やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

討論:拝金7 ~犯罪者の多くは拝金主義か?~

2010年08月04日 | ~h27 生き方/文明
拝金主義者=多額のお金を積まれたら→ 自分の子でも国民でも売ってしまうような人/人を傷つけたり殺したりできる人 など。
拝金主義的な人=自分がお金・財産を手に入れるためなら→ 他人が困ってもかまわない人/嘘をつく人/不道徳なことでも実行する人/自分の欲望を満たすためなら、他者のこと(たとえ我が子でも)を無視できる人 など。


■模擬討論テーマ  「犯罪者の多く(=半数以上)は拝金主義か?」

◆「犯罪者」=自分の欲望や目標をかなえるために、社会的ルール(法、道徳・倫理など)で許されない行為をした人。

○犯罪者の多くは拝金主義である 論 (賛成論)
 
  警察庁の資料を使って、筆者が独自に推定した《平成19年の日本の(刑法を犯した)犯罪者のなかの拝金者率は、なんと86.8%にもなった。
 つまり、犯罪者約191万人のうち、90%弱の約166万人の犯罪動機は、「お金・財産がほしかったから」と、推定できる。


●犯罪者のなかの拝金主義者は多くはない 論 (反対論)


 犯罪者の多くは、悪い生育環境や社会環境によって誘発されたものであって、本人の責任ではない。親や社会が悪いのだ。(ジャンバルジャンを見よ。)
 だから、根っからの拝金主義者は多くない。


■ここでの勝敗
(審判は筆者のみ)


 今回の模擬討論では、筆者が賛成論の論者になったので、あまり公平とは言えない形になった。

 反対論である「環境責任論」にも一理あるようにみえるが、少なくとも成人後は、「自分のことは自分で責任をとる」のが決まりになっているのだから、言い訳にはできない。一部のいわゆる「人権派弁護士」と呼ばれる弁護士の中には、いまだに「環境責任論」を主張している人がいるようだが、それを認めると、《原理的にすべての犯罪者の犯罪は本人の責任ではない》ことになってしまう。なぜなら、今のところ「人格は遺伝と環境により形成される」ということになっているのだから。

 なお、「犯罪者の9割弱が拝金主義者」だとすると、もしかすると、拝金主義の人々は、《犯罪を犯す可能性の高い人》ということになるのだろうか? 
 論理的には、「逆、必ずしも真ならず」であるが・・・

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