やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【歴史教科書】4 東京書籍と育鵬社の中学歴史教科書を比べる。 その1

2013年01月26日 | 教育6 中学歴史教科書の比較(h24-27年度使用)

 う~ん、困りました! 東京書籍の教科書には「変だ」と思うことが軒並み… 多すぎる! 仕方なく方針転換し、今回から《東書(=東京書籍の略)と育鵬社の比較》に入ります。

■「歴史教育」の欠陥 ~2.歴史教育の実態  
前回参照>

(4)東京書籍と育鵬社の中学歴史教科書を比べる その1

◆1 表紙 なんと、これが大違い…

 

(1)大きさ 左の東書は横幅が大きい・・・シェア5割とあって資金力が大きいのですね。まず、これで「採択」に有利です。 「図版などが見やすい」から。
 ※全体のぺージ数は、東書263、育鵬社262。

(2)何を表しているか?
・育鵬社・・・●日本文化の流れ(7点の写真)。

・東書・・・●世界と日本の文化〈⊃産業など〉(世界3、日本5、不明1)。 ●日本の歴史的・政治的できごと(4)。 ●世界と日本の人物=騎馬武者、フランシスコ・ザビエル、人力車の車夫と客+通行人、アンネ・フランク、ソ連のゴルバチョフ書記長と米国のブッシュ(?)大統領。 ●プロパガンダ用の「戦争放棄ポスター」 

 《事実に基づく歴史》を少しでも勉強した人は、これだけで東書の奇妙さ、あるいは異様さに気づかれたと思います。
 私見に基づき、少し意見を述べると・・・

・育鵬社は無難にまとめている。政治的できごとの選択には必ず異論があるので慎重になったのでしょう。

東書は、明らかに「特別な」メッセージを表現している。それは、「反戦平和」と「反日本権力」。

 反戦平和・・・アンネ~原爆ドーム~戦争放棄ポスターと3つも並べた意図は明白。現行の「米国・連合国製日本史観」と「米国製憲法」に基づいています。
 「戦争」を扱うなら、「騎馬武者の絵」は「元寇の戦いの絵」に変え、「原爆ドーム」の前には「日本軍の真珠湾攻撃」の写真を載せるのが、「中立・公平」な扱いでしょうね。
 ※国家観や国益を基本にすれば、もともと「(国家間の)中立」や「(諸国家に)公平に」ということはありえないのですが、その偽善的な「中立」「公平」観点でみてさえも異様に偏向しています。

 反日本権力・・・外国の「有名人や偉い人」は4人も載せているのに、日本人の「有名人や偉い人(=権力者)」は一人も載せていない…!!! 一般国民・庶民はもちろん大事ですが、まずは「歴史に名を残した人々」を載せ、スペースがあるなら庶民も…という順序が普通でしょうね。つまり、この選択は普通ではなく異常なレベルだと思います。

 日本と世界の関係・・・《古代より外国の動きと日本の動きはそれなりに連動している》のは事実ですが、東書の表紙は「日本の歴史」とは思えませんが…
 
 東書編集部の皆さん、「天皇陵」よりも「エジプトのスフィンクスとピラミッド」の方が大きいのはなぜですか? 

 そもそも(世界最古の王朝として世界中で尊崇されている)皇室に関しては、「墓」ではなく「天皇の御姿」を載せるべきだと思いますが、もしかしたら(とんでもない反日本史観だと思いますが)「天皇陵」の写真を載せることだけでもくやしくてたまらなかったでしょうか?

~つづく~

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