「日本の常識は世界の非常識」って、実はけっこうあります。 最近、私はその一部(大部分?)は戦後、意図的に操作されてきたことに気づきはじめました。
例えば、学校の人文科学系の教科書。小学校社会、中学の歴史や公民、高校・大学の世界史など…
戦後の日本の学校の「世界史」では、「世界4大文明の発生」だけ教えられてきたと思いますが、これが「世界の非常識」なのです。
現代に続いている世界的文明は、7または8つに分類されており、必ず「日本文明」が入っているのです。
では、サミュエル・P・ハンティントンの有名な著書「文明の衝突」(集英社)から、一部抜粋・引用してご紹介しましょう。
P59~62 (※色つけは筆者)
~~現代の主要文明は以下のようになる。
・中華文明: ~~紀元前1500年に、そしておそらくはその1000年前から一つの明確な中国文明が存在していたか、あるいは二つの文明があって~~
・日本文明:一部の学者は日本の文化と中国の文化を極東文明という見出しでひとくくりにしている。だが、ほとんどの学者はそうせずに、日本を固有の文明として認識し、中国文明から派生して西暦100年ないし400年の時期にあらわれたと見ている。 (この項は全文引用)
・ヒンドゥ文明:インド亜大陸には少なくとも紀元前1500年ごろから一つまたはそれ以上の文明が~~
・イスラム文明:~~西暦七世紀にアラビアアラビア半島に端を発して~~
・西欧文明:西欧文明はふつう西暦700年ないし800年にあらわれたとされる。一般に学者たちは、そこにヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカの三つの主要な構成要素があると見ている。 (この項は全文引用)
・ロシア正教会文明:~~ロシアを中心とし、ビザンティン文明を親とする正教会文明を~~
・ラテンアメリカ文明:~~ヨーロッパ文明から生まれたにもかかわらず、ラテンアメリカ文明はヨーロッパや北アメリカの文明とは異なる道をたどって発展した。~~
・アフリカ文明(存在すると考えた場合):~~主要な文明研究者のほとんどは明確なアフリカ文明というものを認めていない。~~
西欧社会では、きちんと学問的に西欧文明より日本文明が古いと認めて教えています。
日本の学校で、「日本文明」という言葉をきちんと教えていない(と思いますが…)のは、いったいなぜでしょうか?