東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

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東京タウンウォッチング 六本木ヒルズ「二つ星のジョエル・ロブション」

2007-11-29 19:22:16 | 赤坂・六本木・麻布
 東京タウンウォッチング 六本木ヒルズ「二つ星のジョエル・ロブション」

 ミシュラン東京版で、フランス料理の「ジョエル・ロブション」が目黒の店で三つ星、六本木ヒルズで二つ星のダブル受賞。
 『東京はレストランが多く、質も高い、まさに“美食の都”。そんな中で選ばれたのは感慨深い』…と先ずは持ち上げてくれる。私が経験したのは、六本木ヒルズの「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」というカウンター形式の店。
 『魚とコメからつくるすしはシンプル。私の料理哲学に影響を与えた』というから、対面形式のカウンターが大層気に入ったらしい。パリでもあるというから入れ込みようも半端じゃない。
 しかし、異議ありだ。ロブション氏にはカウンター文化の理解が不足していると思う。寿しの原点は、お客と店主が対等の関係で、洒脱に会話を楽しみながら、握る、つまむ…というある種のリズム感を持って、しかもお客本位のオーダーに応えて進行する。言うならば、お客がシナリオを書いて、板さんがアドリブを入れながら演技するドラマのようなものじゃないかと思う。
 現実に体験したカウンターのフランス料理はどうであったか。勿論、ロブション氏がいる訳はなく、若いシェフが立ち働いているだけで会話どころではない…というのが現実だ。人、好きずきとはいうが、私にはやはり、フランス料理はテーブル席が落ち着くというものだが…。
コメント
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