・前回から、司会を輪番でするようになりました。議論を充実させるような実質的な司会はかなり難しいものなので、みんながいい勉強になると思います。
・今回から、最初に「(任意の)近況報告」をすることにしました・・・佐賀県内の自治体議会への「北朝鮮による拉致問題に関する意見書採択」の働きかけについて話がありました。その結果、6月議会で、鳥栖市、鹿島市、大町町、有田市、玄海町で意見書が採択されたとのことでした。他市町の9月議会に向けてさらに活動を続けているそうです。
さらに「教育勅語」の朗読(素読)をしようと提案があったので、しばらくやってみることになりました。漢字の読みも意味もかなり難しいのですが、とても格調高い朗読になるようです。
■研究課題【国際関係・外交・軍事】アメリカ合衆国
(1)アメリカの良心(?) <資料:M氏>
・Chalmers Johnsonn著「帝国解体」(岩波書店 2012)より
「残念なことには、独立した自治政治組織を維持するために、自ら他国支配を放棄した帝国は過去においてわずかしかない。最近の最も重要な例は、イギリスとソ連の二つの帝国だ。
その例からなにも学ばなければ、アメリカの衰退と崩壊は、近い将来、必然的に起こる。」
<資料:【米国】 帝国解体への10カ条 ~「帝国解体」という本から観るアメリカの良心 (2) ~>
<【米国】 帝国解体への10カ条 (2) ~「帝国解体」という本から観るアメリカの良心 (3) ~>
<【米国】 帝国解体への10カ条 3/3 ~「帝国解体」という本から観るアメリカの良心 その4 ~>
(2)意見交換
・「衰退」といっても相対的なもので、これからの数十年で「世界最強」の座がゆらぐことはないだろう(核戦争やイエローストン火山の大爆発など、よほどのことがなければ)。人口で日本の約2.5倍、陸地面積で26倍ほどもあり、GDPが約2.7倍ある。その軍事力は突出しているし。
最近は、シェールガスの開発で安価な国産エネルギーを手に入れたし、製造業も中国から国内に戻りはじめているらしいし、このまま衰退一直線とは思えないが…?
・アメリカの本心は、日本が降伏した日にニューヨーク・タイムスが載せた「太平洋の覇権を我が手に」と言う記事でよく分かる・・・「我々は初めてペルリ以来の願望を達した。もはや太平洋に邪魔者はいない。これで中国大陸のマーケットは我々のものになるのだ」
・歴史始まって以来、「主権を持つ国家」があるかぎり常に「なんらかの戦争状態」にあるというのが事実だ。
戦争といっても、「軍事力による戦い」だけでなく、経済戦争、情報戦争などのあらゆる分野での戦いが行われてきたし、今も行われている。
よく言えば「国家間の競争」なのだろうが、どんなに言葉を変えても、「生き残りをかけたきびしい戦い」という事実は変わらない。
<日本について>
・日本人が弱くなってきた。高度経済成長に酔い、世界の現実から目をそらし、浮かれて続けてきたのだろう。
●「財務省」・・・高橋洋一氏やみんなの党の江田憲司幹事長が、「日本の財務省の官僚たちは、私利私欲のために、ありとあらゆる手を使って日本政府や政治を牛耳っている。」という主張をしている。
確かに「牛耳っている」ことはよく分かる。しかし、その動機は「私利私欲」だけだろうか。それだけでこの巨大な国を動かしているのだろうか?
a.そう思う。人間の欲望は際限なく肥大する。
b.そう思うが、全員ではなく、大きな影響を持つ一部のグループが財務官僚を牛耳っているのかもしれない。組織では「人事権」をもつ者(たちのグループ)がもっとも大きな力をもっている。
c.そのような有力グループを、アメリカ(のある組織)が操っている、あるいは「指導」している可能性が高いと思う。アメリカの国益または私益のために。
~次回、9月5日(水)韓国の研究(2) 竹島をめぐる問題~
←参考になりましたらクリックをお願いします! 読んでくださる方の存在が励みです。※コピー・リンクは引用元を明記してご自由にどうぞ