やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【歴史教科書】3 全国シェア5割の「東京書籍の中学教科書」を読んで気づくこと (1)

2013年01月17日 | 教育6 中学歴史教科書の比較(h24-27年度使用)

■義務教育における「歴史教育」の致命的欠陥 (4) <前回参照>
2.歴史教育の実態 (2)
(3)東京書籍教科書を読んで気づくこと(1)

◆1 第1章:歴史のとらえ方 2歴史の大きな流れを見てみよう・・・P6・7の見開きグラビア 


 近代~現代のあたりで、なんだか奇妙な感じがしませんか?
 《事実に近い歴史》について少しでも勉強された方は気づかれたと思います・・・「反戦」「反日本軍国主義」「暗い戦前・明るい戦後」「占領憲法礼賛」「反権力」「親中共」「親韓国」などの「東京書籍の歴史認識の流れ」が提示されています。

 ここでは、《義務教育の歴史教科書としての致命的まちがい(※意図的選択)》について一つだけ示します。
 
 中共や韓国とは違って、《日本の歴史教育では、できるかぎりの「客観的事実」にもとづいた知見を教える》のであるのならば・・・「東京タワー」と「新幹線」の間にある「安保反対デモの絵」は、完全なまちがいです。

 なぜなら、客観的には、日本国は「日米安保条約」「日米同盟」を選んだのであり、その体制のもとで驚異的な高度経済成長を成し遂げたのです。しかも、現在も国民の多くがその選択を支持しています。(※好き嫌いや価値観は「歴史的事実」とは関係ありません。)
 安保反対デモは、事実ではあっても、《歴史的転換点での過渡的な一現象》にすぎないのです。

 ですから、ここの絵の選択は、《国会での安保条約批准の光景》か《日米共同軍事訓練》か《巨大な米軍基地》などでなければならないのです。
 この東書編集部による「安保反対の絵」の選択は、中学生に対して、《現代日本の基本的政治構造が認識できない》、《国民の多くは反米、反権力であったと思わせる》などの悪影響があります。

 と、ここまでは紳士的に述べてきましたが、ずばりと言えば、《このグラビアは、かなり(とても?)偏った歴史の流れを提示している》としか思えません。

 疑う方は、
(1)この「日本の歴史の流れ」の中に、日本文明の中核三大要素である、「神道(縄文時代から続いている民族的宗教)」「天皇陛下ご本人(2千年ほども続いている世界最古の最高統治者)」「水田稲作(日本人の生存・経済基盤)」が無い!!!
(2)日露戦争の海軍軍人が世界中で最も有名な「東郷平八郎」ではない。
(3)戦後の世界政治を大きく変えた「日本による欧米植民地の解放」の絵がない。
(4)現行憲法があるのに、日本の近代化の中核であった「大日本帝国憲法」がない。・・・などの意味について考えてみてください。


・あなたは、数万年昔に始まった日本人の歴史のなかで、何を選びますか?
・現代日本や世界のさまざまなできごとに関して、日本歴史上の何が大きな影響を及ぼし続けていると思われますか?
・世界中のどの民族も国家も、《自分たちの歴史にはおおいなる誇りをもっている》のに、なぜ「戦後日本人」だけが世界中にぺこぺこして謝罪し続けてきたのでしょうか?

 ~つづく~

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