東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

脱・予定調和

2014-04-02 21:08:18 | 「経営コラム」
「脱・予定調和」

「脱・予定調和」といえば、
秋元康氏の代名詞と言っても良い。予定調和とは、平たく言えば予想した通りの結果に収まる…みたいなことらしい。“脱”とは、予想外のことをやってみせる事を指す。
 その予想外のことを発想し、実行して見事繁盛モデルを生み出したのが「俺の…」シリーズ。月1回のドラッカー勉強会を終えた後の懇親会をここでやることになり、ナルホドと思われる学びがあった。
「美味しい店は人を満足させる。しかし、回転は低い」、一方「低価格の店は、人を惹き付け客数は多い。…が味は落ちる」…ならば、美味しい店で、低価格なら成功するのではないか…と考えたという。この業態を思いついた発想は、まさに脱予定調和だ。フレンチで一品2.000円メニューが1.000円で食べられたらお値打ち感はハッキリ分かるだろう。では、客数と回転をどう上げるか? なんと、飲み放題の店によくある2時間制からヒントを得た!?か、4時、6時、8時、10時の入れ替え制で、基本は“立ち食い”、1/3ある着席は予約制で早くから満席…どうです! 美味しい料理をリーズナブルに食べられてお客様に喜ばれ、かつ繁盛モデルを作るには、“常識に外れた発想”と“仕組み”があるンですねえ。感心するのは、予約のシステム…「10分過ぎるとキャンセル」となる。これは、店にとって、ムダがなく余計なイライラもない、お客にとっても、取り消しの神経を使わなくて済む。お互いストレスが溜まらない。その他、ジャズの生演奏がある、銀座8丁目にフレンチ、イタリアン、割烹、やきとりの店を集中させている、全国から集まる職人の独立心を刺激する、など独創的工夫がされている。ここにも脱・予定調和≒イノベーションの成功をみる思いだ。

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