続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

壁押しの弓手

2010年05月18日 | 積み重ね
弓手が利かない人の特徴として、「弓手を遠くへ伸ばそうとしている」ということがあげられる。

このことは、会で顎(あご)が上がっているかどうかで判断できる。顎が上がっている場合、ほとんどが弓手を遠くへ伸ばそうとしているため、それに引っ張られるように顎が上がってしまうからだ。

顎が上がってしまうということは、土台となる胴体(胴造り)との連動が弱くなるということである。

このことは壁などを強く弓手で押してみると分かる。

本当に強く押そうと思ったら、しっかりと顎を引き、身体と弓手が一体とならなければならない。顎が上がるほどに弓手をのばしてしまったのでは、壁は強く押せないことがわかるだろう。

弓でも同様である。特に会においては、顎を引き、どっしりと落ち着いた胴造りから弓手が伸びていなければ、弓手は利いてくれない。

この意味でも、先日書いた、総体は自然体でありながら、弓手はしっかりと利かせる、ということがいえる。