東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

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スターパックスの目指すもてなし

2007-11-17 14:18:22 | おもてなしの心
 スターパックスの目指すもてなし

 フルスピードで日本中を席巻するスターバックスのCEO(最高経営責任者)、COO(最高執行責任者)を兼ねるトップのお話を聞いたので、そのレポートを…。
 演題は、「スターパックスの目指すもてなしとは」というもので、先ずは黒のエプロンをつけた(珈琲スペシャリスト)のコーヒーテイスティングに始まった。先ず、香りを味わい、次にすすって飲むのが正しいとか。(音を立てる位のすすり方)が良いのは、空気も吸い込む事で味わいが違うらしい。 普通、スタッフはグリーンのエプロンだが、コーヒーの色に近いという理由で、黒のエプロンは(コーヒースペシャリスト)に与えられたもの。又、理由は明かさなかったが、日本では制約があって使えないが実質はオーガニック栽培であることも強調?していた。
さて、断片的に本題を…。*安岡コメント
(*トップが女性で、グリーンのエプロンをつけて登場した演出にも驚かされた)
○人にコーヒーを提供するピープルビジネスです(*経営コンセプトと言える)
○感動を提供し、日常に潤いを与える(*企業文化と表現していましたが、ミッション=使命と言っても良い)
○お客様こそ、キング&クイーン(*お客様第1主義の哲学)
○熱意あるパートナー(*スタッフではなく、同じ価値観を共有する仲間の意味)
○サードプレイス(*コーヒーとパートナーを通した会話があるくつろげる空間)
○目指す5つの考え…先ずコーヒーのプロである事とパートナー、サードプレイなど(*後の2つは押さえ切れませんでしたが、行動指針のようなものでした)
*特に強く印象に残ったのがパートナーという考え方。人が最も大切な財産であり、一杯一杯のコーヒーに心を込めて、感動を与える。スタバには、マニュアルにはなく、心からのサービスは、1人1人としてのお客様に接するところにある…という、仲間としてお互いの人間性を尊重し、尊厳を傷つけない共感集団を目指している点がありました。
PRビデオの『お客様の声』で、「人の輪ができる」「名前で呼ばれると嬉しい」「お店の人との気持ち良い会話がある」など…。
又、『パートナーの声』に、「心の出会いの場」「フレンドリーに接する」「1日を振り返って思いだして貰える」「パートナーの中にゲンキ無いなあと思ったら声をかける」「何気ない会話の中で1日を大切にする」など、おもてなしのヒントになるものが含まれていました。
 スターバックスはシアトルでコーヒー豆だけを扱う専門店としてスタートしたとの事でしたが、その頃から(小さなコミュニティ)を大切にしていたというから、おもてなしの心の元は既にあったという事でしょう。現在、世界で12.000店舗、毎日600万人のお客様があるそうです。日本では銀座に1号店を出し、今では730店舗、1日40万人の来客があるとか。更に、ドライブスルー店、病院内への出店など、新たな流通戦略を展開しており、戦略について学ぶ点も多い。



 
 
 
コメント
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