稽古として大変優れたものである。
息合いの技術(長く力を掛け続ける技術)とは、要は「リラックスしながら力を掛ける」技術である。
力を掛けるというと、普通は「力(りき)む」ことをイメージするが、武道では「リラックスしながら力を掛ける」ということに重きを置く。
そして、これを実現する具体的なコツの一つが「呼吸を止めない」ということなのだ。
たとえば、試しに全力でどこかの壁を押してみてほしい。さて、どのくらいの時間押し続けられるだろうか?
本当に全力で押したならば1分は持つまい。全力の程度にもよるが、10秒ほど押しているだけで、相当力が弱まってくるはずである。
そこで、今度は同じ全力を、息を細く吐きながら行ってみよう。細く吐くのに慣れていなければ、口を尖らせて空気が出にくいようにして「ふーーー」と息を吹くようにするといいだろう。
もちろん、息が切れそうになれば、全力は維持したまま、息を吸いなおしてもかまわない。とにかく、呼吸を止めずに、全力を注ぐのである。
どうだろうか?おそらくこれだけでも、だいぶ「楽に」全力を出し続けることができたのではないだろうか。
もし「楽に」全力を出す感覚がつかめたならば、そのまま弓道に応用すればいい。つまり、あまり形式的な息合いにこだわるのではなく、とにかく呼吸を止めずに、全力で引分けてくるのである。
まだ感覚がつかめない人は、普段の生活で力を出す場面(たとえば重いものを持つとか)があった際、常に「呼吸を止めずに」それを行うといい。
本質的な技術ほど、習うより慣れよで、身体で学ぶことが肝要である。
※ちなみに、興味のある人は、合気道の「座技呼吸法」という技を調べてみるとよい。これは名前のとおり、座って行う呼吸を使った稽古法であるが、長く力を掛け続ける稽古として大変優れたものである。